トレーナー トレーナーの仕事

【公開】プロチームのトレーナーになる為の7つの知識

プロチームのトレーナーに憧れて、大学や専門学校で医科学を学び、資格も取得できても、いざ就職となるとなかなか厳しい現実が待っている。
特にプロチームでのトレーナーとして働きたくてもどうすれば就職できるのか未知な部分である。
プロチームは一般的に求人の公募は行っておらず、チームのポジションに就くのはキャリアや運やタイミングなどもある為かなりの難関となっている。
この記事ではプロチームのトレーナーになる為の要因として実際にプロトレーナーとして活動している私の個人的に思っていることを示していきたい。

結論

プロチームのトレーナーになるには運やタイミングにも左右されるが、事前に準備をして行動する事でその可能性は向上する。

1.知識

プロチームのトレーナーに求められることは選手が怪我をせず、パフォーマンスを向上し、ルールや規則を守って(犯罪、ドーピング、薬物に手を出さす)活躍してチームや会社に貢献してもらう事を願っている。
そのためトレーナーには怪我の予防、怪我の回復、リハビリ、内科疾患の予防・対処、栄養管理、ドーピングの知識など多岐にわたって対応する知識が必要となる。
トレーナーの強みとして、選手に質問された時に返答できるかという知識の豊富さが信頼関係を築いていく要素もある。

学生時代はなかなかイメージできない事であるが、専門分野を専攻しその道に進むわけであるから本気で取り組んでもらいたいし、本気で取り組まなければプロチームでの活動はできないと思う。活動できたとしても来シーズンには契約解除になっていると思う。
そのため本気で勉強に取り組んでもらいたい。
ただし知識だけは豊富でも実技が伴わないようでは厳しい現実が待っている。

医学知識

骨や筋肉など解剖学の知識は当たり前であるが、怪我に関して、リハビリ方法、手術の事など多くの知識が必要である。
テストのための暗記ではなく、現場で生かせる知識が必要となり、様々な怪我に対して教科書通りの対応では行かないことの方が多いかと思う。
まずはベースとなる医学知識を蓄えてほしい。

トレーニング科学

トレーナーはメディカル中心であるが、トレーニング科学を理解している事で疲労回復、補強メニューなど様々なアレンジが可能になる。

ストレングスコーチは意外と医学知識に乏しく、トレーニングによって怪我を起こしてしまう。その際にトレーニング科学的に説明できるとより良い立場での活動ができるかと思う。トレーナーもある程度のトレーニングを行うケースは現場であるのでしっかりと勉強してもらいたい。

栄養

チームに栄養士がいる場合は問題ないが、いない場合の方が多い。いても現場に毎日いる事は限りなく少ないので、トレーナーがアドバイスする機会は多い。その際に提案できればより信頼されるであろう。

ドーピング

プロチームでは必須知識となり、薬の成分1つ1つは知る必要はないが、概要やうっかりドーピングなどの知識は必須となる。
日本では国体がドーピング検査を実施する大会であるので、高校生でも検査対象となり、高校生などにも指導できるようにしなければならない。

2.経験

トレーナーはとにかく現場の数をこなす事で一人前になっていく。様々なアクシデントに対応し、経験値を積む事で新たに得れる知識や経験が大きな自信となっていく。そのためより多くの現場に足を運ぶ事である。

学校の現場実習

学校のカリキュラムでの現場実習は、正直何も行っていないに等しい。最初は見て学ぶ事はとても大切である。多くのことを見て習得することが経験値につながる。ただし見て学んだ際に疑問点があった場合、質問して解決しなければ意味がない。

現在の学生は質問ができない方が非常に多く感じている。質問すらできない無知の方もいるのは事実である。指示されるまで全く行動しない方も多い。学校では学べない現場実習なのだから自分自身に課題を与え積極的に行動してもらいたい。

