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スポーツトレーナーが実際にプロチームと契約に至る場合、条件や契約方法など決める事がある。
この辺りはトレーナーの経験値や実力・実績で大きく異なってくる。
是非とも働いて欲しい人材では待遇も良くなる事が多く、とにかく人材不足である場合は条件も厳しくなる。
あとは本人次第であり、交渉次第である。
ただしそのあたりのやりとりで先方から別の方に決めてしまう事もよくある事だ。
トレーナーの契約に至るまでは運やタイミングも影響するのでいかに早期で決断できるかという点もポイントとなる。
結論
プロチームとの契約の仕方
- 正社員として就職する
- 契約社員として働く
- プロ契約として業務提携する
- アルバイト的なフリースタイルにて契約
- インターンとしてチームに関わる
- スポンサーなど提携会社より出向して関わる
- エージェントを通してチームに入る
プロチームとの契約体系
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実際にプロチームと契約する際、どのような形をとるのかは本人次第となり、様々な契約方法が存在する。
この辺りはチームで限定される場合もあるが、トレーナーが選択できる事もある。
事前にどういった形があるのかは確認しておいた方が良い。
正社員
正社員としてそのチーム一本で仕事をする形となる。
ただし、現状トレーナーで正社員はかなり少ないと思う。
理由としては
トレーナーもヘッドコーチによっては指名される事があり、正社員では抱えられない事が実際となる。
数年働いたあとで、会社がこの人材でずっと行きたいと思っているのであれば正社員の道も開けるであろう。
年俸としては少なくなってしまうが、長期的に安定した仕事となることは良い点である。
ただし、状況によってはトレーナー以外の仕事に回される場合もあることは覚悟しておかなければならない。
(チーム内での部署移動ということとなる)
契約社員
一般の会社と一緒で契約社員となる。
プロチームでの契約社員はシーズン途中でカットされることはなくなる点では良いことである。
最近は1年契約ではなく、数ヶ月契約という形も出てきているので、チーム状況によって契約の形態も変化し多様化されている。
契約社員から正社員になれる事もあるため、安心な部分もある。この辺りは実力次第となるでしょう。
ただプロチームで契約社員は正直メリットがない。
扱いは社員なので、トレーナー業務以外でも上からの指示があれば別の業務を行わなければならないので、雑用も含まれてしまう。
その分給料が上がるわけでもないので、プロチームのトレーナーは契約社員はならない方がいいように感じる。
勧めない理由
トレーナーとして実力不足の場合、別の部署に回される可能性もある。
チームにとってはとても都合の良い存在となってしまい、雑務が増えてしまい、本来の業務や思い描いていたトレーナーとしての仕事が全うできずメンタル的にもキツくなる可能性は高い。
特に立場的に若い者弱いものが契約社員となるケースが多いので、トレーナーは20代勉強する事が必須であるので、勉強する時間は確保できるような業務体制にしたいところである。
ただしプロ契約のように途中解雇などはない分、契約期間は安心して望めることは素晴らしい点だと思う。
プロ契約
一般的にはプロ契約となる。その中でも1シーズンの1年契約、2年契約などの複数年契約などある。
単年契約
1シーズンの1年契約であり、一般的である。
チームとしてもどれくらい仕事ができるのか、他のスタッフとの相性は大丈夫かなど、確認しなくてはならない事があるため、最善のスタッフ構成で臨むためには、スタッフの入れ替えをする必要が出てくる。
そのため、特に1年目はどのチームも翌シーズンも継続するか必ず協議されるわけである。
一点注意したいところは、契約期間である。
チームや個別によってシーズンが終わった月で終了する契約もある。
バスケットボールの場合、契約が開始されるのが7月が多い。7月から翌6月までの契約で1年間である。
しかし、シーズンは4月末または5月中には終わるので、6月の1ヶ月間の契約が空白になるケースがある。
この期間スタッフはチーム活動もないので特に仕事がない。
そのため1ヶ月間空白にして契約する方法をとるチームがある。
プロ契約は年俸制でそれを12等分して支払われる事が通常であるが、チームによっては年俸制と言いつつも実際は月給制で1ヶ月出し惜しみするやり方である。
チームによって給料日が異なるので、移籍する場合、2ヶ月間収入が入ってこないという事も実際にありうるので注意して欲しいところだ。
