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優秀な海外のコーチでも日本が初めてだと苦戦する6つの理由

2020年5月18日


他の国で優秀な結果を出しているコーチでも日本で成功するとは限らない。

私は今まで7人の外国籍コーチと一緒に働いている。そのうちの6名が日本が初めてか2年目のコーチであった。その中にはオリンピックで金メダルを取ったコーチやNBAでもコーチングスタッフとして活動していた方、代表チームで活躍していた方などとてもコーチ経験が豊富で実績も持った方々であった。

しかし、結果はなかなか厳しい現状であった。なぜうまくいかないのだろうという点で共通する部分があったので記していく。

結 論
1.日本の文化に馴染めない
2.日本人の繊細な性格に対応できない
3.日本のプロチームの体質と不一致
4.エリートのため見下してしまう傾向
5.試合スケジュールが異なる
6.システムが通用しない傾向に
この6つの理由で日本での活動初年度は結果を出すのが難しいと考える

 

優秀な海外のコーチでも日本が初めてだと苦戦する6つの理由

1.日本の文化に馴染めない

自分自身モンゴルという国ではあるが、海外でコーチとトレーナー、ストレングスと兼務した経験がある。

一番大きく感じたことは文化の違いとバスケットの質が違うことである。これは日本でプレイしている外国籍選手も共通して感じていることである。

その国独特の習慣やマナーだけでなく、バスケットボール自体も違うため感覚が異なるということである。

設備一つとっても日本でトップレベルのチームであっても他の国に比べて環境は劣ることが当たり前の日本である。

まだまだプロといっても発展途上であるということである。
JUNK TRAINER

日本の常識は世界では非常識

私も日本代表活動はじめ海外へかなりいく機会があったので、日本の常識は世界だと非常識であるということがよく理解できた。

日本では当たり前のことが、世界レベルでは当たり前ではないため、違和感やトラブルが生じるわけである。

簡単な例としては、体育館に入ったら日本の場合靴を脱ぐのが当たり前であるが、海外では靴は脱がないのが当たり前である。

だから外国籍選手が日本に来るとまず体育館や自分の部屋でも土足が当たり前の選手が圧倒的に多い。

そのため、お互いイライラしてしまうわけである。

特にヘッドコーチとして迎えた場合、選手と違って、全権まかせることとなるため、その人のルールとなる場合がある。

こうなるとお互いストレスを感じてきてしまうのだ。
JUNK TRAINER

食べ物や生活環境

日本は何でもある国ではあるが、そもそも味覚が違う。だからダメな人は全く食事が合わないのである。これは自分も経験している。

その国では最上級のご馳走であっても、私に取ってはゲキマズな食事で修行と思って食べて、コーラで飲み流すという繰り返しになる。

海外では、ヘッドコーチとなると与えられる部屋も広くて豪華である。しかし、日本では狭くて小屋レベルに感じるのだと思う。

だから、部屋を変えろとかチームとトラブルにもなるわけである。

車も日本は世界的に見て左車線であるが、他の国の大半は右車線である。だから運転はできないとなってしまう。

車の車線も違うしね
JUNK TRAINER

様々なストレス

このようなことが毎日のように起こるので、バスケット以外でもかなりストレスが多く、コーチ自身がゆとりがなく、イライラしているケースが多い。

そうなると対応できるものとできないものとが出てきて、まず通訳がイライラしてストレスを抱え込んでとチーム全体に悪循環して来る。

それでも人間的に良い方であればまだ良いが、性格が悪かったり、気分の波が激しいタイプであると怒りが爆発してしまう。

正直かなりモメるし、悪循環となってしまう。

コーチ自身も感じたことがないストレスを抱え込んで精神的におかしくなったコーチもいたほどである。

本当に難しい問題である。
JUNK TRAINER

2.日本人の繊細な性格に対応できない

日本人は細かい作業が優秀で手先が器用と言われている。世界的に見るとまさにそうであり、特徴としては段取りなどかなり計画性のある人間であると思う。

そのため、バスケットの練習中に、そこおかしいなという点は質問するタイプの集団である。まず選手が質問することさえ許さないコーチもいれば、質問に答えられないコーチもいたり、要するに日本人の性格に対応できずにコーチが切れてしまうケースもあるのだ。

高校のコーチは独裁的な方も多いかと思うが、プロで指導するとほぼ皆失敗している。それは質問されることがなく、上から目線の指導が染み付いてしまっているから、質問された時に対応できないことが繰り返されていくことで崩壊してしまうケースもあるのだと思っている。

