テーピング 下肢のテーピング

足関節捻挫に対するテーピングとサポーターの違いを徹底比較

2023年5月30日

学生さん

足首を捻挫した時はテーピングとサポーターどっちがいいんだろう?

環境にもよるのでその辺りを解説するね!

JUNK TRAINER
学生さん

テーピングを巻いたことがないけど大丈夫かな...

最初は難しいけど自分の感覚で調整できるからいいし、慣れるまでは練習が必要です!

JUNK TRAINER

こんな質問にもお答えし、基本的なテーピングの巻き方も紹介します。

テーピングとサポーターの違いやメリットデメリットも解説していきます。

自分でできる足関節捻挫対処方法としてのシリーズ3回目となっています。

まだ記事を読んでない方はこちらも参考にしてください。

私は現在プロバスケチームでアスレティックトレーナーとして活動中です。

プロチームでも20年ほど活動しているベテラントレーナーです。

毎日のようにプロ選手にテーピングを巻いていますので参考になるかと思います。

まとめ

◾️テーピングの特徴

症状に合わせて巻き方を変えてコントロールできる点は良いものの誰かしらが巻かなくてはならないので巻けるようにするか、巻いてもらう必要があります。
使い捨てとなるため、費用もかかってしまう点は経済的な負担はかかってしまいます。

◾️サポーターや装具の特徴

手軽に巻くことができ楽ですが、既製品のため自分に合うかは実際につけて動かないとわからず、購入しても買い直ししなければならない可能性もあります。
一度購入すれば繰り返し使えるメリットがありますが、洗濯しないと不衛生となります。

◾️どちらがいいか!?

大学生やプロ選手は圧倒的にテーピング派が多いです。
あなたの環境によって選択肢は変化するのでどちらがいいのか考えて購入しましょう。

テーピング

テーピング足関節

テーピングを装着することで、競技復帰する際に完全な状態ではなくとも、テーピングで固定することで患部を保護して復帰をすることができます。

テーピングの目的としては怪我の予防や再発予防、関節の動きを制限したり、関節を良い位置に調整したり、筋肉をサポートしたりと色々な要素があり、それによってテーピングの種類を使い分けることもできます。

今回のテーマとしては足関節捻挫の再発予防に巻く巻き方を紹介します。

テーピングの巻き方も実際には選手の症状によって巻き方や使うテーピングも異なってきます。

今回は一番テーピングの土台となるホワイトテープ(伸縮性のないテープ)を使った一番安価で巻くことができる巻き方ともう一つ底屈と背屈は問題なくて運動制限をかけたくない伸縮ソフトも活用する巻き方の2パターンを紹介します。

一点注意として知っておいてほしいことがあります。

テーピングを巻いて競技できるようになったからといって、怪我は治ったわけではありません。

テーピングで怪我を治すことはできず、あくまでも運動するための補強手段となります。

ですからしっかりとリハビリや筋力強化、セルフケアの実施は必須となります。

使用するテーピング類

テーピングの種類もたくさんあり、さらにメーカーによっても機能の違いがあるので選ぶのが難しいのも正直なところです。

使用するテーピング

・ヒール&レースパッド(マメ防止のための潤滑に)

・アンダーラップ(皮膚の保護)

・ホワイトテープ38mm(固定力アップ)

・伸縮ソフト50mm(無駄に固定しすぎず機能性を活かすテープ)

アンダーラップ

アンダーラップは皮膚を保護する目的でテーピングの下に肌直接に巻いて使用するものです。

詳細はこちらの記事に詳しく記載していますので参考にしてください。

コスパがいいアンダーラップはこちら↓↓↓

私が使っているのはこちら↓↓↓

私は、引っ張りながら巻くから切れにくく丸まりにくい性質が合うので使っています!

JUNK TRAINER

ホワイトテープで固定

1.ヒール&レースパッドを装着

ヒール&レースパッドにワセリンをつけて滑りを出すようにして足の前とアキレス腱部に装着します。
ヒール&レースパッドがないようでしたらなくてもなんとかなりますが、選手がマメができてしまったりテーピングが食い込みすぎてしまわないように配慮が必要となります。

2.アンダーラップを巻く(上記の記事を参考にしてください。)

3.アンカーを巻く(テープの土台を作る役割)

足首側を横に1周巻く(半分ずらして2回繰り返す)
足の裏も1周巻きます。

4.スターアップ(うちがえしを抑える)

足の内側のアンカーから縦にテープを貼り、外側のアンカーまでテープを貼っていきます。(少しズラして3本巻く)