メリットとしてはチームと自分自身の相性が合わない場合は双方合意で契約満了になるのでスッキリと終了できる。
他チームから良い条件でオファーがきた際も移籍できるので検討する事ができるのはありがたい事である。
複数年契約
複数年契約してくれるケースはその方に魅力がある方となる。
チームの関係者から必要とされ安定したチーム作りを進めるためにこの人には残ってもらいたいという方に複数年契約のオファーがくる。
知識、経験値、実力、人間性が必要になるのかと思う。
複数年のオファーが来たら一人前という証なのかもしれない。
バイト契約・インターンとして
トレーナーによっては、別の仕事と兼務しなければならないケースもある。
治療院を開業していたり、学生のトレーナーも兼ねていたりと色々なケースがあるかと思う。
週2回だけ来て欲しいなど、チーム側からの要望もある。常勤ではなく、サポートトレーナーとしての活動となるケースである。
試合のみ来てほしい。毎週水曜日はハードにやるためトレーナーを増やしたいなどがそういった契約に当たる。
外注・出向
チーム側が病院や治療院、接骨院などと業務提携して派遣してもらう形となる。
チームによってはスポーサーの病院から派遣されるケースもよくある事である。
この場合は個人が直接契約するのではなく、いわゆる会社が契約し、派遣されるので、あくまでも会社の業務の一環となるので、給料もチームからではなく、所属先からとなる。
大変申し訳ない言い方となるが、チームとの直接契約ではないため、少しお客様的な要素は完全には取りきれない。
チームや出向元の会社の方針によって大きく異なるが、役割分担やその他の活動面としてどうしても難しい立ち位置となりがちとなってしまう。
業務も遠征には帯同しない、この業務はやらせないでほしいと言った形になりやすく、現場としては少し扱いにくくなってしまうケースも出てしまう。
エージェント
個人で契約まで進める仕方がわからない、そもそもチームとの接点がなくどうすればチームに関われるのかわからない、条件提示されても交渉する自信がない方はエージェントにお願いして業務を遂行して契約まで行ってもらう形もある。
選手はエージェントに依頼して移籍先を決めている選手もかなり多い。
最近ではコーチがエージェントをつけているケースも多くなり、今後はチームスタッフもそのような形になっていくのかと思われる。
チームと関わる方法
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チームに関わるには、いずれにせよ専門職としての色がある必要があるのは全てのスタッフで言えることとなる。
一番は人脈によることが多く、スタッフ構成の弱点の部分から人材を補充していくという形となる。
引き抜き
チームとしては良い人材でスタッフを構成してシーズン中に起こることを現場できっちりと解決できるようにしてもらいたいのが本音である。
チーム編成予算もある中で可能な限り良い人材をとGMは考えるものだ。
特にGMにとって医療のスタッフは選手と違って判断基準に困る部分である。
そのため、知らない人を雇うよりも評判の良い人材を引き抜く方が賢明である。
その辺りも含めてGMは人材をあらゆるチームの情報を掴んでいるものだ。
売り込み
売り込みにも2種類ある。
一つは現在所属しているチームとの相性が悪いため、新たな移籍先を探しているトレーナーで現在チームに所属しているタイプである。
もう一つはその年チームが決まらずに溢れてしまい、いわゆるトレーナー浪人してしまったタイプである。
プロチームのスタッフは運やタイミングで逃してしまう場合ももちろんあるが、とはいえ優秀な人材は条件を高望みしない限り仕事に就けると思っている。
溢れてしまったトレーナーは何かしらのマイナスポイントが面接や経歴書、電話対応、うわさなどで見破られてしまったのだと思う。
自分を売り込む際は、まず自分がGMだと想定して何が問題なのか冷静になって自分自身分析してもらいたい。
また他人にも分析してもらうと、今後改善できる点が見えてくるかと思う。
紹介
友人や知人を通してチームに紹介してもらう方法となる。
プロチームはチーム間で情報共有していて、このスタッフで良い人材居たら紹介してと促している。
プロチームの現場スタッフは基本求人しないからだ。
シーズンオフになると私のところにも色々な方から連絡が来る。
トレーナーを紹介してほしいということである。またチームを紹介してほしいとの2点が多い。
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トレーナーとしてそれなりに経験しているので、その方が実際その現場で通用するのかがわかってしまうからだ。
