テーピングをしたいけど、テーピングかぶれするのでできない、肌が弱いからテーピングしたらかぶれてしまうのではないかという方はいらっしゃるのかと思います。
実際にプロ選手でも毎日テーピングが必要なシーンは多く、皮膚が強くても毎日装着することで肌荒れをする選手も多いです。
テーピングにも様々なメーカーがあり、種類もあります。張り方や剥がし方でも皮膚の負担は異なってきます。
私はプロチームで毎日選手にテーピングをしていますが、選手は特に冬場になると肌荒れが目立ちカサカサです。
肌が荒れるとテーピングをしたくてもできないケースも出てきてしまいます。
より良い状態でスポーツできるよう肌への意識も必要となります。
この記事ではテーピングかぶれや肌の弱い方への対応策を紹介しています、この記事を読むことでお肌への負担を軽減し、より良い状態でスポーツをして頂き、怪我のリスクも軽減していただければと思っています。
結論
- テーピングの種類や貼り方、剥がし方でも皮膚への負担は軽減する
- テーピングかぶれする方はテープを貼る前に皮膚に皮膜を作る製品を使用すると負担軽減
- 練習後はスキンケアで保湿する
テーピングかぶれ対策
かぶれの原因にも様々な要因があるので、何が原因なのか、またテーピングでの工夫も対策になります。
かぶれの原因
かぶれの原因としては
- 皮膚に刺激が加わり起こるタイプの刺激性接触皮膚炎
- アレルギーによって起こるタイプのアレルギー性接触皮膚炎
- 日光によって起こるタイプの光接触皮膚炎
大きく分けると3つのタイプに分類できます。
刺激性接触皮膚炎
強い酸性やアルカリ性など強い刺激や毒性があると皮膚炎を起こすタイプです。
化学物質の強い刺激が加わると角質層で特殊なタンパク質が作られ、皮膚炎となります。
アレルギー性接触皮膚炎
特定の物質にアレルギー反応が出て起こる皮膚炎です
何のアレルギーに対して反応するか、皮膚科を受診し皮膚アレルギーテストを実施すると正確にわかります。
かゆいし、ボツボツだらけに...
病院で検査したら雑草アレルギーと...草むしりが怖い笑
光接触皮膚炎
価格物質が紫外線によって変化して発生する皮膚炎です。
テーピング使用時のポイント
怪我の予防や再発予防にテーピングをすることで患部負担を軽減し、多少の痛みがあっても運動できるようになります。
テーピングを行うメリットは大きいのですが、肌が荒れてしまう事はよくあることです。
テーピングを巻きたくても、肌が荒れすぎてしまうと使用することがデメリットになってしまいます。
いくつかのポイントがあるので紹介していきます。
テーピングの種類
テーピングにもいろいろな種類があり、さらにメーカーによっても特徴があります。
自分自身にあうテーピングを選ぶことも必要になります。
- 肌直接貼る非伸縮性テープ
- 肌直接貼る伸縮性テープ
- アンダーラップを下に巻いてから貼るテープ
特に肌荒れが多いテーピングはキネシオタイプにてなるケースが多いです。
皮膚に配慮したキネシオタイプ
皮膚のトラブルのほとんどない低アレルギー性アクリル系粘着剤を採用
3M キネシオロジー テーピング マルチポアスポーツ レギュラー 50mm 6巻
3M キネシオロジー テーピング マルチポアスポーツ レギュラー 75mm 4巻
ココに注意
テーピングでかぶれる要素
- 長時間貼っている
- テープを引っ張って貼ることで皮膚に負担がかかっている
- 粘着のりでの化学物質の影響
- 皮膚の弱いところへのテープ装着
- テープを剥がす際の負担
- テープの粘着の残存
毎日テーピングを貼ることで肌荒れ
肌が強いタイプの方でも、毎日テーピングをすることで肌荒れが起こってしまうケースはよくあります。
基本的にはトラブルになりにくいタイプですが、冬場になると肌が乾燥するので角質層が痛み、カサカサになってきます。
このような方は練習後にクリームやワセリンなどで肌の保湿を保ちましょう。
キネシオタイプは効果があるテーピングです。
貼るだけで筋肉を保護して楽になることも期待できます。
皮膚の伸張性を利用して状態が良くなっています。そのため、皮膚がカサカサでは怪我も起こりやすいということとなります。
テープの貼り方・剥がし方
テープの貼り方
キネシオタイプのテーピングを貼る際は、両端5cmくらいはテープを引っ張らないで貼ることで皮膚への負担は軽減します。
テープの剥がし方
練習終わって疲れているからテーピングを剥がすことが、ザツになりがちな選手たち。
ザツになる(勢いよく剥がす)と皮膚への負担が10倍影響します。
