テーピング テーピング知識 トレーナー トレーナーの仕事

アスレティックトレーナーがプロレベルのテーピング技術を習得するには

taping proat

アスレティックトレーナーには必須の技術がいくつもあり、その中でも最も再現性が高いのがテーピングです。

しかし、実際はどうでしょうか?

・どのように習得したらいいかわからない...
・何からやればいいのかわからない...
・現場で選手に巻く自信がない...
・一向に上達しない...

こんな悩みを持っている方も多いかと思います。

テーピングの技術には習得すべき段階があり、効率よくテーピングを習得できるマニュアルがあり、その通りやっていけばかなり効率よく習得できるのが実際なのですが、その手順がわからない、基礎をおろそかにしてしまい未熟な状態でテクニックに走ってしまう方が多く、さらに独学で習得しようとする方も非常に多く、結果中途半端となり、挫折したり行き詰まりとなってしまう方がとても多く大きなレベル差となってしまっています。

今回プロレベルのテーピングスキル習得の心得を紹介いたします。

結論

私は現在プロバスケチームで20年以上アスレティックトレーナーとして活動しています。
毎日プロ選手にテーピングを巻いていますので参考になるかと思います。

インスタグラムでもテーピング専用アカウントを運営していますし、テーピング講習会も開催しています。

テーピング技術のステップ

テーピングは幼少の頃から行うスポーツと違って本格的に習得するのは高校を卒業してスポーツ関係の大学や専門学校に行ってから学ぶ方がほとんどです。

ですから大人になってから学ぶ技術であり、誰でも年齢関係なく努力を継続すれば上達する比較的難易度は低い技術の分野にあたります。

ただし条件があり、良い手本を見て真似て、努力を継続することがとても大切となります。

テーピングだけでなく技術には習得するための段階があります。

技術習得プロセスの4段階

無意識でもできるまでいかに継続できるかが将来的に大きな差となります。

テーピング初心者レベル

テーピングの初心者ほど伸び代しかないのでプロに習うことをお勧めします。
なぜなら変なクセもなく純粋に受け入れて正しい動作習得をしやすくなる体制があるからです。

独学や中途半端な状態ですとすでに悪い習慣が身についてしまい、マイナスからスタートする必要が実際に生じます。

ただし、個人差もありますし、いかに努力を継続して練習するかはとても重要です。

テーピングで挫折する方の多くが練習する絶対時間の量が明らかに少なすぎることが原因なのです。

テーピングの基礎知識

テーピングは不慣れな用語も多いものですが、まずはテーピングの種類を把握することです。

テーピングにもいろいろな種類があるのでその識別ができるようにはしておきたいです。

テーピングの種類

巻き方の名称も知っておくと理解しやすくなります。

巻き方の名称

たくさんあって覚えるのが大変ですが、知っておくと便利です。

このあたりは私が作成したテーピングE-BOOKを参考にしていただければ詳しく解説しています。無料でプレゼントしていますので参考にしてください。

テーピングの基礎技術

テーピングは引き出して、巻いて、切るを繰り返す動作になります。

その際にズラしながら巻いたり、足の形状で走行や角度を調整しながら巻くということは生じてきますが、基本的にはテープを巻く分引き出して、巻いて、切るの3動作を繰り返すということになります。

ただし、テーピングは足関節では特に最初に最も難易度が高いアンダーラップを巻く必要があり、一番難しいことを一番最初に行わなければなりません。

ですからメンタル的にテンパってしまいその後のテーピングも緊張してうまく巻けないという悪循環に陥ってしまうことが挫折する方の多い要因となっています。

テーピングを巻くためには一度にたくさんの情報が頭の中で駆け巡ります。

・テーピングの巻き順
・巻く走行
・うまく巻くための角度
・手の持ち替え方
などなど

巻いているうちに脳が処理できずにフリーズしてしまいがちなんです。
テーピングの授業では特に巻き方を紹介してペアで巻いていくという形式が一般的だと思います。

一度にたくさんの情報を入れないためには分解練習を意識して、脳のキャパ内でコントロールして同じ動作を繰り返して良い感覚を身につけることが正しい練習方法となります。

反復練習

テーピングの上手な方は圧倒的にテーピングに触れている量が異なります。

プロの私は長い時には1時間程度毎日練習前にテーピングを巻き続けることがあります。
1人で8-10名両足関節や膝にテーピングを巻いていくので学生とではその差が圧倒的に違うわけです。