もし、スターアップが剥がれるようでしたら、3本貼った後に1本アンカーを貼ってスターアップが剥がれないようにしてもいいです。(手際が良くなると無しで大丈夫です)

5.ホースシュー(スターアップの補強、安定感)

次は横に外側のアンカーからアキレス腱側を通って内側アンカーまで貼っていきます。(半分ずらしながら上のアンカーまで巻き上げていきます。足のサイズによって本数は変化します)

※ホースシューの途中からテープが交差する巻き方はサーキュラーと言いますが覚える必要は特にないのでホースシューと覚えてください

7.フィギュアエイト(底屈の制限)

赤矢印からスタートします。外くるぶしの上から斜め45度に貼り付けて前をクロスするように通り、足の内側から足裏を通ってテープを貼っていきます。さらに足の裏外側からクロスさせて足首上の内側を通り抜けるようにはり1周巻きます。この時に足の前で交差するので8の字をかくようになっているのでこのような名称です。

6.ヒールロック(背屈の制限)

足の前から斜め45度に貼りアキレス腱の付着部を通って踵を通り抜けて足の甲まで貼っていきます。(左右両方とも巻きます)

※ヒールロックは最初に貼る角度によって後半の走行に大きく影響するので貼る位置と貼る角度は慣れるまで難しいです

8.アンカー

足首の上を2本巻いて完成です

ノーマルテープで底屈・背屈は制限をかけない巻き方

このタイプのテーピングの巻き方は、ホワイトテープだけではどうしても底屈・背屈の制限もかかるため、慣れるまで固定されすぎる感覚もあります。横への不安が解消できれば底屈と背屈はしっかりと機能を生かして本来の動きができるようにしたいときやかなり回復してきたので底屈・背屈には問題ない状態となっている時、怪我はしていないまたは治ったけど捻挫をしたくない時に予防として巻くことができるテーピングとなります。(底屈・背屈に関しては関連記事を参考にしてください。)

1.ヒール&レースパッド
2.アンダーラップ

3.足首上のアンカー(伸縮ソフト50mm使用)
そのまま2周連続で巻きます
伸縮ソフトの方がふくらはぎへの圧迫感は軽減でき自然な感覚に

5.スターアップ(ホワイト38mm)
上記と同様

7.連続巻き(伸縮ソフト50mm)
外くるぶしからフィギュアエイトを巻くように足裏を通って足前方で交差する

9.そのまま同様に反対側のヒールロックをするようにテープを貼って足の前方に巻いていく

4.足の甲のアンカー(伸縮ソフト50mm)
1周巻く
伸縮ソフトの方が足の裏の圧迫感は軽減できます

6.ホースシュー(ホワイト38mm)
上記と同様

8.内側のくるぶしを通ったらヒールロックをするのでアキレス腱の付着部を通してヒールロックをして足の前方まで巻き上げる

10.足の前方に上がってきたらそのままスネのアンカーまで巻き上げる
イメージとしてフィギュアエイトの前半からヒールロックを両側巻き、さらにフィギュアエイトの後半に移行してアンカーまで巻き上げる

