テーピングはなかなか学べる機関が少なく、独学になりがちです。
その結果途中で挫折してしまう方がとても多い現実があります。
スポーツ現場では毎日のようにテーピングを活用して対処方法として活用できます。
セルフケアや治療などと違い根本的な解決策ではありませんが、その際の練習や試合に対してテーピングでプレイ可能となることも多く経験してきました。
そんな技術を習得することを手遅れと、もし思っているなら大間違いです。
テーピング技術習得に年齢は関係なく上達することができます。
もちろん、上達するには条件がありますので、その辺りを解説していきたいと思います。
私は現在プロバスケチームでアスレティックトレーナーとして活動して20年以上のベテラントレーナーです。
選手に毎日テーピングを巻き続けてきた経験と実績があります。
日本代表でもトレーナーとして活動した経験もあるので参考になるはずです。
結論
テーピングの技術習得は良い手本を見て真似て努力を継続すれば誰でも年齢に関係なく上達することができます。
その理由は、テーピングの技術は習得するにあたりそもそも難易度が高くないこと、大人になってから学ぶ技術であること。
挫折する方の特徴として量をこなしていない、モチベーションを持続できない、テーピングを練習するための環境がないのが原因です。
解決策を見出し、良い手本となる方に指導してもらえば効率よく学習でき、上達できるということです。
テーピングの技術習得に年齢は関係なし
テーピングの技術習得に遅すぎることはなく、誰でも必ず上達します。
ただし条件があって、独学では限界が来てしまいます。上達したとしてもかなり遠回りして時間をロスします。
この辺りを理解するだけでも学習方法の違いが出て成長度合いが大きく変わってしまいます。
40歳過ぎでも進化している実感
テーピングの技術習得に年齢は関係ないです。これは私自身が経験しています。40歳すぎても早く巻くスピードも向上しましたし、48歳の時にもテーピングの技術の向上を実感しています。
要するにーピングの技術は実は技術と言われるものの中でも難易度は高くない技術であり、ある程度の経験を積めばプロレベルには到達する事が誰でも可能なわけです。
テーピングは技術を習得するのに大きな妨げとなる事がいくつかあります。
テーピングの上達弊害
1.最初に最も難しい技術であるアンダーラップを巻かなければならない事
2.一人で練習することが難しい事
3.練習する為のテーピングが必要となりコストがかかること
上記の3つは特にテーピング技術上達の弊害になる要素です。
天才肌やセンスは関係ない
テーピング技術上達にはもちろん個人差はあります。手先の器用な方、習得しやすい方、医学知識が豊富な方、現場経験の豊富な方はプロレベルに上達するスピードは圧倒的に早くなります。
だからと言ってテーピングはセンスが必要かというとそんなことはありません。
誰でも必ず上達します。これは断言できます。
途中で挫折する人の特徴は以下のような方になります。
挫折する人の特徴
1.見よう見真似で独学に走ってしまう方
2.練習する量がそもそも少ない方
3.持続するモチベーションが維持できない方
4.基礎を疎かにしてテクニックに走る方
要するにテーピングの学習方法を理解せず、計画性がなく舞い進んでしまう傾向の方に多いわけです。
上達する秘訣は努力を継続すること
テーピングスキル上達には知識だけでも不足で、技術とのバランスも大切になります。
さらに知識と技術を向上するには取り組む姿勢が大切となり、いかに努力を継続できるかということです。
私の考えとして、
『良い手本を見て真似て、努力を継続すれば、誰でもテーピング技術は上達する』
そう考えています。
一番難しいことは、努力を継続できることです。
天才という領域の方がいるなら、努力を継続できる方こそ天才だと思っています。
なぜテーピングの技術は上達できるのか
なぜテーピングの技術は上達する事ができるのかこのあたりを紐解いていきます。
大人になってから学ぶ技術
技術の中にも難易度があります。
スポーツの技術の場合でも卓球のような幼少期から英才教育を受けた方は成長過程で神経系の発達に合わせて習得した方が有利に働く技術があります。
テーピングに関してはどうでしょうか?
