トレーナー トレーナーの仕事

【実際】プロトレーナーの仕事内容

2020年2月13日


プロチームのトレーナーは様々な仕事を行う。チームによって業務内容は大きく異なってくる。チームによってトレーナーが1人体制か2人体制かでもその役割は異なってくる。またスタッフ構成によっては兼務しなければならんい事もあるため一概にトレーナーといっても医療に携わることだけでは済まないケースも生じてくるのだ。今回は一般的なトレーナーの仕事を記していきたいと思う。

【結論】プロチームの仕事はメディカルの専門分野だけではなく、雑用も多く、様々な知識と経験がものを言う。休みもほとんどないため、メンタルの忍耐力も含め年間通して健康管理ができるようにしなければならない。

目次

プロチームでの仕事(練習)

業務は毎日行われるものから、定期的な頻度で行うものまで、様々である。様々なケースに分けて業務を説明する。

練習前

チームによっては体育館が固定されていなく、荷物を持っての移動となる。そのため、マネージャーやトレーナーは車での用具の運搬もしなければならない。体育館の状況によって仕事量も大きく変わってくる。練習開始2-3時間前にスタンバイする形が一般的で、体育館の開館時間など使用条件によっても異なってくる。

荷物の運搬・準備・セッティング

チームの使用する道具の準備はマネージャーとトレーナーがやることが多い。そのため早めに体育館に行き、スムーズに行えるよう準備し、荷物を移動し、練習に備えて、セッティングする。体育館によってはゴールを設置しなければならないので、かなり時間も取られてしまう。
トレーナー道具としては、テーピング類、ベッド、コンディショニング用具などを使用しやすい形ででしておく。

モップがけ

体育館は朝一番は使用していなくとも埃が舞い落ちているため滑りやすいので必ず全体的にモップがけを行う。トレーナーの仕事とは言わないが、気付いたスタッフが行なって行く。

選手のシューティング補助

選手のシューティングのリバウンドを行なったり、パス出しを行ったり、選手の個人練習のサポートをする事も大切な仕事となる。

練習前ケア・テーピング・ストレッチ

練習前は選手の身体も固まっていることが多いので、ほぐしたりストレッチをしたり、補強のトレーニングなども行う。選手各自でルーティーンがあり、流れが異なってくるが、選手の体の症状などで個別にメニューを与えて怪我の予防や改善に繋がるようサポートをする。この辺りはストレングスコーチとも連携をとって行う場合もある。必要な選手にはテーピングを巻き練習での怪我の予防をする。

補強トレーニング

練習前はかなり多忙となるため、個別に指導しても実際に行なっているか確認ができない場合も多くなるため、個人で行うドリルの他にチームで行うドリルもある。チームで行うことにより、確実に実施でき予防できるので成果は高い。ただし選手全体を拘束する形になるので、通常はウォーミングアップまたは練習後のストレッチ等しか時間が取れない形になる。そのため私は現在練習開始前3分間から時間をもらい、全体で毎日行なった方が良い予防スキルを導入している。

コーチへの報告

基本的には前日の夜には練習できる選手、できない選手の報告はしているが、当日にならないと分からない選手もいるため、練習前に選手の状況を簡単に報告する。ここをコーチ陣に報告しないと信頼されるトレーナーにはならない。コーチは練習メニューや選手の組み合わせなども考える必要があるため、このあたりが不明確になると練習の質が下がってしまうためである。

練習中

とりあえず練習が始まると気持ち的に一安心できる。一般的にウォーミングアップはストレングスコーチが担当するが、チームによってはトレーナーがウォーミングアップを行う事も多いので、チーム練習の最初に行うことなる。

モップがけ

練習中は特にけが人などいない場合は、汗に対してのモップがけが主な仕事となる。夏場と冬場、空調の有無によっても大きく異なるが、汗によってスリップして大怪我する場合もある為、かなり気を配って行う必要がある。特に大きな選手はより多く汗をかく傾向なので、注意して見なければならない。
また、練習中に選手の動きを確認し、問題ないか見る必要がある。怪我から復帰させた場合どのくらい練習を参加させるのか、事前に計画し、常に動きを確認し、何の動作で問題が残っているのかを判断していく事も重要となる。モップを持ちながら色々な選手を確認して異変がないか、確認していく事も仕事となり、選手によっては痛くても言わない選手もいるので動きを見て感じなければならない。