しかしここで問題が生じます。
テーピングを練習するにもテーピングは費用がかかってしまうので、そう簡単に練習できないのが技術上達の歯止めとなってしまいます。

特に学生ではテーピング1本あたりも単価が高いので毎日練習できない環境でも仕方がありません。

ではどうするか、包帯を活用すると手の持ち替え動作の習得はイメージできます。さらに走行のイメージも上達できます。
テーピングを切る練習では厚手のガムテープを活用してもいいでしょう。テーピングよりも単価は安いです。

現場に足を運んでみることでテーピングに触れるタイミングも出てくる場合もあります。
自分自身で向上するための行動を起こすことが近道となります。

選手に巻いてフィードバック

やはり一番大きな財産となるのは選手に巻いてその感覚を確認するフィードバックをもらうことです。
自分のテーピングは何が良かったのか、何が問題となっているのか、選手から指摘や気づきをもらえれば成長速度も大きく向上します。

アクションを起こしていかにモチベーションを維持向上して、努力を継続できるかです。

そのためには自分の未来像のために目標設定をする事で継続力も苦にならず、努力とも感じない情熱となって楽しさが支配していくでしょう。

そんなマインドになればブレる事なく量から質も実感して更なる技術の磨きをかける追求心が芽生えていくかと思います。

テーピングの基礎技術

私は独学でテーピングを習得したことで大きな挫折をしています。

プロのレベルを知らなかったから完全な自己流となっていて、技術のムラがあり、自分のレベルの低さを後々痛感させられました。

アンダーラップを完成させるまでに3度ゼロからやり直し、3年間の年月がかかってしまいました。
そこからは自信が持てるようになりましたが、あまりにも大きな時間をロスしたと思っています。

そこで技術の徹底が必須ということも気づき、テーピングの基礎技術で大切な点を基礎技術7ヵ条として記しています。

1.テープの切り方をマスターする

テーピングの切り方を実際に教わっていない方が非常に多いと感じています。
これはテーピング講習会でも学生やプロの方含めて教わったことがないという方が非常に多い現実があります。

テーピングの切り方にもいくつか実際にあり、種類や部位、巻き方によって使い分けをする事で効率性が上がってきます。

・押して切る
・引いてきる

が一般的ですが、さらに細分化されていきます。

テーピングを切るという動作がテーピング講習会でも難易度が高いことを常に実感しています。

2.1つ1つのテープの役割を理解する

テーピングには1本のテーピングになぜそのテープを巻くのかが役割があります。

選手の症状に合わせて不要なテープは省き、必要なテーピングを巻いて仕上げることで選手ニーズに対応できるようになります。

機能の制限、アライメント調整、固定感、痛みの軽減など持ち味を出すことができ、そのためにテーピングのサイズや種類が豊富にあり、使い分けをしていきます。

3.テープを引き出す長さを見極める

テーピングは巻く分を引き出して貼って切るという動作の連続です。

これが引き出しながら巻いていくと部分的な圧が強くなったりと選手にとって違和感や不快感へとつながります。

選手ファーストの思考でテーピングを巻き、圧のコントロールを調整する技量を身につけるためにも巻く分テープを引き出せるようになるとコントロールしやすくなります。

巻き方によっては2段階で引き出す巻き方もあり、その分難易度も上がっていくので、知っているか知らないかの差が技術習得に大きな差となっていきます。

4.テープを貼る体勢を意識する

競技やテーピングブースなどどこでテーピングを巻くかによって巻く時の体勢が異なるケースもあります。

しかしその際にいつも巻くフォームがバラバラでは技術の安定感は得られず、巻く環境によって技量が異なってしまいます。

どんな体勢でも同じ技術提供できるようにするためには、体幹を安定させ、しっかりと手に力を伝えてコントロールしやすいフォームを身につけていき、その体勢で練習していく必要があります。