実際に私も高校で素晴らしい成績を残したコーチと仕事をした際は、質問に対応できなかったことがよくあった。

納得しないと動けない日本人

繊細な日本人は、頭で理解して実行するタイプも多いのかと思っている。その時はもちろん対応するが、実際は謎のまま試合に臨むことはできないので、アシスタントコーチに確認して修正してもらうかといったところである。

そのようなことが多くなって来ると信頼関係が崩れていってしまう。

日本人は能力勝負のバスケットではなく、組織的なバスケットに重きを置いているということである。

チームルールの徹底

チームはシーズン最初にチームルールを通常会社とコーチが決めることが多い。

そのルールが結構厳しすぎたり、意味がなかったりすることもある。県外に出る時は必ず連絡すること。1人で行動するななど、学生レベルのものもある。

体育館に入ったら携帯禁止などもあった。何のためなのか説明がないことが多い。

この辺り選手やチームのためを思ってのことだと思うが、文化の違いや感覚の違いが出てしまう部分である。

シーズン途中でチームルールが変わる

海外のコーチはシーズン中によく元々あったベースのディフェンスシステムをガラッと変えてしまうことがある。

その理由をしっかりと伝えれば良いのだが、そこが文化の違いで伝えなく進んでしまう。

ここはこう守るんだよね、どうすればいいのとなると解決せずに時間で練習を進めがちである。

選手が質問や確認をするといいからやれとなってしまうことが本当に多いのだ。

矛盾が多くなってくる...
JUNK TRAINER

3.日本のプロチームの体質と不一致


日本に来る外国籍コーチはFIBAランキングの上位の国から来ることが多い。

そのため、プロの中のプロの環境で活動しているので、日本のプロ組織の規模や環境に適合できないことは当たり前である。

チームにも予算があって厳しい現状がある中で、日本のプロチームの感覚や金銭感覚のわかっていないので、無理難題を出して来る。

これがない、あれがない、これが必要だとなって、社長も困ったことになってしまう。

そのあたりチームによっては全て通訳が対応しなければならないので、不慣れな通訳であると不満が爆発してしまう。

だいたい通訳やマネージャーが被害者となり、チームをやめたいとなってしまう。これまで何名・何度とやめさせないよう説得というか話を聞いて対処したことか、ここら辺は本当にシビアな問題になり、私はいかにモチベーションもって仕事を行わせるかというメンタルフォローをすることが多かった。

日本のプロチームの未熟度

全ては日本のプロチームも未完成さというか、まだまだ発展途上のプロチームという点が引き起こす問題である。

社長やGMやフロントスタッフはお手上げて対応せずに逃げてしまうことが多く、しかし現場では毎日状況が改善されなく全員がフラストレーションをためながら活動しなければならないという時間が流れていくのだ。

改善されれば良いのだが、正直改善されずにズルズルいくことしかない。

日本のプロチームはまだまだこれから
JUNK TRAINER

やりたいようにできないジレンマ

諸々問題が多く、コーチ自身思い描いたイメージと全く違った景色となった頃にプレシーズンから開幕へといってしまうのだ。

そのためエリートコーチであればあるほど自分の描いたチームとは別の状況になり、中途半端な形でシーズンを迎えてしまう。

そのため成績が伴わない方が圧倒的に多くなってしまうと考えている。

うまくいかない...
JUNK TRAINER

4.エリートのため見下してしまう傾向


FIBAランクの上位国は日本はここ最近アジアで勝てるような人材が現れ少し評価が上がってきたが、それでもまだまだレベルの低い国である。

そのため、日本をはじめ選手やスタッフを見下してしまう傾向はあるかと思う。私自身もモンゴルで活動した際に見下していたのだなと改めて感じる部分があり、伝ってしまったのかなと思う点は少なからずある。

スタッフとの連携不足

どうしてもコーチ自身がストレスを抱えてしまっているので、近寄り難い部分が出てしまう。そうなると一緒に食事をしたりするべき時になかなか時間を確保しずらかったりする。特に開幕直前になるとチームでもイベントがあり、その対応などでゆっくりみんなで食事する時間は無くなってしまう。

表面上はうまく対応しても、やはり私のように英語が不得意だと直接会話ができないので、深い関係になりにくいのかと思う。特に日本人は言葉で発するよりも空気を読む力の方が長けていたりするので、物事をダイレクトに伝えることはないし、外国籍のコーチは空気を感じ取ることができないのである。