審判

チームによってはバスケットの経験者であると審判を行わなければならない。私も長年審判を行なってきた経験がある。あくまでもチームの練習をスムーズに進めるためには仕方がないこととなる。プロチームのスタッフになるためには一芸だけでは務まらない部分も出てくる典型なのだと思う。

怪我した選手のリハビリ

怪我をしている選手がいる場合で、練習に参加できない時はコートサイドでリハビリを行うこととなる。練習中の優先順位はリハビリが一番となる。
競技復帰に際して、段階的に確認して強化して行き、どれくらいで復帰できるのかを計算する。いきなりやりすぎると翌日痛みが増してしまう場合も考えられるので、この辺りは経験値がものを言う部分である。練習に参加させる時も特定のメニューのみ参加させるのか、時間で区切るのかを判断し、コーチに提案する。コーチによっては練習は常に全力で行わないといけない考えの方も多いので、参加させるタイミングや、時間、など常に確認し、コーチ陣ともしっかりと話していく必要がある。このあたりの対応の仕方、復帰の仕方によって信頼されるトレーナーになるか大きなポイントとなる。
自分の考え、復帰に対して計画しその通り進んでいるのか、翌日に起こりうる現象を事前に伝えておけるのかなどとても重要な点となる。

ストレッチ


コーチの考え、練習時間や強度、選手の個性によっても変わってくる部分である。練習後にストレッチをチーム全体で行うのかも一つのポイントとなる。またストレングスが行うのか、トレーナーが行うのかこの辺りはシーズン前に決まってくる。私の場合、練習後にストレッチを行う日と行わない日がある。練習強度が高い日は全体でストレッチを行なっている。ただし長くダラダラとは行わずに3分20秒程度。主に大腿部特にハムストリングスを中心に行なっている。理由としてはダメージが残りやすい筋肉であり、肉離れすると長期離脱するためである。その他の筋肉に関してはケアで対応できると言う考えである。
ストレッチの時間が長くなると練習後の個人練習やシューティングに影響か出て、選手がイライラしやらなくなるため5分以内にしたいところである。
行なっているタイミングとしては練習後のハドルが終わったタイミングである。コーチによってはストレッチの時間が待てない方もいるので、その辺りはコーチによるのかもしれない。
行う日と行わない日が出てくるのは、基本試合後に全体でストレッチを行えないからである。試合後はファン対応、スポーンサー対応、メディア対応と選手全員を拘束する時間が確保できないためである。この辺りはバスケット特有なのかもしれない、女子のバレーボールでは試合直後選手全員がコートでストレッチをしている姿がよくTVでも見られるが、バスケットではそれができない。試合直後に選手がコートにいると観客が帰らなく、逆に集まってきてしまい、収拾がつかなくなる場合が多い。体育館によっては全員でストレッチするスペースが裏方で確保できない場合も多い。そのため試合後はストレッチを現在行なっていなく、各自に任せている。その為練習でも必ず毎回行わずに軽い練習の時は各自で行うような習慣も必要と考え、行わない日も作っている。

練習後

チームによっては体育館の使用できる時間の制限があるかと思うので、その日によっても異なってくることが多い。

シューティングの補助

選手のシューティングのリバウンドやパス出し、コンタクトなどサポートすることが多い。

アイシングの準備

チームやトレーナーによってはセルフで行うチームもあるが、一般的にはトレーナーがアイシングを準備しておくことが多い。チームによってアイスバックを使用するところもあればビニール袋で対応しているところもある。この辺りは選手の好みもあるかと思う。