プロチームでは1名だけにテーピングするわけでなく、何人も連続してテーピングを巻いていくので肉体労働となり、悪い姿勢で巻いていると自分の体を痛めてしまいます。

スポーツでもフォームが理にかなっている方が成績が出やすく、見ていても美しさを感じます。

テーピングも同じで技術は良いフォームによって良いパフォーマンスにつながるわけです。

テーピングを学生に教えると毎回違った形の体勢で巻いている方が9割です。

毎回ベースが異なるわけですから安定したテーピングが巻けるわけがありません。
自分自身では気づけないことがとても多いのがテーピング技術になります。

いかに指導者の動作を見ていくかも技術習得のヒントが隠されています。

5.包帯でひたすら練習する

テーピングの技術と関係ないように思いますが、実際に応急処置でも包帯を活用しています。

包帯が巻けるようになると幅の広いテーピングにも対応もできます。

テーピングで練習すればそれに越したことはありませんが、包帯を活用する事で再利用できるので練習コストを大きく減少させることができます。

包帯で練習する利点として手の持ち替え動作や走行イメージもつかめます。

さらに太いテーピングのコントロールは難しいものですし、扱う機会も少ない点と太いテーピングはコストが高いことで包帯が活躍します。

包帯を正確に巻けるようになるとテーピングの走行イメージがしやすいので柔道整復師の方はテーピングの習得に大きな利点となります。

私も包帯を巻いては丸めてを徹底して接骨院でひたすら練習して均等な幅で巻かないと怒られたものです。

見た目の美しさを意識できるようになると技術の最上級である美学へ辿り着けるのかと感じています。

6.1つ1つのテープを繰り返し練習する

テーピングを巻くとどうしても完成させたいものです。
これで誰でも心理的に自分のテーピングの出来栄えを意識するからです。

テーピングは情報が多すぎて脳が処理できなく、エラーを頻発します。
すると巻き方さえも逆方向に巻いてしまうことが実際に起こってしまいます。

以前医師がテーピング講習会に参加してくれましたが、やはり脳が処理しきれずに巻き順さえもままならないことになってしまいました。
頭がいいからできる、できないではなく、新たな情報の処理が瞬時に行えないほどテーピングは一度にたくさんのことを意識しながらテーピングを巻く必要があるということです。

技術習得のプロセスに3段階目の意識すればできるという状態は、神経と筋肉の結びつきが始まった頃です。ここでできると思ってしまうとその結びつきが再び離れてしまいます。テーピング講習会でも感覚を掴んでできるようになっても10分程度休憩を挟んで再びやってもらうとできなくなってしまいます。

ですから4段階目の無意識でできるまで毎日練習を繰り返して仕上げる必要があるわけです。

自転車を初めて乗れた時と同じ感覚ですね、何度も転倒して一度安定して乗れるようになると当たり前のように運転でき、1年乗らなくても当然のように運転できるわけです。

テーピングも同じく神経と筋肉の結びつきを深くすることで技術の定着となり、無意識でできるようになるわけです。

7.まずはスピードよりも正確性

テーピングでスピードで巻く必要性があるのは連続で何人も巻く必要があり、時間制限がある中では絶対的に必要なこととなります。
私は必要性があるためにスピードでテーピングを巻いていますが、正確性があってこそのスピード巻きです。

