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【わかる】選手がドーピングで実際に確認すべき7つの事

2020年2月18日


選手にとってドーピングに関する知識はとても難しい。しかし、知らなかったでは済まされないのがドーピングである。そのためまずは最低限の知識は身につけなければならない。ドーピング検査に関しては、学生から大人まで選手である以上対象であるのでまず自分自身で確認していかなければならないことを説明して行く。

結論
まずは以下の点を確認すべき

1.ドーピング対象の大会であるか
2.普段治療として薬を使用しているか
3.治療使用特例(TUE)に該当する薬であるか
4.サプリメントを摂取しているか
5.その他・漢方薬は摂取しているか
6.検査対象登録リストに含まれているか
7.わからないことは専門家に確認

1.ドーピング対象の大会であるか

自分が関わっている競技ではどの大会でドーピングが行われているのか調べてほしい。高校生でも国体はドーピング対象の大会であるため、実際に高校生の各都道府県の代表をする選手でも対象となる。知らなかったでは済まされないので高校生もドーピングに関しての最低限の知識は備えなければならない。

バスケットボールでは以下の大会にてドーピング検査の実施がある。
Bリーグ(男子プロリーグ)
Wリーグ(女子トップリーグ)
オールジャパン(全日本バスケットボール選手権大会)
国民体育大会(国体)

その他の競技としては以下を参考にしてほしい。以下はあくまでもTUEを事前申請が必要な大会であり、その他の大会でもドーピングを実施する場合はあります。詳細は各競技団体に確認してほしい。
国内のTUE事前申請が必要な競技大会一覧

2.普段治療として薬を使用しているか

薬を使用していない

薬でのドーピングに対しての問題はない

薬を使用している。

薬を使用している場合、その薬がドーピングになってしまうのか、それとも大丈夫なのかを調べなくてはならない。
薬は名称が長いものもあり、類似品と間違いやすい。そのため名称が完全一致しているか注意して確認しなければならない。
名前が少しだけ違う場合でドーピング違反になるものとならないものもあるため、完全一致させること。

薬を調べる方法

摂取してもよい薬なのかを調べる方法もいくつかある。薬の中でも一般市販薬(ドラッグストアで購入)と病院での処方薬(病院受診)とあるので最低限そのあたりの確認はしておくとその後の検索に役立つ。

日本薬剤師会のサイトから

日本薬剤師会より摂取可能なリストをダウンロードできるため、スマートフォンにダウンロードしておきましょう。市販薬と処方薬に分かれていて、各疾患に分かれて記載されている。ただしジェネリック薬の記載はないので注意しなければならない。同じ効用でもジェネリック薬では成分が完全一致しないので、その際は専門家への確認が必要となる。
選手はスマートフォンにダウンロードしておき、1人で病院に受診した際は、そちらに記載されている可能リストの中から薬の処方をしてもらうようにすれば確実である。
日本薬剤師会使用可能リスト

Global DRO (JADAのサイト内検索)

JADA(日本アンチドーピング機構)のサイトの中にも薬の検索をすることができる。ユーザー名(カテゴリー)と競技名を入れて、実際に調べたい薬の名称を入れて検索する。そうすると検索結果が表示され、禁止物質が含まれているか確認ができる。
Global DRO

スポーツファーマシストに相談

薬を扱う国家資格として薬剤師があり、その方たちがドーピングに関してJADA定める所定の課程を終了後に認定される資格制度です。
スポーツファーマシストの検索ができ、自分の家の近くのどこの薬局にスポーツファーマシストが勤務しているのかがわかる。そのため、実際に直接アドバイスや薬の確認ができるので、町のアドバイザーとして貴重な存在となるであろう。
スポーツファーマシスト

3.治療使用特例(TUE)に該当する薬であるか


選手が「病気やけがの適切な治療」を目的として禁止物質や禁止方法を使用する場合には、「特例」として、その使用が認められる。
国内のTUE事前申請が必要な競技大会一覧の中にある大会に出場する際は、大会30日前までにTUEの書類を記載し、JADAに提出することが必須となる。ただし期限が過ぎたからといって提出しないことは明らかなドーピング違反となってしまうため、遅くなっても提出しなければならない。
TUEを申請する際にはTUEの用紙と必要なデータも一緒に添付しなければならない。なぜならTUEを申請したから全て薬を摂取できるわけではなく、検査結果にてその薬を使用しなければ健康を害することが証明できなければならないからである。

TUEの承認条件

TUEは提出しただけではなく、承認されなければならない。承認されるには以下の条件に当てはまらなければならない。

・治療をする上で、使用しないと健康に重大な影響を及ぼすことが予想される
・他に代えられる合理的な治療方法がない
・使用しても、健康を取り戻す以上に競技力を向上させる効果を生まない
・ドーピングの副作用に対する治療ではない

国内のTUE事前申請が必要な競技大会一覧

TUEを申請する必要がある疾患

・Attention DeficitHyperactivityDisorder(ADHD)(注意欠陥/多動性障害)
・アナフィラキシーショック(緊急使用の場合)
・アレルギー性皮膚炎
・気管支喘息
・高血圧/低血圧
・糖尿病
・突発性難聴
・乳がん
・関節リウマチ/全身性エリテマトーデス
・成長ホルモン分泌不全症