選手のケア

選手のケアは基本的なルールはない。練習が終わり、個人練習終了後タイミングを見てできる選手から行なっていく形。暗黙の了解で後輩は遠慮がちではありますが。こちらでやる必要があると感じている選手に対してはインフォメーションして必ず行うようにしている。選手は待ってまでやろうとせず帰ってしまう場合も多い。また事前にアポを取らないとやらない選手もいるのでこの辺りは難しい。ただやらないで練習が翌日できないとなると問題が出てくるので防ぐ。私はトレーナールールとしてケアしないで練習を休むことはさせないようにしている。ケアする選手が多いとケアする時間も少し変化せねばならない。通常20-30分程度の時間は必要となる。個人的な考えとしてケアは時間で区切るようにしている。なぜなら病院の待ち時間と一緒でひたすら待つことはできないし、あと何分かイメージできるようにしないと選手はケアしなくなるし、流れをつかめなくなる。
時間でコントロールしてあげると若手も一度食事に行ったり、帰宅したり、お風呂に行ったりと空き時間に行動できるので効率も良くなります。

後片付け・モップがけ

後片付けも基本マネージャーとトレーナーが行うことが一般的かと思う。両者が荷物が多いためである。体育館の使用や片付けもきちんと行わないと使用させてもらえなくなることもあるのでマナーやモラルは守らなければプロチームとして応援してもらえない。

翌日の準備

ひと段落したら翌日に使用するテーピングの準備なども行う必要があり、備品の管理も大切となる。在庫を確認しオーダーすることも必要となり、在庫切れならないようにしないといけない。

日報

チームによっても異なるかと思う。怪我をした際や毎日行なったことなどチーム、上司、会社などに連絡する必要があるかないか。リーグに対してシーズン終了後年間の傷害レポートを提出義務があるため最低限の記録は必要となる。

不定期的な仕事

なんの仕事でもそうであるが毎日決まった仕事だけすればいいのなら分かりやすいし、ミスやエラーも少なく済む。たまにある仕事は忘れやすいので、面倒に感じるのは誰しもそうである。トレーナーの場合そのあたりをしっかり行うことでさらなる信頼は得れるのでポイントとなる。

身体組成測定

体重は毎日選手は計る習慣ができてくる。チームによってこの辺りはストレングスコーチなのか、トレーナーなのかで異なってくる。また栄養士がいるところも違ってくるのかと思う。時期にもよるが1-3ヶ月程度に一度身体組成として体脂肪を測定することで、体の中身の質の変化を見れる。この辺りでトレーニング効果・練習強度、疲労度、体調面なども見れてくるし、本人が主観として気づかないところを客観的なデータとして提示でき、方向性の微調整を行える。コンディショニングの一つの手段として有用できる。

ドーピング知識・薬

リーグによってはドーピングが実施される。日本代表選手にとっては当たり前であるか、特に学生上がりであるとドーピング検査を実際に経験した選手は少ない。バスケットボールの場合、国体・トップリーグ男女、オールジャパンは対象の大会となっている。そのため、ドーピングの知識も必要であり、リーグとしても選手登録の際にWADAが使っているドーピングの教育eランニングのカリキュラムを実施し、修了証の提示が義務付けられている。
ただしその知識は最低限であり、実際は飲んでいい薬とダメな薬の判断は分からないことが多いので、薬を飲む際、病院の受診時は摂取可能な薬のみを確認できるまで口にしないなど、徹底したルールで管理しなければならない。そのためトレーナー自身に知識、検索方法などわかっていないと取り返しのつかない事態となってしまうのでしっかりと情報入手しなければならない。

選手への情報提供

ドーピングに関しての情報提供、流行している感染疾患、必要な栄養素などなどその時に必要な情報は発信しなければならない。チームとしてはグループメールやLINEなど情報共有できるツールを使って共有することも仕事である。

医療品・備品の注文・購入

試合や練習で使用した備品は在庫切れがないようにしなければならない。特にオーダーして荷物が到着するまでに数日かかるもの、試合でのアクシデントで使用するものなど準備しておくことは大切となる。特にトレーナーの用具は特殊なものもあるため、試合当日では購入できないことの方が多い。ドラッグストアなどで入手できるものはなんとかなるがなんとかならないものも多い。遠征に際しては事前にホテルや遠征先体育館に荷物を先送りすることも多いので在庫の把握は大切となる。