スピードでテーピングを巻くことで雑さが出てしまうケースはよくあります。

そのためしっかり巻けないのであれば速く巻くことにフォーカスせずに正確性を重視すべきです。

私はスピードで巻くということに影響されてしまいテーピングが雑となってしまい選手にダメ出しされて、選手にテーピングを巻く恐怖症に陥りました。

スピードで巻く技術はとても難易度が高くスピードで巻くためのスキルがあります。

まずは正確に巻くことのほうが優先順位は高く、正確に巻けるようになってからスピードで巻くためのトレーニングをしていく順序が正しいです。

プロレベルのテーピング技術

プロレベルのテーピング技術には様々なスキルがあります。

プロのアスレティックトレーナーとして現場で選手のニーズに対応するにはハイレベルなテクニックが必要となり、大きな差となっていきます。

スピード巻きテクニック

正確性がありながらもスピードでテーピングを巻けるとアクシデントに際しても瞬時に対応でき、競技によっては最短の時間でテーピングを装着して試合に復帰させるということもできます。

私がスピードで巻く一番の理由は、練習開始や試合に際してのタイムリミットにチーム全体としてテーピングを巻き終えなくてはならないのですが、時間が足らないことが多くゆっくり巻いていたら時間が不足するケースがあるため、スピードで巻いてたくさんの選手をこなしていく必要があるためです。

選手は巻き手のスキルによってテーピングを巻く順番や時間をコントロールして自分のルーティンをこなしていきます。

選手は今までに様々なトレーナーに対応してもらい、トレーナーのレベルを把握しているのでその辺りによっても信頼関係が変わってきます。

ですからスピードで巻けるようになれば差別化できるテクニックに値します。

テーピングシザースの使い方

テーピングは手で切れるものもあれば切れないものもあります。

特に伸縮ハードタイプのテーピングは手では切れないのでテーピングシザース(テーピング用のハサミ)を使ってテープを切っていくことが必須となります。

テーピングシザースも使い方によって時間の効率性や使い方の種類も豊富にあるので上手く扱えるにはテクニックが必要となります。

テープの巻き方の判断基準

テーピングは1本1本役割があり、なぜそのテーピングを巻くのか説明できなければ、ただ貼っているだけとなってしまいます。

たくさんの巻き方がある中でどの巻き方を導入するのか、そのための評価をしてテーピングの選択をして、どう巻くのか考案していく必要があります。

そのためには医学知識を理解して、症状に対して動作確認して、良い位置に誘導して、テーピングを巻いていく必要が出てきます。

スペシャルテープ

テーピングは固定や保護することが目的だけではなく、痛みを軽減したり、違和感をなくしたり、アライメントを調節したりとアプローチ方法も様々ありパフォーマンスを高めることも可能となります。

使い分けができるようになると選手は魔法がかかったかのように良い感覚でプレイできるようになり、スペシャルな対応ができるようになります。

筋肉に対してのもの、靭帯に対してのもの、安定感を出すもの、不安を取り除くもの、関節面に対するものなど様々なケースでスペシャルテープが存在します。

キネシオタイプのテーピング

キネシオタイプのテーピングは肌直接貼れるので使い方にも多様性が生まれます。

一番優先順位が高いのは皮膚のかぶれなど肌のトラブルを回避することが大切です。

テーピングを毎日使用するのであれば皮膚状態が悪化すれば繰り返し貼ることができなくなってしまうのでテーピングかぶれしない材質を選ぶ必要があります。

選手個人によって皮膚の状態も変化するので難しい点はありますが、この対応もプロとしての対応力となります。

キネシオタイプは特に筋肉サポート、靭帯の保護・固定、安定感、筋疲労、アライメント調整、圧迫などたくさんの使用用途があり、テーピングの中でも使い分けの多様性があるのでとても経験値として影響していきます。

