
肘の内側には内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)があります。
身体接触で肘をもって行かれた際に肘の内側の靱帯を痛めてしまうケースは多いものです。
肘はどんなスポーツでも使うので、回復には時間がかかりやすいものです。
ですから、負担がかからないよう練習時ではテーピングで保護して負担を軽減した方が治りは早まります。
私は現在ブロバスケチームでアスレティックトレーナーとして活動しています。
20年ほどプロチームでも活動していますので、ベテランの位置になります。
選手には毎日のようにテーピングを巻いていますので、この記事が参考になれば幸いです。
肘の内側側副靱帯とは

肘の内側は意外と痛みが出やすい傾向があります。
肘の内側で最も多いのは野球肘といって投球動作の成長痛で上腕骨内側上顆炎があります。
その次に多いのが内側側副靱帯を痛める捻挫になります。
コンタクトスポーツでは引っ張られたり、もって行かれたりすることで痛めやすい傾向があります。
肘は動かす機会が多く、日常動作でも繰り返し使う部分なので、治りにくいこともあるので競技の際はテーピングで保護した方が再受傷で痛めることを防いだ方が良いかと思います。
テーピングの種類
使用テープ:
ヒール&レースパッド
アンダーラップ
伸縮ソフトテープ50mm
伸縮ハードテープ50mm
今回は伸縮性のあるテーピングを使用して巻く方法を紹介いたします。
なくてもなんとかなりるけど、皮膚のトラブルに注意

コスパの良いアンダーラップ

私はこちらを使用! 丈夫なんです

肘の内側側副靱帯に対するテーピング


1.肘の曲がる部分にヒール&レースパッドをつけるとテープの食い込みを防止できます。
(ヒール&レースパッドには事前にワセリンがついていて潤滑される)
2.アンダーラップを螺旋に巻いていく
肘はやや曲げた状態です


3.伸縮ソフト50mmでアンカーとして2周、上腕と前腕に巻く
4.伸縮ハード50mmで内側側副靱帯に対してまっすぐに貼っていく。


5.伸縮ハードで人体に対してXサポートの1本目を貼っていく。
6.伸縮ハードでもう一本のXサポートを貼っていく。
3本が交差しているところが内側側副靱帯になるように。


7.伸縮ソフトで再びアンカーと同じようにテープを貼って伸縮ハードをしっかりとサポートします。
8.上腕部も同様に伸縮ソフト50mmでアンカーと同じように貼っていく。


9.実際に貼り終わった際にテープの圧力加減やサポート感覚を確認します。
違和感なく問題ないようであれば完成です。
10.完成した状態
場合によっては伸縮ソフトのアンカーを切らずにのそのまま螺旋で巻き上げていくとより固定感は得られると思います。
この辺りは選手の好みにもよります。
テーピングのポイント
伸縮ハードのテーピングで動きの制限をかけていきます。
その際に内側側副靭帯の上を通る際はしっかりと引っ張りながら貼るようにしましょう。
靭帯以外の部分は引っ張りすぎなくて大丈夫です。
まとめ
肘の内側側副靱帯は日常生活でも使用して負担がかかる為なかなか治りずらい部位です。
そのため競技する際は負担を軽減するためテーピングで保護した方が安全に回復できていきます。
再び起こる再受傷を避け流ことができれば良いですが、いつ何が起こるかわからないのがスポーツです。
万一のためにも予防としてテーピングをして安心して運動できるようにしましょう。