成長期に起こりやすい膝のお皿(膝蓋骨しつがいこつ)の障害として分裂膝蓋骨があります。
膝関節は大腿四頭筋(だいたいしとうきん)が膝蓋骨について膝蓋靭帯(しつがいじんたい)となりスネの骨に付着しています。
問題となるのは競技によっても異なりますが、個人差もあり、大腿四頭筋の筋肉の使い方によるバランスが悪く外側が優位となって働くことで膝蓋骨の外側1/3で分離してしまうことで痛みが誘発されます。
分裂膝蓋骨の原因は動作習慣によっても影響されるので、治療とセルフケア、動作改善も必要となります。
患部の負担を軽減させることとして病院にて診察や理学療法士のリハビリも行い、さらに競技特性の理解がある専門家に競技中の動作改善やトレーニングを行なってもらうことも回復方法になります。
私は現在プロバスケチームでアスレティックトレーナーとして活動し、毎日プロ選手の対応をしています。
小学生からプロ選手まで対応してきた経験があります。
今回は分裂膝蓋骨の怪我している損傷部位の負担を軽減させ保護する目的のテーピングを紹介します。
分裂膝蓋骨とは
膝のお皿のことを膝蓋骨(しつがいこつ)と言いますが、本来1つの骨として形成されていきますが、先天性や激しい運動により、2つ以上に分裂して形成される場合もあります。
膝のメカニズム
膝蓋骨でも多い症状として、上外側1/3の分離が多く、その部分には大腿四頭筋の中でも外側広筋が付いているところとなり、足の外側の筋肉をよく使うスポーツでは常に引っ張られるので、痛みとしても現れる部分となります。
・中間広筋
・内側広筋
・外側広筋
・大腿直筋
症状が発生したら整形外科で一度診察はじめ画像検査をして状況の把握をすることも後に比較検討する材料として活用することもできます。
テーピングの巻き方
今回紹介するテーピングの巻き方は、痛みはあるものの運動は問題なくできるレベルの軽症で、負担を軽減させるタイプのテーピングとなります。
サポーターでも負担が軽減できる点はあります。
テーピングはオーダーメイドの症状にも対応可能なのでその点が良いです。
テーピングもサポーターも一長一短はあるのでどちらが良いか使用感や好みもあります。
今回はテーピングの巻き方を紹介します。
使用テープ
キネシオタイプ50mm
キネシオ テーピング 50mm
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3M キネシオロジー テーピング マルチポアスポーツ レギュラー 50mm 6巻
※テープかぶれしてしまう皮膚の弱い方は↓こちらのクリームを塗ってからテープを巻くことで被れにくくなります。
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分裂膝蓋骨に対するテーピングの巻き方
1.内側の膝下からテープを横に巻いていきます。この時膝は曲げています。
膝裏を貼る際は膝を伸ばすことで皮膚の突っ張り感は回避できます。
2.膝を一周巻いて、テープの先端を覆うように巻きます。
そうすることで膝下でテープが剥がれることは防げます。
3.お皿の下から外側にかけるようにして、膝を曲げながらテープをももの前外側にテープを貼っていきます。
横から見るとこのような走行でテープを貼ります。
外側広筋に剃って貼っていくイメージです。
4.お皿の上、膝の外側から横にテープを貼ります。
この時膝は曲げます。分裂膝蓋骨の痛みがある部分を少し占めるように圧迫しながら横に貼っていきます。
5.膝の裏側を貼るときは、膝を伸ばして貼りましょう。
6.もう一周お皿の上側を巻いてハサミで切ります。
7.テープの端の粘着面を下側のテープの粘着面につけるように貼り合わせると、テープが運動中に剥がれなくなります。
横から見るとこのようになります。
立ち上がって、体重を乗せてテープの感触を確認してみましょう。
キネシオタイプはテープの引っ張り加減で効果が異なってきますので、微調整して自分にマッチしたテープを巻けるようにしましょう。
注意点
キネシオタイプのテーピングは皮膚に直接貼るので、敏感肌やかぶれやすい方は注意して使用しましょう。
汗をかいてからですとテープは付かなくなるので、汗をかく前に巻くようにしましょう。
消毒液などで拭き取ることで貼りやすくなります。
テーピングはあくまでも練習を行う際の対処なので、日頃のケアをしっかりと行うように。
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