プロチームでの現場実習は見て学ぶことがほとんどとなる。理由は選手を触らせられるレベルにはないこと、他にやってもらえる事が限りなく少ないのも事実である。アイシングを作ってもらう程度になると思う。

先輩トレーナーの帯同

次のステップとしてはより身近な先輩や知り合いトレーナーの現場に参加させてもらい、見て学ぶ事から指導のもと実際にやらせてもらう事だ。
実際にやらせてもらうと色々な気づきが生まれ、向上心や失敗経験、成功経験なども得れて自信もついてくる。

ボランティア参加

その次のステップとしてはボランティアでもいいので母校や知り合いのチームなどで実際に活動する事である。
自ら考え行動することによってより多くの経験や初めての体験と出会える。
その繰り返しによってキャリアとなり、仕事としても一歩踏み込むことができるようになっていく。

3.必須資格

プロチームのトレーナーのメインは治療となるため医療系の国家資格を取得しておく事はポイントとなる。
またアスレティックトレーナーの資格も日本でも取得できる。またアメリカに留学して取得することもできる。
この辺りは【資格】スポーツトレーナーに必要な資格15選にて詳しく記載しているので参考にして頂きたい。

医療系国家資格

柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、理学療法士のいずれかの資格があるとプロチームのトレーナーになれる可能性は高くなる。

日本スポーツ協会アスレティックトレーナー

この資格は日本のトレーナーとしてはかなり難易度も高く認知されているので取得したい資格である。ただし、治療行為は国家資格保有者となるためチーム活動中はまだ良いとして開業する事は出来ないので医療資格と合わせて取得するとプロチームへの就職は大きく前進する。

NATA-ATC

アメリカのアスレティックトレーナーの資格で取得しているとプロチームでの就職の道は大きく前進する。ただしアメリカの資格のため、日本では治療行為ができないので日本での活動範囲としては難しい部分も生じる。語学力も長けているので外国籍選手がいる競技では通訳としてもプロチームのニーズに当てはまるので可能性は高くなっている。

自動車普通免許

トレーナーの資格とは全く関係ないが、プロチームではトレーナーやマネージャーがチームの荷物を運搬することが当たり前となっている。都心部ではまだなんとかなるが地方では必須の免許となる。実際に自動車普通免許がない為にチームとの契約に至らなかった方もいる。取得しておくことを強く勧める。
全国教習所予約サイトのyi免許

4.準備

プロチームの始動は競技によって様々である。日本の学校は4月初めが多いが、韓国では3月、アメリカでは10月、モンゴルでは9月と国によっても様々で異なっている。競技によってもチーム始動が異なりバスケットでは7月から契約がスタートするケースが多い。

金銭的ゆとり

新卒で就職するのは一般的に4月スタートであるが、プロチームのスタートは5月、6月、7月と大きく異なってくる。その間無収入となる為生活費の確保は大切である。計画的に貯蓄し、いざという時にも対応できる準備が必要となる。また初めてプロチームで活動できることになっても月収は少ないものと思った方がいいのでプロチームは夢があるが現実は厳しい限りである。

引越し

プロチームのトレーナーは選手に対して圧倒的に少ない。バスケットの場合選手12-15名に対し、トレーナーは1-2名となる。その為プロチームのトレーナーになる為には声がかかったら全国各地どこでもいくという覚悟と準備が必要である。遠方はダメというのであるとプロチームで活動できるチャンスを自分から失っているようなものである。

決断力

プロチームの話は運とタイミングの要素が大きい。全く予想もしていないタイミングで連絡が来ることがある。その際にモタモタしていると話が流れてしまうことも良くあることだ。即決まではいかなくても翌日に返事ができるような決断ができるようにしておくとチャンスは大きくなる。

チームとしてはまずメインで任せられるトレーナー候補に連絡をし、その方がダメな場合次に当たる。このような流れになる。その為1日2日で話がなくなる事は本当によくある事である。

5.人間性

トレーナーを採用する際に面接するのはヘッドトレーナーであり、次にGMが会って契約条件になる事が多い。その時に人間性を確認する。このチームにあっているか、務まるか、問題はないかといったところである。

