

スポーツトレーナーってどんな学校がいいの...
どんなタイプの学校があるんだろう...
学校によっても取得できる資格のちがいは...
こんな疑問にお答えします。
私はブロバスケチームのトレーナーとして活動中です。
2009-11年の3年間ですが男子バスケ日本代表でもトレーナーとして活動しました。
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーでもあります。
スポーツトレーナーという専門分野を目指す際に、どのような学校に行けばいいのか迷うかと思います。
またどのように調べればいいのか、分からない方も多いかと思います。
この記事では、スポーツトレーナーになるにはどのような学校へ行けば良いのかを解説し、この記事を読むことであなたの学校えらびの参考になれば幸いです。
結論
スポーツトレーナーにもフィジカル系とメディカル系と幅広い
何の資格をベースに活動するかで、学校も絞れていく。
将来どうなりたいかで行く学校・資格が異なるのでしっかり調べよう!
複数の資格取得の方が優位になるので、やはり計画性は大切です
スポーツトレーナーに必要な資格に関しては下記の記事を参考にしていただければ幸いです。
順に説明していきます
スポーツトレーナーにはさまざまな資格があり、その資格を取得するためにはどの学校が良いのか、入学する前にやるべきこと、調べなければならないことがあります。
さらに入学してから何をやればいいのか明確にすることでその先の就職ややりたい事を勝ち取る確率も変わってきます。
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トレーナーとは

トレーナー
トレーナーという言葉は多くの意味で使用しています。
スポーツの現場では、選手を訓練する方のことを指す場合(ボクシングなどでよく使ったいます。)
また選手の身体を調整する方(一般的なトレーナー像かと思います)。
動物を調教する方(馬・犬など)。

アスレティックトレーナー
私はバスケットボールのプロトレーナーとして関わっていますが、バスケ界でトレーナーとはアスレティックトレーナーのことを指します。
- 選手の怪我の対応やリハビリ
- コンディショニング
- テーピングやストレッチ
など
選手がベストの状態に近づけるメディカルがメインの仕事です。
スポーツトレーナー
実際にプロの現場ではスポーツトレーナーという表現は使わず、スポーツトレーナーというとフィットネスクラブのスタッフを想像します。
どちらかというとトレーニング指導やエアロビクスなどの体力向上がメインの仕事に使用しているかと思います。
その中で個人個人マンツーマンで指導にあたる方をパーソナルトレーナーと言います。
ただし、バスケットボールの現場では体力向上させる仕事に関してはストレングスコーチという肩書きが多いのかと思います。
スポーツトレーナーとは
スポーツに関わる方々の身体を向上させる仕事をトータル的にスポーツトレーナーというのだと解釈しています。
ちなみに私の肩書きは現在は「アスレティックトレーナー」です。
現在はチームが変わり前任者と同じで『アスレティックトレーナー』が正式名称となりました。
バスケットボールの中ではトレーナーで通用することと、アスレティックトレーナーだけではなく、ストレングスも兼務していた時期があり、その時の肩書きは「ストレングスコーチ兼アスレティックトレーナー」ととても長く、名刺を渡して自己紹介する際にとても面倒であった経験がありました。
将来どうなりたいかをイメージすべし