本当に難しいところである。
JUNK TRAINER

選手スタッフを見下してしまう傾向

コーチ自身やはりエリートでプライドもあるので、日本のバスケットを見たときに思うことはレベル低いなと思うと思っている。これは私もそういう感覚になる。いろいろな国で国際試合するとこの国レベル高いな、この国はレベル低いなともちろん思うので、そう感じるのは当たり前である。

日本のBリーグ選手が実際に海外でプレイしてもらえるサラリーはかなり低額な評価になるかと思う。

だからBリーグ自体舐められて当たり前である。

でもここは日本で日本で活動するのであればしっかりとお互いリスペクトしなければならないのだ。

ここを疎かにしてしまうコーチが多く、見下した態度をしてしまうコーチがいて本人はそんなことはないと言うが、日本人は空気を読む力が強いのでわかってしまうのだ。

そうなると海外でどれだけ実績があろうが関係なく、現在の指導力を問われてしまうのだ。

5.試合スケジュールが異なる


Bリーグやその前のNBLやJBLの昔の時代から日本の試合は土日がメインなのは今も変わらない。

このスケジュールが国によってはあり得ないのである。国によっては試合は平日のみで土日は休むもの、またはヨーロッパだと平日レギュラーシーズンで、土日にユーロリーグといったように分かれていたりする。

モンゴルでも土日に試合はなかった
JUNK TRAINER

土日メインで同じ対戦

日本のスケジュールは世界的に見るとおかしい。これは学生レベルでもそうである。土日中心で1日2試合することも多い。

他の国では平日に試合を行って1日に2試合することは滅多にない。

日本のトップチームは土日連戦で対戦相手が一緒である。このシステムに違和感を抱えるコーチはかなり多い。

また連日試合することも少ないのが他の国の特徴となる。

試合間隔の調整が困難

そのため、コーチ経験豊富でも試合日程の調整や試合間の練習内容など初めて経験する場合も多いのが日本のリーグのスタイルである。

練習しすぎでコンディションの調整の失敗や逆にやらなさすぎて調子が上がらないケースも経験している。

この辺りのスケジュール調整はヘッドコーチが全権握って動くのでやはりさが出てきてしまうのだ。

6.システムが通用しない傾向に


よく外国籍選手も言っているが、日本とアメリカだとバスケットのスタイルが全然違うので合わせるのがとても難しく時間がかかると言う。

これは実際にそうであり、初めての外国籍選手はチームに合うまでに時間がかかってしまう。

チームのシステムでも同様のことが起こるわけである。

ピック&ロール主体のオフェンス力

NBAでコーチしていた方がそのシステムを取り入れて対応したシーズンがあった。本人は自身に満ちていたが前年度よりも平均得点がかなり低下してしまったシーズンがあった。

アメリカは個人ぎが皆すごく、ピック&ロールからアウトサイドの選手がバシバシ得点できる能力があるので、有効であるのだろうが、日本の場合シュートに持っていけなかったり、シュート率が上がらないなど全くアジャストできなかった。

システムほとんどが結局攻め手がなく60点代がやっとと言うケースがあった。

この辺りからも日本でもB1とB2でも合うシステムは異なるとされているので、いかに対応でき、修正できるのかがコーチングのポイントである。

日本は外国人インサイド中心

日本の場合、太めの外国籍選手が得点ランキングに絡むことが多い。これだけでも日本独特のバスケスタイルになっているのだと思う。

そのため、どのチームも太めの選手が1人くらいいるのが当たり前となっている。

海外やハイレベルで優れたバスケットのスタイルも決して日本で通用するとは言えないのである。

スタイルが合うか合わないか...
JUNK TRAINER

まとめ

ま と め
1.日本の文化に馴染めない
2.日本人の繊細な性格に対応できない
3.日本のプロチームの体質と不一致
4.エリートのため見下してしまう傾向
5.試合スケジュールが異なる
6.システムが通用しない傾向に
この6つの理由で日本での活動初年度は結果を出すのが難しいと考える

どんなに素晴らしいコーチ経験を持っていても、日本での初年度にいきなり活躍できるコーチはなかなかいないのかと思っている。

もちろん成功しているコーチもいるかと思うが、そのような方は複数の国でコーチ経験がある方であろうかと思う。

異国の地、特に日本のような独特の国で対応できるコーチは素晴らしいと思うし、尊敬できるかと思う。

残念ながら私の場合は全てよくない方向になっているのが現実であり、うまく対応しきれなかった。

とにかくバスケット以外での苦労が絶えないので心身ともにやられるイメージが残像する。

この記事が参考になれば幸いです

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