仙台89ERSに移籍し、2ヶ月以上が過ぎました。
今までのチームではトレーナーは2名体制のチームばかりで、15年ぶりくらいに1名体制のチームで活動しています。
トレーナーの一日
チームによって練習時間も異なれば、体制も異なるので、本当に行く先々で生活スタイルは変化します。
時間 | 活動 |
5:00 | 起床 |
5:15 | 動画編集やブログなど |
6:00 | 仕事データ整理 |
6:30 | 朝食、シャワー |
7:20 | 出発 |
7:30 | 体育館掃除 |
7:45 | 選手ケア |
8:30 | テープアップ |
9:57 | 傷害予防ドリル3分間 |
10:00 | 練習 |
12:00 | 練習終了 |
12:20 | ケア |
15:00 | ケア終了 |
翌日の準備 | |
16:30-17:00 | 帰宅、30分仮眠 |
18:00 | 入浴、夕食 |
19:00 | デスクワーク、動画編集など |
23:00-0:00 | 就寝 |
現在、仙台89ersでの活動の流れです。
選手は朝6時には数名ですがシューティングなどしています。
流石にそこまでやると体がもたないので、控えていますが、早朝からケアの対応をしないと正直1名体制ですと、回らなくなります。
可能な限り対応してあげられればと思っているので頑張っている次第です。
起床後
朝起きた時が最も脳が冴えているので、先ず仕事と動画の作成など行っています。
このブログもそうですが、他にもSNSもやっているのでその辺りも行っています。
体育館
現在のチームは体育館が何時からでも使用できるので、選手はかなり朝早くから個人練習を行っています。
その終わる頃に体育館に行き、体育館の掃除をしてから、選手のケアを行っています。
その後に練習に向けた選手のテーピングを巻いたりしています。
私の持ち時間
練習開始3分前に3分間の傷害予防ドリルを実施しています。
肩や股関節、膝、足関節の大きな怪我を防ぐためのドリルです。
練習前に3分間だけ頂き、チームとして取り入れているドリルとなります。
3分間にかなり集約された内容で、プロ選手の手術レベルの怪我はほとんど防げているので有効なドリルです。
練習中
練習中の私の仕事はモップで汗を拭き取る事となります。
これも怪我の予防としてとても重要で、選手は立ち止まって選手同士会話すると、その足元は汗でビショビショになります。
この辺りをしっかりと対処することで怪我を防ぐことができます。
怪我人が出た際の対応も仕事となります。
コロナ禍ですとボールの消毒や選手の手を消毒したりもします。
練習後
選手のシューティングのリバウンドやケアを対応していきます。
ここからが長くなるので、おにぎり食べてエネルギー補給します。
翌日の準備
テーピングや消毒、その他の雑務を行って、フロントスタッフと打ち合わせや調整していきます。
仮眠
帰宅したら、一旦仮眠です。30分程度ですが、夕方になると脳の疲労が起こるので、そのまま作業続けるとフリーズするので、疲労が大きい場合は半身浴しながら仮眠します。一旦リフレッシュすることで、夜の活動に大きく影響します。
デスクワーク
デスクワークの仕事は基本的に自宅で行っています。テーピングや物品のオーダー、障害データなどもおこないます。
さらに個人的な活動もしていきます。
就寝
23じから0時頃には寝るようにしています。
オフ日
1日のオフの場合は、基本的にケアを行っています。そうしないと身体がもたなく怪我をする可能性が増してしまいます。
休みは2連休の時に1日休んで、2日目はケアを行うという流れを作っています。
シーズンインすると休みがほとんどなくなってしまいます。半日休めれば良いのですが、病院受診なども出てくるのでなかなか休めることはないのがトレーナーの現場です。
2連休がありがたい
2連休になると初日は休ませてもらいます。かなりありがたいです。2日目は基本的に練習の前日はケアを行います。
前日に体調を含め翌日の練習を行えるかの確認作業をするので、夕方にメールをしたり電話したりという作業後にチームスタッフに選手の状況を一報するのも仕事となります。
トレーナーの大変なところ
- 休みがないこと、常に仕事が付き纏うこと
- 肉体労働であること
- 他人を管理しなければならないこと
- メンタルリフレッシュができないこと
- 仕事時間が長いこと
- ケアだけでなく雑務が多いこと
チームのトレーナーはとにかく大変です。ケアをしていれば良いのではなく、それ以外のことが多いものです。
体力的な問題よりもメンタル的な疲労の方が影響します。
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気分転換
これからプロチームでトレーナーをやりたいと考えている方には、メンタルの強化をしてもらいたい。
突然起こる問題への対処、無茶振り、仕事量が多い事など様々な問題と直面します。
短時間でリフレッシュできる環境を自分なりに持っておくことは大切かと思います。
シーズンインするとひと息つく暇もなく、走りっぱなしです。
この辺りがプロチーム独特の世界観になるかと思います。
様々な問題が起こり、対処しながら、勝敗によっても左右され、常に張り詰めた状態が続きます。
いかに他人を管理する前に、自分自身を心身ともに管理できるかということもトレーナーには必要不可欠です。
この記事が参考になれば幸いです。
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