選手は動き始めと止まった後などまだ体が温まっていない際や体が冷えてしまった際、固まってしまった際に膝などで痛みや動きがスムーズでなくなってしまいます。
特に痛みがある際や違和感がある際にウォーミングアップ後に一度冷えてしまうと怪我のリスクも高くなってしまいます。
以前からあるアイテムですとホットポックなどの温めるアイテムを活用して対応していたかと思いますが、電源コードによって動きが制限されてしまうケースがあるのでやはり使いづらさがありました。
こんなデメリットを解消するアイテムがハイパーアイス社のベノム2という製品がありとても使い勝手が良く、温熱と振動によってコンディション維持に有効となり、プロ選手が愛用しているのでご紹介いたします。
私は現在プロバスケチームで20年以上アスレティックトレーナーとして活動して、選手のコンディションの管理を任される立場です。
今回紹介するVenom2もチームで2つですが活用してとても活躍しています。
2年前から練習時や試合にて使用しているのでレビューできるレベルかと思っていますので参考にしていただければと思います。
プロ選手が活用
私が関わるバスケットボールという競技は、特に選手の入れ替えが自由なので常に試合をしている選手もいれば、突然ベンチからコーチにコールされて出場する機会があります。
バスケットボールの場合国際ルールで試合中にベンチエリアから離れてはいけないというルールがあるのでウォーミングアップや体を動かしておくことが難しいことも要因としてあります。
このように競技によっても様々なシーンがあり、一日何度も試合をこなう競技もあるのでそのようなシーンには大変役立つアイテムになります。
プロバスケ選手愛用者多数
バスケットボールでは試合前にウォーミングアップをしても、スタートで試合に出場する選手が5名、途中から試合に出場する選手が7名でエントリー選手はトップチームでは12名となっています。
試合の状況によっても出場出番は異なり、突然コーチよりコールアップされて出場する形にもなり、固まった状態や冷えた状態での出場もよくあることです。
ですから痛みや違和感がある部分に対していかに1試合の中でも良い状態にしておくかもパフォーマンスに影響します。
特に試合中は立ち上がる機会も多く、タイムアウトでもベンチエリアでの移動があるのでコードレスで温められるとかなり動きやすくなります。
使い勝手の良さ
コードレスで温められることによって、今までホットパックを使用していたシーンでも急に呼ばれたことで電源コードを引っ張ってしまいホットパックがショートしてしまうことも多々ありました。
トレーナーとしてもホットパックの損傷は痛手ですぐに購入できる金額でもないのでベノム2のようなコードレスで温められることは非常にありがたい限りです。
以前ですと使い捨てカイロの貼り付けられるタイプを6個程度バスタオルに貼り付けて対応したりもありましたが、ベノムによって温められながら振動もするので筋肉や関節により良い状態をキープできるようになりました。
膝のコンディション維持
ベノムにも腰用や肩用もありますが今回紹介する足用ですと足のどの部分でも使用できる点が良いです。
私が関わるバスケットボールは体育館で行われる競技ですが、体育館によっても空調が効かず寒い体育館は多いものです。
また屋外の競技でも重宝するアイテムかと思います。
膝などの関節は一度ウォーミングアップして冷えてしまうと筋肉が固まって動きの反応が遅くなり、ワンテンポズレることもパフォーマンスに影響します。
さらにけががあると痛みも出やすく動けなくなるのはスポーツ経験者であれば理解できるかと思います。
膝の特徴
膝の関節には膝蓋骨と言われるお皿があって筋肉と靭帯によって繋がっています。
成長期ではオスグッドがあり下腿の骨の付着部が大腿四頭筋の筋疲労によって固くなって引っ張られることで骨が引っ張られることによる痛みが出ます。
さらに悪化すると膝蓋骨の裏にある軟骨は筋肉が固くなることで摩擦が強くなり膝蓋軟骨に影響され痛みが強くなってきます。
冷えることで筋肉や関節の動きが悪くなり、より悪化しやすくなりやすい構造なわけです。
ですからいかに体を冷やさないようにコントロールできるかはパフォーマンスだけでなく、怪我の予防にも大きく影響するのです。
ウォーミングマップ時
体の温まっていない状態で急激に動き出すとやはり負担がかかりやすいものです。
温めたり振動を与えることで筋肉や筋膜の動く範囲を広げることでスムーズにウォーミングアップに移行できます。
ウォーミングアップ時にコードレスで動きながら装着して温められると良い状態で活動しやすくなり効率よく安全性も高くなる点はとても良いわけです。
途中交代時
試合で交代して体が冷えてしまうと、もう一度同じ状態に仕上げるまでに時間がかかります。
その際に体を冷やさないようにウェアを着用して、さらに温熱や振動することで良い状態を休みながらもキープできるので再出場の際にとても良いわけです。
特に怪我の後遺症がある部位に対しては固まりやすいものなのでコンディション維持にベスト!
