スポーツ選手はよくルーティンを取り入れ、自身のベストパフォーマンスを発揮できるようにしている。
ルーティンをする事でどのような影響があるか見ていきます。
結論
ルーティンの目的
1.身体の変化に気づくため
2.精神安定のため
3.自己暗示のため
ルーティンとは
大切な試合で極度の緊張をしたり、アドレナリンが出て興奮状態となったり、うまくいくか不安要素などの影響を受けて、自分のベストな力を発揮できないことがある。
そのため、練習から同じ流れやリズムで行うことを決めて、試合でも同じ流れやリズムで行うことで精神状態の安定を保てるようにすることで余計なことを考えずにスムーズに試合に臨めるようになる。
このような習慣をルーティンと呼んでいる。
ルーティンを行う目的
ルーティンは、選手によっても行なっている意味も異なってくる。
なぜ行なっているのか幾つかのパターンがあるので、ルーティンを作る際はなぜ行うのか意味を持つことはとても重要である。
1.身体の変化に気づくため
毎日同じ動作や運動を行うことで、どこか身体に異変があるか確かめることもできる。
今日はここが固いな、動きが悪いな、など自分自身に違和感が生じた場合の対処をトレーナーなどにも確認して未然に怪我の予防も行える。
こういったことを毎日繰り返すことで、怪我の予防やバスケットボールの場合シュートタッチなどにも影響が出て微調整も可能になるかと思う。
身体の異変を探るためのルーティンの場合は動作や運動はゆっくりと行うことでよりわかりやすくなるかと思う。
2.精神安定のため
緊張や不安がある場合は、精神的に不安定な状態になっているかと思う。
そのため試合で成功した時に行なったことをルーティン化すること、毎日練習から実行することで精神の安定を図ることができる。
バスケットボールの場合ドリブルのミスをしないために、ドリブルのスキルを行うことで手の感触、身体の使い方、精神的な安定、いつもよりも動きが良いのか悪いのか判断できるようにもなる。
いかに成功体験を増やしながら、厳選してルーティン化することで安定したプレイに繋がるかと思う。
3.自己暗示のため
少しルーティンとはそれる要素はあるが、毎日同じことを繰り返し行い、自分はこれだけやっているからうまくいくといった暗示を自分自身にかけることも一つの要素としてある。
バスケットボールの場合いくら練習しても相手がいるので、全て自分の予測や思い通りにいく訳ではない。
時には成功し、時には失敗する。だからコントロールが難しく、シュートも入るかわからない。
いくら努力したからといってチームプレイのため、常に勝利することができるとは限らない。
そのため、試合に臨む際にルーティンを全てこなしたり、満足いく練習を行うことで、これだけやって負けたら仕方がない。
全力を出し切って負けたなら仕方がない。
次にもっと努力するしかないと割り切ることができる。
そして選手は自分自身に課題を与え、やりきることでさらに自信と精神の安定につなげているかと思う。
ルーティンの種類
ルーティンにも目的によって大きくジャンルが分かれていく。自分に必要な要素を取り入れてもらいたい。
習慣系
いわゆるおまじない系である。右足からシューズを履くなど。
その通りに行かないと気分が悪いといったものである。個人の性格にもよるかと思う。
意外と選手はテーピングを巻く足の順番やシューズを履く足の順番などこだわりがある選手もいる。
特に意味はないが、そうしないとなんだか不安であるといった具合である。
試合前日には〇〇を必ず食べるなど人それぞれである。
こういったルーティンはあまり増やさない方が良い。
それを順番通りいかないと逆に不安になってしまうという者もいた経験がある。
ストレッチ系
身体をチェックするためにはストレッチなど種目を決めて行うと良い。
ストレッチにもストレッチボード、ストレッチポール、チューブなどの道具を使うものから、何も使わず、良い動きを作るための動作でも構わない。
短時間で自分の身体を確認しながら、良い動きを導けるものがベストである。
これがいわゆる練習前のセルフケアに当たる。
トレーニング系
自体重でのトレーニングやチューブを使ったトレーニング、その他道具を使ったトレーニングでも良い。
良い動きづくり、怪我の予防のドリルなども良い。
大きな道具や重たい機材でのトレーニングでは試合会場に持っていけない場合など試合当日に行えないのでは意味がないので、この辺りは考慮したい。
バスケットボールの選手で多いのは足関節や股関節のチューブトレーニングや体幹のトレーニングなど行なっている方は多いかと思う。
↓チューブトレーニングやストレッチはこちらを参考に
スキル系
例えばボールを持ったらまず〇〇を行うなど流れがあると良い。
バスケットボールの場合はハンドリングドリルを自分でこれをやると決めている選手がほとんどではないかと思う。
ボールを1個使う場合や2個使う場合など様々で、手にボールをなじませる作業は全ての選手が行なっているかと思う。
シューティング
選手やポジションによってもやり方が異なるかと思う。
現時点でのレベルも含めて自分自身が試合で使う技のシュートなど行なっている選手は多い。
シューターはまずボールとシュートの感覚を整えるため片手で近くからシュートする選手はプロ選手でも多い。
選手によって本当に様々であるが、特に学生は練習後にシューティングを多くするよりも、練習前に多くシュートをして試合と同じ状況で行なった方が良いかと思う。
練習と試合が別物となってしまう選手は本当に多い、練習ではリラックスできるが、試合ではアドレナリンが出過ぎてしまい、いつも以上にジャンプしてしまい、シュートのコントロールができない選手はとても多いかと思う。
また試合では試合後にシューティングする機会はあまりない。
練習と試合が同じ感覚で行えるようにメンタルや身体をコントロールできるようになれば試合で活躍ができ、勝つ確率は上がっていく。
ルーティンをやったから勝てるわけではない
ルーティンは自分自身をコントロールするために行うことはとても有効な手段である。
身体の反応なども確認できるので自分自身のパターンを作ることはよいことだと思う。
ただし、ルーティンを作りすぎて自分自身をがんじがらめに縛り付けると行えなかった時、逆に不安となりマイナスに働いてしまう。
ルーティンは自分自身やっていて意味があると理解できること、それをやることで体が良い方向へ反応すること、やっていて楽しいことなど継続できることが必須である。
ルーティンを行なったからといって勝てるわけではなく、自分自身の精神を安定させ、勝つ確率をいかに上げるのかという事である。
そのためにはルーティンだけではなく、満足いく練習を行うか、チーム力を発揮できるかなど様々な要素がおろそかになってはいけない。
まとめ
ルーティンには様々な目的のために行なっている。
1つ目は、身体の変化に気づくため、怪我の予防のためのセルフケアの一つとして行う。
2つ目は、精神的な安定を図るために、毎日行い安定を図る。
3つ目は、自己暗示をかけ、最大限の努力を行なって試合に望めるので、自信を持つことができる。
自分にあったルーティンを実行して継続して行う事でプラスに働く。
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