対戦相手トレーナーへの連絡

ホームゲームの開催するチームは各スタッフともに相手チームの担当者と体育館の情報など連絡をする形となる。トレーナーの場合、救急の医療機関先の連絡やAEDの設置場所、会場ドクターの居場所など連絡を取る必要がある。

遠征先の食事メニューの確認

チームによって異なるが、遠征先のホテルで食事を出してもらう場合と選手各自にお金を渡して食べてもらう場合と2パターンある。これはホテルや地域、試合時間によって異なってくる。チームで食事を出す場合、基本的にマネージャーが直接または旅行会社を通して食事の内容を提案し、予算によってメニューの作成をしてもらう。トレーナーはその食事の内容を確認し、不足しているものを追加できるのかマネージャーとの確認作業となる。選手によってはアレルギーや宗教などで食べれないものがあったら、知らないで入っていると問題になることもある。そういったことを防ぐために、選手に事前に食事に対して問題あるのか聴取して情報を得てメニューに対して対応していく。

試合当日での仕事


試合といっても特別変わることはないが必然的に荷物の大移動になる。また細かい時間の制限があるので、その間にいかにスムーズに流れを掴むのかがポイントとなる。選手のけが人が増えれば必然的に仕事量も増えるので対応にスピードも求められる。

試合前

チームによっても大きく異なるかと思うが2時間半前あたりに会場入りすることが多いのかと思う。前日に試合会場で練習できると当日荷物などのセッティングを行わなくても済むため、体育館に来る時間は異なるかと思う。個人的には体育館に到着し、荷物の運搬が終わったら少しくつろぎたいので3時間前くらいには体育館入りしている。

試合会場へ荷物の運搬

体育館のロッカールームの構造、スペースによっても異なるが大抵の場合はスペースが狭いのでロッカールームではトレーナーのスペースの場所は取らないようにしている。選手のエリア、コーチのエリアの確保が優先順位は高いと思うので、トレーナーのスペースは基本通路などになる。
通路の片側だけのスペースでテーピングを巻く準備をする。ベッドを使用する場合もあるが、場所によってはスペース的に厳しい場合は長椅子を使用する。
さらにはパイプ椅子を2つ使ってテープを巻くこともよくあることである。トレーナーはどんな環境でもテーピングを巻く練習はしておいた方が良い。
分かりやすい所にセルフで使う用具を出しておく。

試合前ケア・テーピング・ストレッチ

ホームゲームは選手は各自でくる場合が多いので、選手の対応がブッキングしにくくするために、会場入りの時間を指定して早めに来てもらうこともある。
動ける状態にして、テーピングを巻き、ゲームコートでストレッチをするような流れになっていく。
チームでやる予防ドリルは選手がロッカールームにいる時間帯を毎試合固定してルーティーン化していく。
コーチによっては試合会場でミーティングを複数回行ったり、映像を見せたりと、その都度時間が異なる場合があり、よって個人で使える時間が減ってしまうことはよくある事でテーピングを早く巻けるようにしておく事は、現場の臨機応変に必要なことになる。
ウォーミングアップをトレーナーが行うことも多く、そのあたりも対応できるようにしたい。体育館の温度設定でウォーミングアップも短めで済む場合もあるかと思うのでコントロールする必要が季節の変わり目も含めてあるかと思う。またホームゲームは試合前のタイムスケジュールが同じ流れでやりやすいが、アウェイゲームでは各チームによってウォーミングアップの時間なども異なってくるため、開始時間の調整も必要になってくる。
私の場合、ホームゲームはストレングスコーチが担当し、アウェイではストレングスコーチは帯同しないことが多いのでトレーナーがウォーミングアップを対応するようなスタイルとなっている。

会場ドクター挨拶

試合運営には会場ドクターの設置が義務付けられている。そのため、会場ドクターに挨拶し、相手チームトレーナーに紹介し、何かアクシデントがあった際の対応をお願いすることになる。