上記以外でもTUE必要な場合があります。その際は専門家に相談するように。
こちらでTUE時に必要な検査項目を確認できます

TUEの書類

以下にTUEの申請用紙をダウンロードできます。
TUE申請用紙
TUE申請用紙 記入例
気管支喘息に関するTUE申請情報提供書

4.サプリメントを摂取しているか

多くの選手がサプリメントを摂取しているかと思う。日本の大手のメーカーは問題ないよう製造されている所が多いかと思うが、製品は様々な新商品もあり、すべてのものが大丈夫ではない。よって摂取に際してはあくまでも自己責任となってしまう。

イギリスに本社があるLGC社のインフォームドチョイスという、世界最大のアンチ・ドーピング認証プログラムがある。世界各国の主要なサプリメント会社がこの認証を取得している。そのため、認証マークがあるものは基本摂取可能なサプリメントとなる。ただし、製造工程で禁止物質が混入してしまう場合も考えられるため、100%大丈夫であるとは誰も言えない。
そのため、あくまでも摂取には自己判断としか言えないことも事実である。

インフォームドチョイス認定の日本製品は以下を参考に
ドーピングに対応したサプリメント【プロテイン】
ドーピングに対応したサプリメント2【各種】

まずは本当にサプリメントが必要なのかもう一度判断し直してみることも一つである。基本的にはバランスの良い食事をしていればサプリメントはそこまで必要ではないと思っている。
サプリメントに関しては、日本製のものは成分表示が義務付けられているため、判断しやすいが、海外の製品は成分表示の義務がないため、調べることができない。そのためプロテインなどでもドーピング禁止物質が含まれている可能性があるため、摂取は控えてほしい。

5.その他・漢方薬は摂取しているか

漢方薬

病院では漢方薬を処方してもらえる場合もある。また市販のものも含めて漢方薬はその抽出方法なども含めて成分がわからずドーピング禁止物質を含むことがよくある。そして成分がわからないため、確認できないこともある。そのため使用すること自体がリスクがあるので注意したい。

その他の薬

薬の中でも目薬や育毛剤などに一般的に問題ないかと思って使用してしまいがちなものでも禁止物質が含まれていることがある。一度日本薬剤師会の資料の中にある一般市販薬をすべて確認していただき、どのような項目があるのか確認してほしい。そうする事で事前に注意しておくことができる。
最近CBDと大麻成分から作られるクリームがドーピングでも陰性になる場合が認められた。ただし、同じ大麻のTHCは禁止物質であり、日本では保持していることが犯罪と見なされるため、海外の痛みに対するクリームなども注意が必要である。海外の場合成分表記の義務がないため、何か含まれているのかわからないため調べ用がない。

6.検査対象登録リスト( RTP/TP)に含まれているか

検査対象登録リストに含まれている選手は通常日本代表選手となります。さらに日本代表選手でも競技によって異なってくるかと思います。その年に大きな国際大会がある場合は検査対象登録選手となります。この辺りは競技団体より連絡が必ず来ますので、来ない場合は対象外ということです。

検査対象登録リスト者

対象者になるとドーピングの検査が増加し、提出書類も増えます。

居場所情報提出(ADAMS)

検査対象登録者になると1日のスケジュールをすべて提出しなければならなくなる。どこに寝泊まりして何時から何時までは練習してなど60分単位で記載しなければならない。ADAMSにて居場所情報を入力しJADAに提出しなければならない。

競技会外検査

ドーピングは試合後に行われる競技会検査といつでもどこでも抜打ち検査の競技会外検査がある。そのためADAMSに記載したスケジュールを元にドーピング検査員がその場所に突然現れ、検査を実施する。その場に来れないで検査未了、居場所情報を提出・更新しないと提出義務違反となり12ヶ月で合計3回になるとドーピング規則違反となり、1-2年間の出場停止となる。

12ヶ月間で合計3回でドーピング規則違反
・その場にこれず競技会外検査未了
・居場所情報の期限に未提出
・居場所情報の更新していない

7.わからないことは専門家に確認


ドーピングに関して、分からないことが当たり前である。ただし、知らないからといって禁止物質を摂取しているとドーピング違反となり2年間の出場停止処分となる。分からないことをそのままにしておくことがよくなく、分からないことは専門家に聞くことを習慣づけてもらいたい。
そのためには身近に相談できる専門家がいると良いし、トレーナー、ドクター、スポーツファーマシストなど上手に活用して、解決してもらいたい。

まとめ

ドーピングに関して以下の7つを確認して実行し、ドーピング違反にならないよう知識もつけてもらいたい。
さらに日本代表選手など国内トップクラスの選手であると、居所情報の提出や抜き打ち検査など実際にあり、より詳しい知識が必要になってくる。
まずは以下の点を確認していただければ大会でドーピングは防ぐことができるであろうと思う。
ドーピングに関しての知識は専門用語が多すぎること、専門サイトでも説明が難しく何からやればいいのかとても分かりづらい。
そのあたりを未経験の方でも分かりやすくまとめたので参考になれば幸いである。

1.ドーピング対象の大会であるか
2.普段治療として薬を使用しているか
3.治療使用特例(TUE)に該当する薬であるか
4.サプリメントを摂取しているか
5.その他・漢方薬は摂取しているか
6.検査対象登録リストに含まれているか
7.わからないことは専門家に確認

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