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【テーピング】かかと(踵)の痛みや成長痛のシーバー病に対応

2021年7月10日

テーピングかかと1

踵の痛みは子供にも大人にも起こりやすく、長期間痛みを伴うケースになりやすいです。

子供の場合

かかと(踵)の痛みは成長期に起こりやすいです。
足のサイズが大きくなりやすい時期は、8歳から12歳ころにもっとも成長します。

特に小学校低学年の方はまだ骨が成長期のため柔らかい状態で、痛みが出やすいです。

よく小学校高学年で痛みが出やすい膝の成長痛でオスグッドがありますが、同じような現象がかかと(踵)で起こっている為、痛みとして出現します。

大人の場合

立ち仕事で長時間踵に負荷がかかっている

踵を打ちつけたり強く踏み込んだ時に痛めた経験がある

踵には骨の下にクッション役となる脂肪の塊があります。

この脂肪細胞に負担がかかり痛みが出ている場合が多く、脂肪細胞がズレ動くことで痛みもでやすくなります。

現役プロバスケチームのプロトレーナーです

私はプロチームでトレーナーとして現在も長きに渡り活動し、医学の道も30年すぎました。

小学生から大人まで幅広く関わってきています。

この記事では踵(かかと)の構造や痛みに対するテーピングの巻き方を紹介しますので、参考にしていただければと思います。

かかと(踵)の構造

足部解剖図

かかとの骨は踵骨(しょうこつ)といい、足の裏の足底筋がついている部分と、アキレス腱がついている部分が痛みの出やすい部分となります。

足の裏側の痛み(シーバー病)

足のサイズが大きくなると踵の骨も大きくなります。筋肉の成長よりも骨の成長の速度が早いため、どうしても引っ張られてしまい、骨がついている部分に痛みが出てしまうケースです。

そのため、成長の過程で痛みは出やすい部分となります。

踵の成長痛のことをシーバー病と言います。

8-12歳頃は成長痛として痛みがでやすい
JUNK TRAINER

アキレス腱側の痛み

小学校低学年くらいから運動を開始する子が多いかと思います。

足の裏もそうですが、急に運動を始めたり、跳んだり走ったりする事が多くなると筋肉を使う量が増えることで、踵についている部分が引っ張られて痛みが出てきます。

かかと(踵)の痛みに対する対応策

成長痛のため、痛みがあるから運動はやらないではなく、悪化しないようにセルフケアやテーピングなどで対処しながら活動する必要があります。

セルフケア

  • 運動前や朝起きたら足の裏をボールでほぐす
  • 踵に対してストレッチをする
  • 運動後はアイシングで炎症を抑える
  • 足の指や足の甲を動かして動きをよくする

この辺りをやりましょう!

対応策としては下記の記事に詳細を記してありますので、参考に!
【成長痛】踵の痛みに対する対応の仕方

大人の踵の痛み

大人の場合、骨の成長は15-17歳頃には安定し、足のサイズは大きくなりにくく成長は身長よりも早い段階で止まることが一般的です。

踵の痛みの種類

  • 足の裏の筋肉が踵につく付着部の痛み
  • アキレス腱が踵につく付着部の痛み
  • 靴のヒール部分ががあたって踵の炎症による痛み
  • 踵の衝撃や打ちつけ、長時間の荷重で脂肪細胞の炎症や損傷による痛み

などがあります。

筋肉の付着部の痛みの場合

筋肉は疲れると硬く縮まります。

そのため、骨が引っ張られて痛みとして起こっています。

この場合は筋肉をほぐしてあげる必要があります。

踵があたって痛い場合

皮膚の炎症の場合もあり、ひどくなるとマメができます。

シューズの踵にはヒールカップという硬い素材が入っていて型崩れしない構造になっています。

このヒールカップの形状が足に合わないので、しばらくそのシューズを履くのを避ける事が一番です。

踵の脂肪細胞に問題がある場合

踵にはクッションの役割となる脂肪細胞があり、圧力で押しつぶされたり、動きが大きくなると痛みがでます。

負担をかけないことが一番ですが、日常や仕事でそういうわけにはいかないので、脂肪細胞の動きをテーピングで制限して安定させると痛みは軽減します。

負担を減らすことで、徐々に回復して治っていく形にしましょう。

踵の痛みでも原因いろいろあるんです
JUNK TRAINER

かかと(踵)のテーピング

使用テープ

・ホワイトテープ 25mm
・キネシオテープ 50mm

皮膚トラブルのほとんどない低アレルギー性粘着剤を採用

3M ホワイトテープ 25mm

3M(スリーエム) キネシオロジー テーピング マルチポアスポーツ レギュラー 50mm 6巻

皮膚の弱い方やテープかぶれしやすい方は、テープを貼る前にこちらのクリームを塗っておくとかぶれにくくなります。
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テーピングかぶれに関する詳細記事はこちら
テーピングかぶれ防止や肌の弱い方にオススメな●●でお肌をブロック

テーピングの巻き方

踵のテーピング1
①くるぶし(踝)からくるぶし(踝)まで足の裏を通って貼っていく。
この時に足の裏を貼る時に、少し足の裏を寄せて貼ると圧がかかりより効果的です。

踵のテーピング2
②①で貼ったテープの端から端までをアキレス腱側を通って貼っていく。
ただし、アキレス腱にかかってしまうと、締め付けられて痛みやマメができる場合があるので、かかとの部分を通って貼っていく。