試合中

トレーナーは試合前の方が忙しいので、試合になると少しホッとできる。なんとか選手を出場できるレベルに持って行けたなどあるかと思う。試合中はドリンクやタオルを渡す仕事がメインになるが、試合を見て選手の状態を確認する。若い頃は感情を出して熱く一緒に戦うことも大切であるが、個人的には冷静に試合を分析して、起こっている現象などを確認するようにしている。感情出して熱くなりすぎると視点や視界が狭くなり、正しい判断力が欠けるように感じているためだ。また試合日は朝から仕事づくしとなり、試合で熱くなりすぎると試合後にドッと疲労が出てしまう。しかし、試合後にケアを行わなければならないため、エネルギーをセーブしておく必要がある。トレーナーにとっては試合中よりも試合後のケアの方が大切であると個人的には思っている。

ドリンク・タオル

試合中のトレーナーの主な仕事はドリンクの準備とタオルを渡すことになる。通常の練習ではドリンクやタオルはマネージャーが行なっているチームが多いかと思う。試合ではマネージャーがベンチ入りしスタッツ(スコアシート)をつけるためマネージャーが行えないので、どこのチームもトレーナーが行なっているかと思う。ドリンクも選手によって飲み物が異なってくるため選手各自を準備している。タオルも衛生面などもあるので基本選手各自でタオルを準備するチームが多いかと思う。特にドリンクとタオルは風邪や体調不良者は別におくなり、チーム内感染しないように配慮する必要がある。

アクシデント対応

怪我の場合、その後の試合に出場できるのか、できないのかの判断をし、コーチに報告しなければならない。ただ早く判断すればいいものでもなく、少し間が空くと状況が変わるケースがある。少し待てば再びできることもあり、逆に少し経つと(特に体が冷えてアドレナリンが減ると)プレイできなくなる。この辺りを冷静に判断する必要があり、無理させてもいい場合といけない場合があり、トレーナーの経験値がものを言うタイミングである。
バスケットの場合出血すると表面に血が出ている限り試合に出場できなくなるため、止血するかテーピング等で隠す必要がある。場所によっては隠せない場所もあるため、ひと工夫必要となる。汗をかいているとテーピングも着かなくなるので難しい対応となる。未だに対応できないケースもあるのではないかと思う。

ハーフタイム

ロッカールームに戻るので、その際にタオル・ドリンク・ウェアを持っていき、テーピングを巻き直す必要があるのか、氷で冷やす必要があるのか、サプリメントを与えるのか、けが人の対応、患部を冷やさないようにしたり、短時間でマッサージやストレッチを行うなどやる事は多い。ハーフタイムの残り時間の管理やシューティングのリバウンド、もう一度身体を作り直すために走らせるメニューなどコーチ、ストレングスコーチなどと話し決めることもある。

試合後

試合終了時に速やかに荷物をロッカールームに運ぶことも仕事になる。試合直後にエネルギー補給をさせたり、手指の消毒なども管理する必要がある。選手は試合後に病気になるケースが圧倒的に多い。試合で体力を消耗することで、免疫力が低下して発症しやすい。

選手のコンディショニング補助

試合出場時間の少ない選手のコンディションをストレングスコーチやコーチ、トレーナーでサポートする。シューティングのリバウンドなども含めて対応する。

選手ケア

出場時間の長い選手や怪我をした選手、怪我を押して出場した選手は試合後にケアをする。ホームゲームの場合、試合開始時刻なども影響するため、数名しか実際にケア自体行えない。そのため、効率よく対応しなければならない。また勝敗や個人的な出来具合によって選手の気分が大きく影響する。この辺りはケアも含めて変化するところである。うまく対応する必要がある。

相手チームトレーナーへの確認

試合後は相手チームのトレーナーにアクシデント等ないか、医師に診察してもらう必要はないかの確認をする必要がある。

会場ドクターへの連絡

会場ドクターは試合中アクシデントがない場合、トレーナーが相手チームのトレーナーに確認し、ドクターに対応してもらう必要がない事が確定してから、帰宅していただく形となる。そのため、試合後に挨拶をしておくことも大切となる。