テーピングを幼少期から徹底して練習している方がどれくらいいますでしょうか。
はっきり言って皆無だと思います。
テーピングは親などが医療関係の方でもちょっと練習はするもののテーピングを本気で取り組むようになるのは高校生くらいでしょう。
高校生の部活のマネージャーや学生スタッフがテーピングを巻き始める段階が最も早いのかと思います。
私も巻き方は教えていましたが、医学知識があるわけではないので知識はない状態です。
本格的にテーピングを学び始めるのは大学や専門学校のスポーツ系の学科の専門分野で初めて学び始める事でしょう。
年齢で言うと18歳頃から本格的に習得し始める技術がテーピングとなるわけです。
神経と筋肉を結びつける
技術というものは見ただけで習得できるわけではなく、見た情報をインプットして実際に体を使って動かすわけです。
実際にやってみると簡単に見えた技術でも、とても難しくできない事が多いものです。
見て得た情報を脳インプットして、整理してアウトプットして筋肉に伝達して動かすわけです。
そのため神経と筋肉を結びつける作業が必要となり、反復練習することで神経-筋の結びつきが強くなり精度が増していくものです。
精度を高めるには短期集中した反復練習が必要となり、努力を継続することが必要となるわけです。
途中で挫折する方の特徴を分析すると、神経と筋肉を結びつけるという発想がなく、結びつく前に辞めてしまう事が原因となります。
そのためにはいかに取り組む姿勢と継続するモチベーション維持が必要となり、アドバイスや気づきを与えてくれる方がポイントとなるわけです。
基礎で土台を固めること
技術には必ず基礎となる考えや動作があり、軸があると思います。
技術習得をいかに効率よくし、さらに土台を大きく強くすることで、初めてテクニックや応用へとつながります。
テーピングのことだけではありませんが、どうしても目先のテクニックに惹かれてしまい、基礎技術を疎かにしてしまう方がいます。
技術向上のプロセスに『守破離』という教えがあります。
教えを守って基礎を徹底して習得するのが守、自分のアレンジを加えて質を高めるのは破です。
しかし、この時に基礎となる型ができているレベルになれば型破りと言われ、基礎がない状態では型なしと言われます。
そしてその基礎を守りつつも自分スタイルにアレンジして磨きをかけて独立することが離となります。
現在の社会の流れもあり、テーピングは師弟関係にもなりにくく、指導してくれる存在すら少ない現状があります。
私も情報を発信していますが、SNSなど動画で見ただけを真似ても限界があります。
要するに守破離が圧倒的に早すぎて型なしの状態で進んでしまう方が多いのが現状です。
これはプロのレベルでも実際に型なしが多いのが現状なのです。
テーピング基礎技術7ヵ条
土台がない状態でテクニックに走ると結局基礎からやり直さなければならないもので、大きな遠回りとなってしまいます。
私が実際にテーピング技術を習得する際に大切にしている基礎技術7ヵ条という考えがあります。
その1:テープの切り方をマスターする
テーピングをいかに扱うかはとても重要です。テーピングを貼っても切る事ができなければ次の動作へ移行できません。
テーピングを切る方法もシーンによって変わってくるので使い分けできるようにする必要があります。
その2:1つ1つのテープの役割を理解する
テープには貼る目的があって、1本のテープに意味があります。何のためにそのテープを貼るのか理解していなければ無駄なテーピングを貼っていることとなります。
技術だけでなく知識も同時に習得する必要があり、バランスが大切です。
理解度が高まればその分習得しやすくなり、将来応用へつながっていきます。
その3:テープを引き出す長さを見極める
テーピングは巻く分を引き出して貼ることで圧をコントロールしやすくなります。
巻きながら貼っていくと圧のかかり方にムラが出たり、テーピングの質や劣化によってもコントロールしにくくなるのです。
いかに圧をコントロールして選手ニーズに対応できるかという点が技術として個々に対応する必要がある点なので大切な事となります。
その4:テープを貼る体勢を意識する
技術の習得には型が重要です。テーピングを巻く時の体勢が確立するからこそ力が入り、体の軸を作りブレやズレが起こらなくなります。
毎回巻く体勢が異なるようでは安定したテーピングを提供できず、自分自身の疲労や痛みにもつながります。
その5:包帯でひたすら練習
テーピングは練習にコストがかかり使い捨てで練習の歯止めがかかってしまいます。
裕福な方にとっては問題ない点ですが、学生にとっては難易度が高くなります。
包帯であれば継続できコストを抑えて技術習得できるメリットがあります。
包帯で巻く、走行や手の持ち替えなどの技術の基礎にはもってこいで、包帯を巻き戻すことも練習になります。
さらに応急処置で包帯技術は必須でもあるので一石二鳥なのです。
その6:1つ1つのテーピングを繰り返し練習する
テーピングの指導では巻き方を紹介して完成させる流れが一般的ですが、技術習得には向いていない練習方法です。
神経と筋肉の結びつけには同じことを繰り返す反復練習が必要でさらに分解練習が必要となります。
その7:まずはスピードよりも正確性
テーピングをスピードで巻く事ができるとその場を一瞬で魅了させる事ができます。
だからテーピングをスピードで巻きたくなりますが、これは上級テクニックで別領域の神経系となります。
スピードで巻くと絶対に起こることは焦って雑になってしまうことで、選手のためのテーピングが自己満足になってしまうのです。
ですからまずは正確性を優先して型を作ることのほうが重要となります。
まとめ
今回、テーピングの技術習得に年齢は関係なし、誰でも上達できるワケというテーマで紹介してきました。
まとめ
テーピングの技術習得は良い手本を見て真似て努力を継続すれば誰でも年齢に関係なく上達することができます。
その理由は、テーピングの技術は習得するにあたりそもそも難易度が高くないこと、大人になってから学ぶ技術であること、
挫折する方の特徴として量をこなしていない、モチベーションを持続できない、テーピングを練習するための環境がないのが原因です。
解決策を見出し、良い手本となる方に指導してもらえば効率よく学習でき、上達できるということです。
そのためには基礎となるベースを作ることに時間をかける必要があります。
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