写真のように、肌を抑えながらゆっくり丁寧に剥がすようにしましょう。
テーピングを剥がした後に
テーピングを剥がした際に、皮膚の角質層も一緒に剥がれてしまいます。
皮膚の表皮は3層からなっています。
角質層のダメージから深部にもトラブルになるとテーピングをできなくなってしまうので、皮膚のケアをしっかりとしましょう。
保湿クリームやワセリンなどを皮膚に塗り込み角質層の感想を防ぎましょう。
黒人さんの方がより色素の関係で肌が乾燥しやすいです。
プロ選手は毎年多くの選手が皮膚のトラブルを抱えています。
3Mの製品
3Mの製品はポストイットなどで有名であるが、医療に関しての製品も多く、品質へのこだわりを追求し患者のニーズに答えている会社です。
3Mは看護師がよく使用するサージカルテープ(注射の後に貼るテープなど)も製造している会社なので肌への研究・追求は信頼できるはず。
3Mのサイトより
ヘルスケア
率化を図り、医療の質や安全性を高める。最も重要な業務に集中するために。
急速に進化し続ける医療業界。診療や保障の制度も大きく変化し、医療の現場に対する患者様からの要望は多様さを増し、困難を極めています。3Mの新たな医療モデルは、お客様が抱える問題を理解し、さまざまな医療業務の円滑な遂行をサポートいたします。より健全に、より低コストに。医療の進歩の最前線で、信頼できる確かな品質の製品やソリューションをご提案いたします。
3M キャビロン ポリマーコーティングクリーム
クリームタイプでテーピングを巻く前に肌に塗り込むことで皮膜をつくりテープかぶれを防ぎます。
使用目的
皮膚に撥水性(水をはじく)の皮膜を作り、外部刺激が皮膚を保護する。
テーピングを装着する前に塗ることで、テープかぶれを防いでくれる。
保湿効果もあり、洗い流しにも強いので繰り返し塗らなくても良い。
使用方法
- クリームを振って使用(長期間使用しないと中で分離してしまう恐れあり)
- 手に少量とって肌に塗り込む
- しばらく放置して乾いてからテーピングをつける
左足には何もせず、右足には3Mキャビロンを塗り込んでいます。
右足は皮膜により、水が弾いているのがわかるかと思います。
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3M キャビロン 非アルコール性皮膜スプレー
スプレータイプの非アルコールなので傷口にもシミずに皮膜を作ってくれます。
使用目的
スプレータイプの非アルコール性皮膜剤なので、傷口があってもスプレーして、速乾性がありテーピングをすることができます。
皮膜を作ってテープかぶれを防止する点では上記のクリームタイプと同様ですが、速乾性があること、傷口にもできる点が便利
使用方法
テープを貼る部分に全体的にスプレーをかけることで皮膜ができ、速乾性があるので、すぐにテープを貼ることができます。
2つの製品の比較
製品 | 皮膜 | 速乾性 | コスパ | 使用 |
3Mクリームタイプ | ◎ | ○ | ◎ | 通常使用 |
3Mスプレータイプ | ◎ | ◎ | △ | 特殊ケース |
コスパとしてスプレータイプは高価な商品となります。
そのため、クリームタイプを通常使う方が良いでしょう。
クリームタイプでも乾きは早く、5分もたたずにテーピングを巻くことができるので、段取りよくしておけば全く問題ありません。
スプレータイプの場合、特殊なケースで活躍するかと思います。
肌荒れがひどく、傷や亀裂が入ってしまったいる場合、試合中など出血して短時間で処置する必要がある場合。
まとめ
テープかぶれする選手はかなり多いです。
しかし、その原因は選手自身にも問題があり、スキンケアを怠っていること、テーピングの剥がし方がザツであったりということも影響しています。
アレルギーの方もいるので、対策としては皮膚に皮膜を作って肌荒れを防止することがとても大切となります。
結論
- テーピングの種類や貼り方、剥がし方でも皮膚への負担は軽減する
- テーピングかぶれする方はテープを貼る前に皮膚に皮膜を作る製品を使用すると負担軽減
- クリームタイプを通常使用し、特殊なケースではスプレータイプを使用している
- 練習後はスキンケアで保湿する
- それでもかぶれる場合、一度皮膚の専門医を受診し、原因を確認する。
冬場の方が乾燥が激しくなり、よりお肌のトラブルが多くなってきます。
スキンケアや対策をして、スポーツに集中できるようにこの記事を生かしていただければ幸いです。
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