遠征に関しての仕事


遠征は合宿の場合は3-7日間程度、土日が試合の場合は金曜日から日曜日までの3日間、水曜日試合であるとナイトゲームになるので後泊となり、やはり3日間、シーズン中は祝日などの試合もあると1週間近く遠征となる場合もある。仕事以外でもホテルにコインランドリーがあるかないかでスタッフの個人的負担は変わってくる。遠征中は朝から夜中まで拘束されることが多いので疲労も増す。自分の体調面もしっかり把握し、病気にならない身体を作らなければならない。

遠征時の荷物準備

事前にホテルに送る荷物と手持ちで持っていく荷物を分ける必要がある。遠征もバス移動のみ、新幹線移動+バス移動、新幹線移動+タクシー移動、飛行機移動+バス移動など遠征場所によって移動手段が異なる。また地元で練習してから移動するのか、移動してから練習するのかで荷物も異なってくる。
飛行機では手荷物で機内に持ち込めないものもあるのでこの辺りは、飛行機に乗ったことのないものはしっかり調べておかなければならない。仕事の際に初体験のことが多いとミスやエラーに繋がりやすいので、先輩に聞いたり、調べたりと最低限の注意事項は確認すべきである。

移動中

人混みを通過するような大きな駅などは感染しやすいのでマスクを着用させるなり、対策は必要である。バスではチーム内に感染者がいる場合は別で行かせたり、電車を使わせたり、連れて行かないなどの選択肢になる。新幹線の場合、座席指定の取り方もポイントとなるため、マネージャーに座席の指定に際して相談する。私の場合は隣同士に指定すると眠いのに寝れない、肘が当たるので狭すぎる、先輩選手に気を使うなど配慮しなければならないこともあるので、隣同士ではなく、窓側や通路側などで縦に予約してもらう。
体調不良者は新幹線の場合、別車両に移動させたりと隔離することもある。
個人的には移動中は特に何もできないので自分の時間を楽しむようにしている。怪我をしている選手は携帯用の治療器を使って移動中も有効活用している。
長時間の移動の場合、身体が固まったり、腰が痛くなったりもあるので、ストレッチなども行うよう指示する場合もある。

ホテルにて

トレーナーの部屋は基本的にツインルームにしてもらい、同時に複数ケアをできるようにしてもらう。トレーナーが1名体制でも2名体制でもツインの方が効率が良い、治療器などで同時にできることもあるので予算の限り広い部屋を希望する。
食事の有無によってどのように選手にコンタクトを取るのかポイントとなる。私の場合は食事中にケアのアポを確認していき、30-40分の中で時間指定してトレーナールームに来てもらうようアポを取る。時間指定した方が選手はそれまでの時間の使い方をイメージできるし良い方法である。長くやる必要のある選手は理由を説明して後回しにするか、全体的に確認する。事前にホテルに言っておけばケア用のバスタオルもホテル側が準備してくれる。
トレーナーもシャワーを浴びて清潔にしてほしい。時間がないからと練習後着替えもせずにそのままケアで悪臭するようでは人間的に不信感を抱く選手もいるであろう。気遣いも必要である。
遠征の場合、移動手段にもよるが、選手と一緒の移動となるため、会場で準備する時間が確保できないケースもある。この辺りはマネージャーと一緒に30分くらい前に先に出発させていただき、事前に準備した方が何かとミスは減らせることができる。

医療チームとしての仕事


チームと医師との連携は切り離せない部分である。ホームゲーム開催に際し、会場ドクターの設置が義務付けられていること。また選手のリーグへの登録に際し、医師に診断書の作成を行なってもらう必要がある。選手が怪我をした際に、速やかに対応していただいたり、休日に無理を言って対応してもらうこともあるからだ。そのため、チームとしてはチームドクターというポジションを準備する形となる。チームによってはチームドクターがいないチームもある。