スポーツトレーナーになってからどのような形に発展していきたいのかで取得する資格が異なってきます。
取得する資格によって選ぶ学校が変わってきます。
スポーツトレーナーの主な将来像をお伝えします。
- 接骨院を開業したい
- 治療院を開業したい
- 病院で働きたい
- プロチームで働きたい
- フィットネスジムで働きたい
接骨院を開業したい
接骨院を開業するためには、柔道整復師の国家資格が必要となる。
3年制の専門学校または4年生の大学にて取得可能となる。
接骨院では保険適応となるため患者を確保しやすい。
これから高齢化が進む中で低料金にて治療できることはありがたいことである。
ただし保険内では2部位の治療しか行えない規則があるので、電気治療と簡単なマッサージなどがメインになる場合もある。
スポーツに特化した接骨院では多くの学生の来院も見込めるため安定するかと思う。
ただし、現在接骨院の数はコンビニ以上となっているので競争は免れない。
開業しても近場に開業されれば患者は減少することも予想できる。
また、資格としても柔道整復師だけではなく、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師の資格を持っていた方が幅の広い治療が行えるためダブルスクール(もう一つ学校に通う)も視野に入れた方が良い。
接骨院を開業したいなら
- 柔道整復師の資格が必須
- 保険適応の施術が行える
- 鍼灸やあん摩マッサージ指圧師があるとさらに良い
- 3年制の専門学校/4年制の大学
治療院を開業したい
治療院を開業するには、あん摩マッサージ指圧師の国家試験または鍼灸師の国家資格が必要となる。
3年制の専門学校にて取得可能が一般的です。
ポイントとしてはあん摩マッサージ指圧師も鍼灸師も両方とも3年制であること。
学校によっては別々な資格のため、各々しか資格取得できない学校もあります。
もちろん専門カリキュラムとしてはさらなる専門性はあるかと思います。
ただしこの両資格を同時に3年間で取得できる学校があります。
その為学校を選ぶ際はかなり慎重に選ぶべきかと思います。
人生のうちの3年間は時間もお金も大切です。
この時点での判断は将来大きく影響するかと思います。
治療院は保険適応がなく自由診療となり、各々料金設定もできること、また自分の腕で勝負する形となる、設備投資が最小限でも開業できます。
自宅を改造したり、出張治療、ホテルのマッサージ、温泉地、健康ランドなどでも仕事ができます。
また整形外科等の医師紹介で保険適応も可能である為、今後は介護などの在宅治療の際でもニーズが増えていくかと思います。
治療院を開業したい
- 鍼師・灸師/あん摩マッサージ指圧師の資格が必要
- 学校によっては上記の資格が全て取得出来る学校もある
- 自由診療のため技術力は必要
- 3年制の専門学校が中心/4年制の大学でも
- 専門学校では半日コースもあり働きながら通えるタイプもある
病院で勤務したい
整形外科のリハビリで勤務することができる資格として、理学療法士(PT)の国家資格があります。
4年制の大学や専門学校(3年制もあり)にて取得可能です。
病院に来院した患者・選手が復帰する際に治療やトレーニングなどのサポートをしてくれる仕事です。
基本は病院勤務で医師の診察後に行う形となり、開業権はありません。
ただし現在はフリーとして自由診療にて行なっている方もいます。
これから高齢化社会となるので病気や怪我でのリハビリ患者は増加する分野となる為、安定する仕事だと思います。
スポーツトレーナーの中では、人間の身体に関して最も知識が豊富な職業かと思います。
病院ベースとなる為、スポーツ外来が特化している病院などでない限りスポーツに関わる機会が限定されてしまうケースも多い分野でもあります。
病院での勤務
- 理学療法士PT)の資格が必須
- その他の資格だと助手的な存在に
- リハビリのスペシャリスト
- 4年制の大学が中心/3年制もある
プロチームに関わりたい
基本的には医療国家資格の取得者がベースとなっている現状があります。
そのほか日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得したいところです。
プロチームのトレーナーは選手のケアとして、疲労を取り除くこと、怪我をしない予防スキル、怪我をした後のリハビリ、競技復帰の際の仕上げなど多分野に渡っての知識と経験を求められます。
その他ドーピングに関する知識なども必要になります。
日本の法律上治療を行うには医療資格が必須となる為、プロチームに関わるためには医療資格が最低限必須となり、さらに日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格があるとより良いです。
アスレティックトレーナーの資格を取得するには2つの形があります。
学校への通学にて受験資格を得る
日本スポーツ協会認定の大学、認定の専門学校、認定の大学院に通学する
推薦をもらって日本スポーツ協会の講習受講
・中央競技団体より推薦をもらう(各競技団体1-2名/年間)
・都道府県競技団体から推薦をもらう(各都道府県1名/年間)
両者ともかなりの狭き門となり、かなりの経験と実績を問われるため実際にこれからトレーナーを目指す方には現実的ではありません。
その他としてアメリカのアスレティックトレーナーの資格を取得するために留学する方もいます。
語学力が備わるためトレーナー後の転職など職には困らないかとも思います。
プロチームで働きたい
- 医療系の国家資格または日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格が必須
- 上記またはアメリカ公認アスレティックトレーナーの資格も有効
- 2年制の専門学校が中心である
- スポーツトレーナーの専門学校の場合、認定校であるか要確認
フィットネスジムで働きたい
いわゆるスポーツトレーナーであり、国家資格は必要ありません。
トレーナー専門学校にて2-3年制の学校が多いかと思います。
民間資格では様々な資格があり、
- 健康運動指導士
- 健康運動実践士
- 日本スポーツ協会公認スポーツプログラマー
- NSCA-CSCS
- NSCA-CPT
などがあります。
これからの時代パーソナルトレーナーとして活動する方も増え、TVでの出演やアスリートの専属なども増えていくかと思います。
国家資格ではないため、通学せずに独学にて資格取得もできるので、学校へ行くべきかも考慮の対象になるかと思います。
学校へ行くメリットとしては学歴、就職先、医科学知識、人脈など得れるものは多いかと思います。
どうせなら日本スポーツ協会認定の専門学校を選んだ方が将来の可能性は広がるのかと思います。
フィットネスジムで働く
- 民間の資格を取得した方が就職に有利
- 2年制の専門学校が中心
- コロナ禍でも対面せずにオンラインでもレッスン出来る強みもある
さまざまな将来像としての働き方を紹介しました。
どのように働きたいかで、取得する資格も異なってきます。
資格によって学校も変わってきます。
進学する学校も異なってくる
しっかりと調べることがとっても大切!
なかなかどうなりたいかなんてイメージできないし...
関わって見ないと分からないことも多いわけだし
だから調べることが重要なんです!