自分で貼って動いてちょっとした違いを比較検討する努力も大切な点となってきます。

美を意識する

技術の最高峰に美を意識して対応することがあります。

どんな技術でもプロフェッショナルなレベルとなると何度でも同じ映像を見ていられるほど魅了されます。SNSでの動画でもそうだと思います。

同じ映像をなん度も繰り返し見てはすごいと感心してずっと見ていられるものです。

この現象はテーピングでも同様です。

巻き手もいかに美しく魅せるか、フィットさせる装着感、見た目も綺麗に巻いていくかに追求してこだわりを持っているものです。

テーピングによる6つの感情変化

テーピングの落とし穴

テーピング技術を習得するための落とし穴が実際にあり、途中で挫折したり、限界を感じてしまったり、独学となってしまったりと迷走してしまうことがあります。

私自身テーピングを独学でやったことでゼロからやり直しを3度して、テーピング恐怖症にもなり、大きな時間のロスをした経験があります。

失敗したからわかるんです。

テーピングはしっかりと学べる機関が少ないので路頭に迷ってしまう方が非常に多い現実があります。

しかし、ロードマップに則って進んでいけば短期間で誰でも必ず上達できるスキルがテーピングであり、とても再現性が高い技術なのです。

以下の点に注意を払って学習していけば上達していくかと思います。

テーピングの学習で何が問題なのか把握すること

テーピングを学習する際に大切な点があります。

・何が問題なのか把握すること
・問題となっている点の原因は何か
・原因に対しての解決策は何か

自分自身の今のレベルを確認すべきであり、診断する必要があります。

体調が悪く病気となった際に病院を受診して何をするかといえば、診察して問題を把握します。そして何が原因か検査を実施して、解決策として薬を処方するか、処置するか、手術するかと判断していくものです。

これが技術になるとこのような段取りが全くできなくなってしまいます。

この作業を繰り返す事で気づけなかった事、知らなかったことを理解でき、努力ができるようになります。

テーピングはスキル上達のマニュアルがあり、進捗を1つ1つこなしていく事で確実に上達できるのです。

でもここを疎かにしてしまう事、そもそも分からない事で問題を把握できず迷走してテクニックを追い求めてしまう方が非常に多いのです。

練習に際して費用がかかる

テーピングは練習するにもテーピングを巻くことで練習費用がかかってしまいます。

そのため学校の授業でも巻き方を紹介して数回巻いて終了となってしまいます。
ですから徹底した練習を行なっていないわけです。

今までにスポーツをしてきた方ならわかると思いますが、1つの技術を身につけるために毎日のように繰り返し何千回と練習してきた経験があるかと思います。

その努力が身となって技術が定着して磨きがかかっていくのです。

これがテーピングでは行わず徹底した練習まで至らないわけです。上達するわけがないという事です。

そのために初心者は包帯を活用するといいですし、アンダーラップはテーピングの中でも最も安価なテーピングです。
アンダーラップはテーピングの技術を集約していますので練習にもってこいな種類です。

アンダーラップで基礎を徹底してその他のテーピングに進んでいくとコスパも良く技術習得できます。

テーピングはいかに自己投資してスキルに磨きをかけていくかという点が落とし穴になりがちな点であります。

1人での技術習得には限界がある

やる気があってテーピングを練習してもテーピングには1人で練習するに際しての限界があります。

自分自身にテーピングを巻くことで感覚を掴むことはできますが、仕事として技術を身につけるにはいかに人にテーピングを巻くかということもポイントとなります。

同じ志の仲間がいれば良いのですが、全ての方が常に仲間がいるとは限らないです。

家族など一度は体を貸してテーピングの練習に付き合ってもらえても毎日のように対応してもらうとなると相手に嫌がられてしまいがちです。

気を使って練習しなければならないので徹底することが難しい点もあります。

自分のタイミングや隙間時間を使ってテーピングの練習ができればいいのですが、そうはいかないことが多く、毎日練習することが実際にできないためモチベーションが維持できなくなってしまい曖昧になってしまうのがテーピングの学習の難しさです。