メディカルチェック

選手はリーグへの登録の際に、メディカルチェックを実施しなければならない。プロ選手向けの健康診断である。血液検査、尿検査、薬物検査、心臓の検査などである。全ての検査項目をクリアしなければ登録ができず、再検査となる。新規加入選手や移籍選手は負荷心電図の検査が必須となり、検査項目も増えてくる。

提携病院・医師との連携

プロチームでは怪我をした際の提携先病院が決まっているところがほとんどである。また専門科によって病院が異なってくることもある。様々な医師と連絡を取れる状態にして、緊急事態に備える必要がある。医師の中にはドーピングの知識を知らない方の方が多いので、薬の使用、処方に関して助言する必要も出てくる。怪我をした際はメールや電話で連絡をする事が一般的である。

スポンサー等のメディカルチームとの連携

チームによっては病院がスポンサーになっていただける機会も多い。スポンサーにメリットをどのように出せるかという点もチームにとっては必要事項である。現場にトレーナーを派遣したり、理学療法士を派遣したり、病院のリハビリを活用させていただいたりチームによって方法は異なる。
いかにスムーズに連携でき、選手へのアプローチをできるのかがメディカルチームとしてはポイントになるであろう。

病院への帯同

選手が怪我をした際、病気になった際に一緒に行って状態を把握することも仕事となる。選手のみで行かせると必要な情報が不明確になる事が多い、また対応の仕方が希望していることと異なってしまう場合がある。トレーナーが帯同することでスムーズに医師と連携が取れることは重要である。また医師の診察の仕方、画像検査の見方などトレーナー自身の勉強にもつながるので帯同するべきである。その他歯科、皮膚科など様々な病院への帯同も必要になる場合もある。薬の処方でドーピング対応していただけるかは重要なポイントで、選手に任せると危険であったり、再び受診する形になるケースもある。

オフ日の仕事

トレーナーは年間丸一日休めることはかなり少ないと思って頂きたい。通常の社会人のような休みは無いに等しい。この辺り若者にとっては仕事とプライベートの区別がつかなく、トレーナーとしてギブアップする方も多い。

病院への帯同・手配

試合や練習で怪我をした場合休みの日でも選手を病院に連れて行き、検査、処置をし早期復帰できるようにしなければならない。これをオフ日に行わず翌日行うことで復帰まで1日多くの日数がかかり、次の試合に間に合わないこともある。そのためトレーナーとして最善を尽くし対応しなければならない。選手もオフはきちんと休みたいと思う選手もいるが、選手はプレイする事が仕事となるため、致し方がない。私はチームルールとして怪我をした際は翌日のオフ日に病院へ行くことをルールとしている。

選手のケア

バスケのプロリーグは試合数が多いため、平日の試合も多々行うスケジュールとなる。そのためオフの日に選手のケアをして状態を良くしておくことで未然に怪我のリスクを軽減できる。あまり強制はしたくないが、必要な選手は事前にアポを取って対応することも必要となる。私の場合、ルールとしてケアをしないで練習を休むことは禁止している。このルールがチームの秩序となり、選手自身を守っていることの一つであると思っている。

コーチへの報告

オフ日に選手に体調や怪我の状態を確認し、選手に翌日練習可能な選手とできない可能性のある選手を報告する。コーチによっては前日に練習メニューや選手の組み合わせなど詳細に作り上げる方もいるので事前に報告する。ただし当日の朝、痛みが増してできないということもあるので、その場合は朝起きた時点で選手から報告するようにしている。
オフ日でも半日はケアなど対応して、夜には選手に確認し、コーチに報告するという流れで仕事を行う形となる。
オフがない状態でもメンタルを維持できるようトレーナー自身が忍耐力を備える必要もある。

まとめ

プロチームのトレーナーの仕事は多く、メディカルだけではない。またチームによっても仕事内容は異なり、1人体制や2人体制でも仕事の範囲は異なってくる。医師との連携も大切となり、ドーピングに対しても情報提示が必要となる。オフの日も仕事に追われるのが当たり前なので、年間を通して、メンタル的な忍耐も含め、体調の管理もできなければならない。

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