Bリーグ2019-2020年シーズンが新型コロナウイルスの影響によって4月4日以降の試合に関して全日程中止となりました。
それに伴い、シーズンも終了となりました。
シーズン終了しました
このような形で終了し、大変残念ではありますが、世界的に大流行し、日本も徐々に感染者が増えている現状、致し方がないかと思っています。
世界的大流行となり、パンデミック発令、アメリカも渡航警戒レベル4となり、続々と閉鎖している地域がある。
外国籍選手も母国が大変な状況となっているため、帰国する選手も出てきた。海外渡航では空港で2週間管理下となってしまう。
無観客で一時は再開するも、複数の会場で問題点が発覚し、さらに2週間延期となった。
どうなるんだという思いで過ごしていた。
苦渋の決断
Bリーグとしてもなんとか開催し、バスケットでファンに元気を与えたいと考えていたかと思う。色々なケースでリーグの開催を検討してくれたかと思っている。
リーグに関してはチームサイドの人間としては感謝の気持ちでいっぱいである。
世界的な動きが毎日のように状況が変わりる中、なんとかプレイオフは実施したいという話は現場にも聞こえてきた。
ラグビーがBリーグの無観客試合での出来事を参考にリーグ中止へ、Wリーグ(女子バスケ)も無観客でプレイオフを実施予定であったが、中止となった。
選手全員にアンケートを取ったと聞いている。
その後東京が土日の外出自粛要請から首都圏の各県も同様の動きとなった。
またプロ野球選手からも感染者が出てしまった。
Bリーグも選手会の意見、外国籍選手の意見も取り入れ会議を実施しての、今回の中止の判断である。
こういった内容は事前にチームに連絡があるのが通常であるが、今回に関しては記者会見の直前までわからなかった。
実際に体育館で皆でライブ中継を見て確認していた。本当にギリギリまで検討しての判断だったと思っている。
私が感じた7つの感覚
上記のようなツイートをさせていただいた。
自分自身がリーグの決断から1日経った時の感覚である。
人それぞれ感じ方は異なるかと思うが、あくまでも私が感じてことである。
1.とりあえずホッとしてる
一番はホッとしてことである。
なぜなら、その後は未定で延期ということが一番精神的に厳しい状態となるからだ。
プロチームではシーズンで区分けされ、あくまでも試合の日程が目標となり、目的となる。
チームとしてはやはり白黒はっきりして欲しい部分がある。
特に無観客試合実施から、すぐに再延期となり、どう考えても4月4日からの再開は厳しいだろうという気持ちは残ってしまう。
外国籍選手も帰国をして家族の安全を確認したいという中で、チーム練習を行うことは100%集中できるかというと難しい部分であった。
そのため、チームとしては再開なのか、中止なのかをはっきりさせてもらいたいという思いはあった。
2.コロナの肩の荷が少し軽減
Bリーグではコロナに対して、感染者を出さないよう最善を尽くしながら、リーグを進める考えだったと思います。
そのためにリーグより行動指針も作成され実施していました。
とはいってもトレーナーの立場からすると、どんだけ予防対策をしても感染してしまうのが飛沫感染である。
プロ選手は通常でも体調を悪化させないため、またインフルエンザに感染しないために、相当な気遣いをして過ごしている。
それでもインフルエンザに感染してしまうし、ましてや新型コロナウイルスはインフルエンザの10倍以上感染力があると言われている。
そして問題なことが、感染者が出たら2週間のチーム活動停止となる。
濃厚接触者となって自宅待機となる。
さらに起こりうる事として時間差での感染者出現されるとさらに2週間活動停止となってしまう。
1人かかってしまったらそのチームは、練習もできず、試合の日程に間に合ったとしてもコンディション不足で大きな怪我にも繋がってしまう。
チームやリーグも大会が突然キャンセルになることが十分起こり得ることであるので、より損害が大きくなってしまうわけである。
実際にプロ野球選手からも感染してしまっている。そういった中で強行でリーグ再開してもプレイオフが突然感染者で開催されないことも想定できるかと思う。
トレーナーとしてチームの健康管理を任されている以上、今回の新型コロナウイルスは見えない強敵である。