気づきや指摘を得ることの大切さ

技術は知らないから知るが第一段階です。

でも知らないことがとても多いのがテーピングです。それだけ狭い世界であり、情報社会でありますが、まだまだ閉ざされている分野です。

自分1人では気づけないことがとても多く、1人では何が問題なのかも気づけない、新たな知識がアップデートできないということがとても多い分野です。

だから迷走してしまい、独学に走ってしまう傾向があります。

多分過去に上司や先輩などから、そんなことも知らないのかと言われた経験があると一歩踏み込んだ質問すらできない方がとても多いのかと思います。

私自身が指導する際も気を遣う時代であると実感していますし、何か質問ありますかと聞いても質問すら言えないケースも多々あります。

時代だと実感せざるを得ないですが、メンターは必ず必要となりますし、目標としているレベルの方の話を聞く、指導してもらう環境づくりは必須の時代だと思います。

モチベーションの維持の難しさ

テーピングを勉強したいとスイッチを入れて進むも、1人で学習するとなると何から手をつけたらいいのか分からない、何が問題なのかも分からない、いくら練習しても上達していないなど各自問題が出てしまい、不安となってテーピングを学ぶ意欲が低下してしまうことがあるかと考えます。

他にも学ばなければならないこともあり、意識が他に向いてしまうこともあります。するとだんだんとモチベーションが低下してしまい、テーピングを学ぶということから遠のいてしまう形となります。

しかし、しっかりと学習しなければという意識もあり、頭と体がついていかなく自己嫌悪感へとなってしまい罪悪感で自身を追い込んでしまうことにも発展してしまうケースもあります。

テーピングはロードマップに則って学習を進めていけばはっきり言って3ヶ月でプロとしても仕事ができるレベルにスキルアップさせられます。もちろん個人差はありますが十分可能です。

しかし、1人でやれば私も3年かかってアンダーラップが完成したようにとても遠回りしてしまいます。それでも到達できたので良いですが、挫折してしまう方が圧倒的に多いのがテーピングスキルです。

モチベーションをいかに維持しながら進めるには気付きと指摘をもらえる環境がとても大切になるわけです。

独学による弊害と時間のロス

テーピングは独学に走ってしまいがちなスキルであります。基礎技術はなんですかと言っても答えられる人が少ないこともあり、徹底して研究して指導している方が極端に少ない分野だと思っています。

最近では私も動画で投稿していますが、SNSでもテーピングの動画を見ることができるようになっています。

その影響もあり独学にさらに走ってしまう方が多くなっているようにも感じます。

私は実際にテーピング指導を個人的にしています。その中にはプロとして活動している方もいらしています。

プロの方がむしろ基礎ができていなく技術の限界となってしまい応用テクニックが習得できないレベルにあります。

徹底して悪い癖を修正するところから行うのでマイナスからの指導スタートとなります。

それでも1ヶ月程度徹底して1つ1つ修正することでプロ中のプロのレベルに上達させられるので大きな財産となってきます。

私は独学で3年間時間をロスした経験があります。

その間の損失を考えると以下のような計算ができます。

損失を計算してみると...

上記の計算からも分かるように独学でとても非効率で大きな損失を出してしまいました。

当時はテーピングは本で学ぶしか手段がなく、動画はなく講習会すらほぼなかったような時代でした。

今はそれでも選択肢があるのでとても良い時代だと思います。

まとめ

アスレティックトレーナーがプロレベルのテーピング技術を習得するにはというテーマで今回記してきました。

まとめ

私は現在プロレベルのテーピング技術を指導しています。
私の教える環境では1人でも必ず上達できる環境提供と技術習得のためのノウハウをオンラインでも提供しています。
個人に課題ごとにフィードバックしていますので興味のある方は連絡ください。

参考ページはこちら

https://hi.switchy.io/protap

アドセンス

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