スポーツトレーナーになるための学校の選び方

幅広い選択肢から自分の将来像によって学校を絞っていき、候補の中からどの学校にするのかを選択して決める事が大切かと思います。
- 取得出来る資格は何か
- 学校のカリキュラム、現場実習
- 学費、通学時間、生活スタイル
- 合格率、就職率、就職先、先輩の進路
このような点を踏まえて学校を選ぶと良いかと思います。
1.取得できる資格は何か
将来どうなりたいかで取得する資格が異なるため、選択肢は大幅に絞られるかと思います。
また同じ学校で複数の資格を取得できることも大きなメリットとなるためしっかりと調べる必要があります。

2.学校のカリキュラム、現場実習等
学校によっては午前部・夜間部の半日授業ベースの学校もあります。
このようなスタイルの学校だと働きながらの両立も大変ですが可能です。
自分スタイルに合ったタイプで、確実に資格取得し目標・目的を達成できるようにする事が大切だと思います。
トレーナーは知識と経験がものを言う職業です。

3.学費、通学時間など生活スタイル
学校や資格によって授業料なども大きく異なります。
また都心部や地方でも大きく環境が異なります。
生活環境も都会に向いているタイプや地方の方が合っている方もいるでしょう。
しっかりと計画を立てる必要があると思います。

4.合格率、就職率、就職先、先輩の進路
就職率や就職先は学校ごとに特徴が出ます。
国家資格の合格率なども参考になります。
特にアスレティックトレーナーの資格合格は学生にとっては難関ですので参考になるかと思います。
プロチーム希望者は実際に先輩が進路を開拓している場合や教員や講師にそのルートがあるとチャンスもあるかと思います。

私の経験談
私はあん摩マッサージ指圧師のみの3年制の専門学校へ進学しました。
その時代はネットもなく情報もない時代の為、やはり鍼灸師も一緒に取得できる学校に行けばよかったと思っています。
高校時に腰椎椎間板ヘルニアとなり、足にシビレがあり、立っている事が困難で満員電車の通学は無理だと判断し、学費も自分で払わなければならなかったため、朝日新聞の新聞奨学生で住み込み生活。
学校が13時までの昼で朝刊・夕刊の配達と集金に新聞購読勧誘にかなりハードでしたが返金なしの奨学金はかなりありがたく、根性と体力がつき、毎日5時間くらいの運動レベルのため(新聞配達朝・夕)ヘルニアの症状も改善した。
国家試験は合格し、就職も治療院へ。
日本スポーツ協会アスレティックトレーナーの資格はかなりのボランティア経験と上司に恵まれたため、日本バスケットボール協会の推薦を頂けたので幸運であり、不合格になれないプレッシャーもありましたが、難関を一発で突破できました。
たくさんの学生さんたちと関わってきましたが、しっかりと調べずに学校選びをして入学してから取りたい資格が取得できないと嘆いている生徒を見かけます。
またプロチームでの活動をしたいと思って入学したのに、必須な資格が取得できないことを知って学校を辞めてしまう生徒もいる。
挫折して諦めてしまう生徒もいるので、スポーツトレーナーになりたい方はしっかりと調べて、学校に実際行き、先輩や先生に話を聞く機会を設けてから進路決定をしてもらいたい。
医療の国家資格を取得する方は、いくつになっても遅すぎることはなくチャレンジしてもらいたい。
私が在学中の同級生は30-40台が多く高卒で入学した生徒は50人中10人足らず、最高齢は78歳の同級生で60歳年上であった。
まとめ
スポーツトレーナーといっても、関わり方は本当に様々です。
世界最高峰のオリンピックでも、オリンピックとパラリンピックではトレーナーの役割もかなり異なってきます。
まとめ
スポーツトレーナーにもフィジカル系とメディカル系と幅広い
何の資格をベースに活動するかで、学校も絞れていく。
将来どうなりたいかで行く学校・資格が異なるのでしっかり調べよう!
複数の資格取得の方が優位になるので、やはり計画性は大切です
なかなか将来像のイメージはできないし、その通りにうまく行くことも難しいと思っています。
私も17歳で医学の道に進んでスポーツ選手の役に立ちたいと思って日本代表のトレーナーになるのに21年の年月がかかっています。
今の時代ネット環境があればなんでも調べられる時代です。
その分、情報量も多く大変だと思いますが、自分の人生を進むための第一歩としてしっかりと調べて、どういうスポーツトレーナーになりたいのかベースを築いてもらえればと思います。
この記事がスポーツトレーナーを目指すあなたの参考になれば幸いです。
スポーツトレーナーに必要な資格に関しては下記の記事を参考にしていただければ幸いです。