伸縮のソフトを連続で巻き上げることは最初どっちに行けばいいのかわからなくなりがちです。

事前にイメージを持ってから巻くとスムーズに巻けるようになります。

繰り返し巻いて練習してみましょう。

テーピングだともったいないので包帯で練習するとコスパいいです。

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足関節捻挫15テクニック集

プロトレーナーが選手に実践しているテクニックを紹介しています。
さらにリハビリのリスト一覧表やあると便利なグッズリストもお教えいたします。

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サポーター

サポーターのタイプも色々な種類があります。
ハードタイプの装具もあれば、写真のような靴紐を結ぶようなタイプ、サポーターの素材のタイプもあります。

今回はプラスチック素材は使っていないタイプを実際に装着して動いて検証しました。

サポーターの特徴

サポーターは簡単に脱着できるので点がとても優れていますので、自分自身でそのまま装着すればいいのでとても手軽に活用できるところが長所となります。

写真のタイプは左右差がなく左右兼用のタイプなので底屈・背屈の動きは出るものの横の動きはしっかりと抑えるタイプとなっています。

一度購入してしまえば費用もかからないので、コストの安心感がありますが、洗濯をしないと臭いも含めて不衛生となるのでこの辺りは注意が必要です。

洗濯をしたことで乾かない、忘れてしまうというミスが生じてしまう点が管理能力が必要となります。

今回装着したミューラーのザ・ワン・アンクルブレイス・プレミアム

今回使用したものはプラスチック製のハードタイプは一切使用していなく固定感が高すぎず底屈・背屈の動きは出せ、横の動きに対してはしっかり制限できるタイプです。

靴紐を結ぶようなタイプなので結び方をコントロールすることで固定感もコントロールできる点は非常に良い感触です。

長いベルトでの固定感もしっかりしていて最後に横のベルトを装着する4段階の固定感を調整することができるので誰でも簡単に補強できるのはとても優れている点です。

ただし装具の特徴の一つとして洗わないと臭くなること、2部練習の場合は湿った状態で装着しなければならない不快感は出てしまうのかなと思います。

この辺りは装具の欠点となり、可能であれば2個でローテーションするようにした方が衛生面、長持ちにつながるので良いかと思いました。

全体的な感想としてはとてもしっかりしているので、再発予防にはとても良い製品と感じました。

テーピングとサポーターの違い

テーピングとサポーターのどちらかがいいかはあなたの環境によって変化するかと思います。

なぜならテーピングは自分自身で巻くか先生・コーチ・友人・トレーナーなど自分も含めて誰かが巻かなくてはなりません。

誰も巻いてくれなければそもそもテーピングの選択肢がなくなってしまいます。

テーピングは自分で巻くにしても少し慣れるまで練習が必要となります。

この辺り経験者が身近にいるかいないかでも変わってきます。

一方サポーターは初回投資金額が高いにしても一度購入すればずっと使い続けることができるので長期的なメリットはテーピングよりも明らかに良いわけです。

ただし選手の環境によってはテーピングを巻いてくれる人、テーピング費用もチーム負担であれば一切問題はないかと思います。

上記の表でテーピングとサポーターの違いを掲載しましたが、固定力としてはテーピングもサポーターも問題ないレベルとなります。

あとはこだわりや機能性、症状に対応できる点ではテーピングの方がコントロールしやすいです。

装着方法は圧倒的にサポーターになるかと思います。自分のタイミングで装着したい時につけられるのはストレスがかかりません。

テーピングは巻くのに時間が少しかかること、人に巻いてもらうと時間がかかったりもします。

使用方法としてはサポーターの方が繰り返し何度でも使えるので便利です。

テーピングは使い捨てとなってしまうため、やはりコストがかかってしまいます。

ただし、サポーターも実際に装着してプレイしてみないと合うか合わないかわからず、合わなかった場合返品もできない可能性が高いので無駄な出費となってしまうケースはあります。

費用面でも上記を配慮するとサポーターも初期投資が必要、テーピングは使い捨てと両者費用はかかってしまいます。

毎日使うのであればサポーターの方が費用は抑えることができるかと思います。

衛生面では圧倒的にテーピングになります。使い捨てなので不衛生ということは防ぐことができ、サポーターは使い続けると不衛生となります。

テーピングとサポーターは忘れてしまうと不安要素が出てしまうので、しっかりと自己管理するようにしましょう。

どちらかがいいのかは回答できず、あなたの環境によって変化してしまいます。

まとめ

まとめ

◾️テーピングの特徴

症状に合わせて巻き方を変えてコントロールできる点は良いものの誰かしらが巻かなくてはならないので巻けるようにするか、巻いてもらう必要があります。
使い捨てとなるため、費用もかかってしまう点は経済的な負担は買ってしまいます。

◾️サポーターや装具の特徴

手軽に巻くことができ楽ですが、既製品のため自分に合うかは実際につけて動かないとわからず、購入しても買い直ししなければならない可能性もあります。
一度購入すれば繰り返し使えるメリットがありますが、洗濯しないと不衛生となります。

◾️どちらがいいか!?

大学生やプロ選手は圧倒的にテーピング派が多いです。
あなたの環境によって選択肢は変化するのでどちらがいいのか考えて購入しましょう。

参考程度に中学生では圧倒的にサポーターや装具が多いのかと思います。

ただし、最近ではプロチーム所属のU15はトレーナーが専属でいるのでテーピングを使用することも可能なのかと思います。

高校生になるとテーピングを使用する選手も多くなってくるかと思います。

チームにもトレーナーやマネージャーが対応してくれることも多いかと思います。

また試合会場ではテーピングのサービスを実施てくれるようなテーピングブースがあったりもします。

大学生になるとレベルによっても異なってきますが、テーピングを体育会のチームでは使用する頻度が断然上がってきます。

プロチームでは圧倒的にテーピングの使用日度が高くなります。

このように年代によっても変化しますし、環境によっても変化するのであなたの環境に合わせて対応していただければと思います。

この記事が参考になれば幸いです。

アドセンス

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