ハーフタイム時
競技によっても異なりますが前後半ある競技の場合はブレイクタイムがあります。
バスケットボールの場合では中高生は10分間、国際試合などでは15分間、Bリーグでは20分間とカテゴリーによってもハーフタイムが異なります。
15-20分間あるとリカバリーもできますが、その分体も固まりやすいわけです。
いかに良い状態でハーフタイムを過ごすかで試合の流れが変わってくることも!
打撲時等に
試合中に打撲すると筋肉が固くなります。
通常であれば、休んで筋肉を伸ばしてアイシングする応急処置をするかと思いますが、試合中で続行する場合はむしろ温めて固まらないようにして動きを悪化させないようにもします。
このように試合中のトラブルでもコードレスで温熱と振動によって状態をキープすることも可能となります。
トレーナーが試合中に別で稼働しなければならないこともあったり、そもそもトレーナーがいない状況の際も選手自身でセルフケアを行えるアイテムがあると維持して試合により最善の状態で臨めるかと思います。
ベノムの特徴
ベノムにも部位別があり、今回足用を紹介していますがこちらで足全般的に活用できるアイテムです。
簡単な脱着
装着は簡単でマジックテープによる巻き付けの脱着です。
フィット感を出すには結構巻き付けを強くした方が良いのでその辺りは使用頻度によって劣化していくのは仕方がないですが、簡単に脱着できるのはとても便利です。
一度選手が試合出場の際、取り外し忘れてコートに入って行ったことがあるくらい違和感なく装着できます!
短時間での温熱効果
温熱も写真のように3段階で低・中・高とレベルがあり状況によって使い分けられます。
すぐに暖かくなるのでホットパックのようにしばらく時間がかかるわけではないのでその辺りは即効性があります。
振動による筋ほぐし
振動も3タイプのリズムや強度ががあって好みの使い分けができます。
マッサージガンのような威力はありませんがハンズフリーでできる点が選手自身にとっても心地よい感覚で過ごせるかと思います。
コードレスによる動きやすさ
圧倒的に便利なのが充電式のコードレス機能です。
とにかく装着しながら動けることが何よりも便利でありがたい点です。
何をするにも不自由なく対応できるので試合中の無駄な用事を頼まれるシーンも減って効率性も上がります
ホットパックだとコードがあって、ワンちゃんが繋がれて動けなくなる感覚と同様なんだ...
長所と短所
ベノムにも長所と短所が2シーズン使用して確認できたので記したいと思います。
この辺りは個人差もあるかと思いますので、参考程度にしていただければと思います。
長所
・コードレスなので自由に動けることが最も大きな利点です
・短時間で温められ振動でもコンディション維持しやすい点
・チームに1-2個あると怪我に対したいざという際に有効活用できる
・電圧やコネクターが世界対応しているので海外でも活用できる
・Venom2になって電源ボタンの操作がしやすくなって使いやすい
短所
・充電をし忘れると使えない
・電源コードが細いので扱い方によってはアダプターの配線不良になりやすい
・多量に汗をかいたり、汚れても洗えない事
・一般的には高価な品物
・充電式なのでバッテリーの劣化は仕方がない
・長時間使用で充電切れとなる
私の意見
今までホットポックや使い捨てカイロをバスタオルに貼り付けるなどで対応していたが、ベノムがある事で大きな改善となっています。
その代わり充電をし忘れないように注意する点は作業工程で増えました。
試合中もウォーミングアップから使用し続けていくと充電が不足するので、試合中も使用しない時間帯は充電しておく必要があります。
(バスケットボール1試合ではウォーミングアップから試合終了まで2時間半程度あるため)
プロチームの現場としては充電と洗えないので消毒など管理が大変な点もありますが、選手にとってはかなり怪我や痛みのある際は重宝するアイテムとして位置づいています。
高価な品物ではありますが、中学高校では冬に空調のない中での試合も十分あるので予算があれば購入を検討されてはいかがでしょうか。
一度使用すると手放せないアイテムになるかと思います。
試合中の電源使用は要確認です
まとめ
今回、【Venom膝】選手の膝温熱と振動の組合わせたハイパーアイスベノムを紹介させていただきました。
・コードレスなので自由に動けることが最も大きな利点です
・短時間で温められ振動でもコンディション維持しやすい点
・チームに1-2個あると怪我に対したいざという際に有効活用できる
・電圧やコネクターが世界対応しているので海外でも活用できる
・Venom2になって電源ボタンの操作がしやすくなって使いやすい
の長所があるので選手のコンディション維持にとても活躍するアイテムです。
この記事が参考になれば幸いです