性格

プロチームのトレーナーにも様々なタイプがいる。しっかりした性格、真面目な性格、真面目すぎる性格、自己中心的な性格、協調性がない者、イジっても大丈夫なタイプ、女性・男性、体格など面接する方のフィーリングもあるかと思う。

規律を守れる人

トレーナーで致命傷なのがやはり遅刻、欠席する者である。あと不衛生な者。トレーナーという職業は人を管理する仕事である、まずは自分自身管理できない者は痛い目を見てしまう。

採用者目線

自分自身を冷静に見つめてほしい。冷静に考えて自分がオーナー、GM、ヘッドトレーナーだとして自分を採用するメリットがあるかないか。この辺りを様々な点から考えると自分に何が不足しているのか、自分で変えられるところはあるかを見つめてほしい。
個人的には技術や知識が豊富でもチームに合うか扱いやすいかは採用に際して大きなポイントになると思っている。

6.行動力

プロチームのトレーナーになる為にキャリアもないのにただただ待っていても一向に話は来ない。知識・技術・経験値をつけるべき行動をし実力を高めておく事は必須である。実際に現場に行きスキルが低ければ契約に至らない事はよくある事だ。

勉強会

トレーナーの講習会などで色々な方にお会いして人脈を広めることも一つである。何度も顔を合わせるうちに発展する可能性はあるかもしれない。

インターン

自分自身関わりたいプロチーム、先輩トレーナーの元で学ばしてもらう事も一つも手段である。それなりの知識・技術があればインターンのうちにこの人材はいいねと判断の基準になる。そのチームでの採用のタイミングでなくとも、別のチームへの紹介などのタイミングによっては話が来る場合がある。
このインターンに関しては自分が学びたいのかプロチームに入りたいのかでその意味合いが大きく異なるし、注意しなければならない点もある。

自己推薦

自ら会社に面接希望など連絡を取ってみることも一つである。タイミングによって人材不足であれば話が来る可能性もある。プロチームでは自分自身の売り込みは日常茶飯事である。まずは駄目元でも行動して見てほしい。

エージェント

自分自身で開拓できない、性格的に行動する事は難しい場合、エージェントをつけて話をいただく事もあるのかと思う。トレーナーではまだまだエージェントをつけている方は少ないかと思うが、時代の流れとともに増加していくのではと思っている。年収の10%前後の手数料が発生するのが一般的である。

7.健康

トレーナーの仕事は肉体労働が多く、疲労も蓄積する。また年間通して休みもほとんどないのが現状である。体を強くしておく事は大切である。試合の日に怪我をすればOFF日に病院へ連れていく事となる。また選手のケアをOFF日に行う事はよくある。

体力

トレーナーは練習前の準備から練習、練習後の選手のケアなど拘束時間も長くなる。遠征では試合後夜中まで選手のケアをしなければならない。
その為、体力は必要となり、最低限のトレーニングは必要である。

病気

トレーナーという職業上、病気になって欠勤するなど信頼性を失ってしまう。風邪も含めて自分自身の体調管理ができない者が選手の体調管理をできるわけがないと思う。年に1度程度なら問題ないが何度も体調不良になるのであると流石に厳しいと思う。選手は周りの病気に対してはかなり敏感なので免疫力も身に付けるようにしなければならない。

メンタル

プロチームは仕事の特性上勝敗を決めなければならない仕事である為、良い時悪い時、雰囲気などチームに大きく影響する。その為かなり精神的に辛い時期もありそんな中でも乗り越えていかなければならない精神力も必要となる。

まとめ

7つの知識

1.知識
2.経験
3.必須資格
4.準備
5.人間性
6.行動力
7.健康

上記の7つの知識を全て実行できれば、チャンスは必ず訪れる。諦めずにトライして、タイミングを掴んで実現してもらいたい。
この記事が参考になれば幸いである。

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