チームの状況によってトレーナーも1名のチームと2名のチームがある。
そのチーム状況によって対応できるタイプとできないタイプがはっきりわかる。
そのため紹介はするが決まらないことは良くある。
こちらとしても信頼関係があるので、紹介するにはその方と関わらなければ紹介できないのは当たり前のことである。
エージェント依頼
当てがないがどうしてもプロチームに入りたいなら、エージェントに依頼するのも一つの選択肢である。
とは言ってもプロチームで対応できる実力がなければ即カットされてしまう。
プロチームに関わるにはまずプロチームのトレーナーのレベルを知る必要がある。
そのためには現場に足を運ぶような努力が必要になるのではと思う。
エージェントに依頼すればとりあえずプロチームの現場見学はさせてもらえると思うので、そう言った行動や情報収集も必要な点ではないかと思う。
自分自身の目標や夢を実現するためには行動することは大切なことである。
契約条件
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チームやトレーナー自身によって契約の条件は異なってくる。
正直プロチーム初年度は契約条件を交渉する状況ではなく、まずチームに入れることに全力を使ってほしい。
下手に交渉しようものなら、話がなくなってしまうことはよくあることだ。
年俸
基本的には年俸制、それを12等分するのが一般的である。
注意してほしいポイントとして、何月までの契約なのかという点は確認するようにしよう。
プロバスケチームの一般的な契約は6月末までが一般的となる。
交通費
チームによってルールが異なる。一般的には県内の交通費は年俸に含まれるケースが多い。
そのあたりも確認する必要はあるかと思う。
イベント参加や県外に対しての交通費は支給など、チームによって異なってくる。
私の場合はチームの荷物を車で運ぶので交通費の支給をお願いしたこともあった。
インセンティブ
トレーナーは基本的にはない。
プレイオフに出場したら、優勝したらなどがオプションでつく場合もある。
トレーナーはインセンティブが基本ないので、シーズン終盤のモチベーションは影響することもある。
その他
契約の条件はチームや各自で異なってくる。
車の支給
地方のチームは車社会がほとんどである。とは言っても新卒生など車を持っていないことはよくある。
そのため、チームの荷物を運搬する代わりに車を支給してもらうこともできる場合がある。
家賃補助
チームによっては寮があるところもある。
給料も低い場合部屋を提供してもらい(補助金)済ませてもらうこともできるチームもある。
チームにはスポンサーで不動産が関わっているチームは多い。
そのためチーム経由の方が部屋を借りやすい場合もあるので相談した方が良い。
引越し費用
チームによっては交渉すると引越し費用を上限を決めて出してくれるところもある。
この辺りも話してみる価値はある。
私の場合は、今まで引越しの際はトラックをレンタルして自分で荷物を運んでいる。
かなり安く引っ越すことができ、節約となる。移籍の際に問題なのがやはり引越しである。
かなり費用がかかるので極力抑えたいところだ。
私の経験
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契約はとにかく神経を使う。
自分の立場によって条件交渉できる時とできない時が出てくる。
引き抜かれる際は条件は良くなるし、お願いする場合は妥協せざるを得ない。
単年契約が多いが、単年契約の最大の欠点は引越しである。
かなり費用がかかってくるし、引越し作業は本当に馬鹿らしい。
できれば同じチームで活動したいものである。
ただ条件や他チームからオファーによって変わってくる。
最高で3年契約提示をして頂いたこともある、とりあえず一人前になった証はいただけている。
個人的な契約体系として、プロ契約の単年契約から、複数年契約にしてもらうのが良い形である。
ある程度定住することも大切であり、何よりチーム愛というか、そのチームに自分自身がのめりこめる。
単年であると来年どうしようかな、別のチームにしようかな、それとも切られるかなと、無駄な思考が生まれてしまう。
専属であっても、空いている時間を別の仕事をしても良い契約にしておくことも可能であるので、行動しやすいことは事実である。
その反面いつでも解雇される覚悟は持っておかないと、いざその時が来た際に慌てたり、落ち込んだりマイナスな時間が生まれてしまう。
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