踵のテーピング3
③半分ズラして➀と同じように足裏を貼っていく。
次に②と同じように半分ズラしてアキレス腱側を貼っていく。

踵のテーピング4
④かかとが埋まったら、斜めに貼ってかかとを包むように貼る。

かかと全体を包んで圧をかけることで痛みが軽減するよ!
JUNK TRAINER

踵のテーピング5
⑤このままでは直ぐにテープは剥がれてしまうので、キネシオテープでテープの端を止めていきます。
皮膚とホワイトテープの両方にかかるようにテープをアキレス腱側に向かって貼っていく。

踵のテーピング6
⑥足の前面に来たら、そのまま足の裏に向かって8字を書くように貼っていく。

この時も足裏の皮膚とテープの両方にかけて貼ってね!
JUNK TRAINER

踵のテーピング7
⑦そして再び前面に来たテープを踵の真ん中を通るように斜めに貼っていく。

テープが浮き上がるのを防止して全体に圧迫して完成!
JUNK TRAINER

その他の踵の痛み

かかとの脂肪組織の痛み

踵の部分は厚みがある脂肪の組織に覆われていて、衝撃を吸収できるようになっています。

強い衝撃を受けた時やジャンプなど繰り返し接地することで、その脂肪組織に炎症が出てしまう場合があります。

このような時は、その脂肪の組織が過剰に動いてしまうことで、痛みとして現れます。

このような症状の時にも、上記のテーピングが有効です。
圧をかけて締めることで、脂肪組織が安定されて痛みが軽減します。

簡易的なテーピング

簡易テープ1

足の裏の痛みや踵の付着部(足裏側)の痛みに対するテーピング

アーチのテーピングキネシオ1

①親指と人差し指の付け根にテープを貼る

アーチのテーピングキネシオ2

②80%くらい引っ張りながら踵まで貼る

縦に1本貼るだけで足の裏の筋肉への負担を軽減できるから楽になるよ
JUNK TRAINER

簡易テープ2

脂肪細胞の安定させるテープ

脂肪細胞の安定性は上記で紹介したテーピングの方が安定します。

ただし社会人の方では仕事中に長時間使用するにあたり得策ではないため、簡易的なテープも紹介します。

こちらの方が安定性は落ちるものの、長時間の使用と巻くのが簡単です

アーチのテーピングキネシオ3

①足の裏から斜めに貼ります。

アーチのテーピングキネシオ4

②踵を包むように丸く巻いていきます。

この時に90%くらいテープを引っ張って踵の脂肪が安定するようにしましょう。

アーチのテーピングキネシオ6

③足の裏でテープを交差させて終了。

もし弱い場合は、もう一度同じテープを重ねて貼ると強度は増します。

かかとの痛みは長期的なことになりやすい

いずれにしても、踵は歩くだけで踵に体重がのり、負担がかかりやすい部分です。そして運動することでより負担は大きくなります。

その為、セルフケアストレッチアイシングなど対応をしっかりと行うことで、炎症を抑えて悪化させないようにする必要があります。

テーピングはあくまで、運動時など負担が多い際に使用して、ケアを行うことがとても重要であります。

私の長年踵の痛みがあります

私も長年かかとが痛く苦労しています。

仕事が毎日、体育館でバスケットボールシューズを長時間はいていることだと思います。

プロチームのスタッフでそこまで負荷をかけてトレーニングするわけではありませんが、審判をやったり、選手のシュートのリバウンドやったりと動くことは多いのが理由かと思います。

また練習中は長時間立っていることも多いので負担がかかりやすいかと思います。

シューズによっても踵に対する痛みは異なってきます。

寝ていると痛み出て朝起きると痛みは増している。

かかとをついているだけで痛みがでます。

そのため常に寝る際は足枕が必要となります。

ベッドの場合はかかとを出して寝て、圧がかからないようにしています。

セルフケア

・足枕を使って踵に無駄な圧をかけない

・足裏のマッサージ
トリガーポイント マッサージボール MB-X 直径6.5cm レッド 04421

・足裏のストレッチ

・シューズの中にインソールを入れる

・衝撃吸収の良いシューズを履く

まとめ

踵(かかと)の痛みにも様々な原因があるので、何が原因なのかを突き止めると対応策も変わってきます。

テーピングはあくまでも練習や仕事を行う際の対応策となります。

そのため、テーピングをしているからケガが治るわけではなく、痛みや負担を軽減するものです。

しっかりとセルフケアを行うように習慣づけましょう。

まとめ

踵の痛みは子供でも大人でも起こりやすい

子供の場合

・8-12歳ころ足のサイズが大きくなる時期

・運動を始める年頃で疲れてくると筋肉は硬く縮む

対応策

セルフケアをしっかりやろう

・足裏のマッサージ

・練習前後のストレッチ

・練習はテーピングで保護して負担を減らす

・練習後にアイシング

・足のゆびや足の甲の動きをよくする

大人の場合

・立ち仕事や長時間の負荷がかかって痛くなる

・シューズが合わなくて炎症が起こる

・衝撃などで踵の脂肪細胞が損傷または炎症して痛くなる

対応策

踵の付着部の痛みは筋肉の影響なのでマッサージやストレッチ

靴の場合による踵の炎症はシューズを変える

脂肪細胞の不安定や損傷は長期になりやすい、安定させるためテーピングも有効

テーピングも長時間使用する場合は簡易的なテーピングにした方が良い場合もある

この記事が参考になれば幸いです。

皮膚の弱い方やテープかぶれしやすい方は、テープを貼る前にこちらのクリームを塗っておくとかぶれにくくなります。
3M キャビロン ポリマーコーティングクリーム 92g チューブタイプ 3392G

テーピングかぶれに関する詳細記事はこちら
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