リーグが中止となり、とりあえずそのような不安は解消された。ただしBリーグより選手の体調管理は継続するようにと連絡が来ているので、しっかりと実施していかなければならない。
3.感染者なしでリーグ終了は正しいと
上記の内容を理解していただければ、今回リーグの決断、感染者が出ないでリーグを中止したことは正しい判断だと思っている。
プロ野球選手の場合、その疑いの時点から実名で報道されていた。そして陽性反応によってさらにメディアで注目されていた。
正直思う事として、組織で初めて感染したら一生コロナと言われてしまう可能性がある。真面目な選手ほど深い闇に入ってしまいそうな予感がする。
またチームのトレーナーや医師などメディカルスタッフも心に大きな傷ができてしまうであろう。
若くて真面目なスタッフほどダメージが大きく、場合によっては医療の分野から去ってしまう可能性もあるかと思っている。
Bリーグでこのような形を防げたことは、とても意味のあることだと思っている。
4.横浜は強運を持っている
これに関しては私の所属する横浜ビー・コルセアーズは毎年のように最下位争いをしている。
今回も残留プレイオフが実施されるものと思って練習していた。
無観客試合で行われた2試合を1勝1敗で終え、全体の順位が下から2番目が3番目となり、自動降格は回避できたと内心では喜んでいた。
しかし、リーグが延期となり一転した。
試合が実施されないカーディングが我々としては勝ち星を上げれるチャンスが残っていたのが、なしとなってしまったことで、その後厳しい戦いとなることが予想されていた。
かなりピンチの状況で降格の可能性も出ている状態で、様々なシチュエーションを想定していた。
今回全てが中止となり、B1チームからの降格もなしということでひと安心である。
横浜は毎年危機的状況を防げていることは強運は持っているなとつくづく思っている。
チームとしてしっかりと対策し、来年は改善してほしい願いである。
5.中止でモヤモヤ感は残ったまま
色々な考えや思いはある。これは全ての関係者がそうである。やはり全ての試合を消化し、終了したという達成感というかやりきった感覚が出る。
我々としてはチーム状況としては良い方向に向かっていたと思っている。
強豪チームともしっかりと戦える力もつけて来たことも実感している。
勝負の世界やってみないとわからないが、途中で終わってしまったということは、ストレスというか達成感は湧かないものだ。
震災の時も途中で終わってしまったが、その時とも感覚は異なる。
その時は栃木にいたが実際に被害にあわれた方が多く、練習場所の体育館も避難場所となってしまった。
この状況ではリーグどころではないということだ。
今回のコロナウイルスはリーグも判断や決断に時間がかかっていたし、再延期までなっている。難しい状況で、これから感染者がもっと増加していくことで、モヤモヤがなくなっていけばと思っている。
6.これからどうする
実際にチームはまだ何も方向性を示していない、中止決定後の最初のチームミーティングも明日となる。自粛を優先する形となった。
ファンやブースターとも、スポーサーさんにも多分会ってはいけない時期だと思う。
この時間をどう使うか、またチームとしてどうすればいいのか検討していかなければならない。
個人的にできること、人を幸せにできることを模索していきたいと思う。
何ができる
私の考えとして、プロスタッフとして1人でも多くバスケファンを増やしたいと思っている。
そのため、このようなブログを作らせていただいている。
またツイッターもそのためである。
個人的な趣味として最近ゲームをしている。オンラインゲームでバスケ好きな方々に触れ合うことも良いのかと思っている。
本日2020年3月29日(日)にゲーム大会を実施。
「バスケ好き集合!第1回荒野行動大会」
初めてのことでグダグダではあったがまずは大会をなんとか終えられた。
今後も色々とやっていきたいと思っている。
Bリーグ2019-2020シーズン
ありがとうございました。
こちらの記事もどうぞ
2019年は横浜ビー・コルセアーズでトレーナー活動することに
横浜ビー・コルセアーズという海賊船に乗って【2019年】