Bリーグ2021-22シーズンも30試合が終わり前半戦が終了しました。
プロチームの現場スタッフとして働くものの個人的な感覚を記していきたいと思います。
Bリーグ2021-22シーズン
今シーズンは東京オリンピックがあり、女子が銀メダルという素晴らしい成績で、バスケットボールもとても注目されるシーズンとなっているかと思っています。
今シーズンの特徴
今シーズンの特徴
- B1リーグ22チーム(東地区11チーム、西地区11チーム)で構成
- B2リーグ14チーム(東地区7チーム、西地区7チーム)で構成
- B3リーグ15チーム構成
- B1リーグ・B2リーグの降格はなし
- アジア枠選手が増加傾向でまた違ったチーム作りへと
今シーズンはシーズン前から選手の移籍が相次ぎ、戦力が分散され混戦を予想していました。
この辺りはB1のみならずB2やB3でも選手移籍が相次ぎ、今までの勢力図に大きな変化が出ています。
リクルートに成功したチーム、うまくいかなかったチームの差が成績として前半戦でも明らかになっています。
実際に天皇杯ではB1チームがB3チームに敗れることもあり、ファンの間では騒がれたかと思っていますが、現場としてはこのような結果も想定されていたチームづくりが行われているという現実もあると認識していた次第です。
開幕して大きな怪我が多いような印象も
今シーズン通常と異なる点としては、コロナワクチンの予防接種が2度実際に行われています。各チームでも予防接種の副反応として体調不良になったりと、プレシーズン前にも関わらず、コンディション調整が難しい形でありました。
また外国籍選手の合流に関しても昨シーズン同様、2週間の隔離期間があり、難しい点はありました。
またシーズン開幕して、前半戦にもかかわらず、大きな怪我をする選手が多かったように感じています。
実際に私の関わるチームでも大きな怪我で2名の選手が現在リハビリ中となっています。
B1とB2の違いとして
- B1リーグの日程は水曜ゲームもあるため、試合間隔が近いことが特徴です。
- B1はバイウィークがあるものの代表候補に選出されれば休む期間がない
- B2の場合では常に土日を中心に試合がずっと続いて前半戦が終了
- B2はひと息つく余裕もなく開催されていることもあります
どちらが厳しい日程なのかはチームや個人差だと思いますが、代表選手が一番過酷なスケジュールかと思います。
前半戦を終えて
B1/B2/B3ともに混戦となっていて、まだまだ全くわからない状況なのはとても面白いと実感しています。
現場としてはかなり緊張感がある状況で活動しています。
B1リーグ
B1リーグは特に東地区は上位6チームは混戦となっていて、どこが抜け出すのかまだまだわからない状況です。
西地区では琉球さんが抜きに出ていますが、こちらも上位6チームあたりまでは十分巻き返しが可能であるかと思っています。
チームは怪我人や体調不良などが出てしまうとチーム状況も変化してくるので、体調管理を含めてコンディショニングを維持・向上できるかがストレングスコーチやトレーナーの力も影響するのかと思います。
個人的な意見として
B1リーグはチーム数が多いので、プレイオフ進出チーム数を増やした方が盛り上がるように感じています。
B2リーグ
B2リーグは東西共に混戦の状況で1節ごとに順位が変動するような状況です。
チーム数が少ないため、東西の交流戦も多く、本当に最後までプレイオフをかけて争っていくのだと思っています。
私もB2チームに所属しているので、かなりの激務の中、毎日格闘しているというくらい大変な状況でもあります。
総合力に優れているFE名古屋さんが一歩リードしていますが、西の香川さんも強豪で爆発力があります。
個人的には、佐賀さんが外国籍選手の爆発力がすごくどのチームも苦戦し後半戦も注目のチームです。
個人的に思う事
B2では現状ビデオ判定がなく導入してほしいシステムだと思っています。
昨シーズンB1で戦っていた選手も多く、チームも昇格のために投資しているわけなので納得できる材料があるべきではと思ってしまう。
B3リーグ
新規加入チームが増え、チーム数も多く、とても面白いリーグとなっている。
B1選手やB2選手も多数の選手が移籍したことでとても盛り上がりを見せている。
こちらも上位チームは混戦状況であり、今後の試合展開は注目したい。
急速に拡散しているオミクロン株による相次ぐ試合中止
年末年始にて日本で安定していたコロナウイルスのオミクロン株が急激に増加していて、Bリーグの試合も相次いで中止となっている。
オミクロン株自体では現在重症には至っていないとのことで、今後政府やリーグがどのような対策を導くのかは注目すべき点となる。
感染速度が急速
正直1月から3月は通常インフルエンザが最も流行る時期であり、人の移動も多いのでコロナの増加はあるものだと思っていました。
しかし、ここまで急速に広まるとは予想していなかった事態です。
ましてや、まだ全国で1000人超えていない状況下でBリーグの各チームでコロナ陽性者が出てしまい、かなりの試合が中止となってしまったことには正直驚いている。
Bリーグとしても今後の対応として早急に対策をし、かなりの頻度で抗原検査の実施が義務付けられることとなった。
体調不良者は
試合当日に体調不良で何らかの症状があった場合、コロナと疑うため結果判定が出るまでは選手であっても来場できないこととなっている。
来場してからの体調不良も速やかに隔離となるため、その辺りも含めて試合開催の判断となってしまう。
タイミングによっては来場後に試合中止となってしまうケースも出てきてしまうわけである。
この辺りの対応はスピード感が必須となり、各チームも対策を考えていてもうまくいかないケースもあるということです。
Bリーグの関係者はコロナワクチン予防接種を2度実施済がほとんど
Bリーグとしてもワクチンの予防接種をチーム側に推奨し、2度実施している方が大多数を占めている。
実際にチームで誰がワクチンを実施しているのかも報告している。
もちろん個人の尊重は認められている。
PCR検査も2週間に1度ではあるが実施している。
昨シーズンは流行中はPCR検査を毎週実施していた時期もある。
Bリーグとしても
- コロナ予防接種2回実施を推奨している
- ほとんどの関係者は予防接種の実施をしている
- 予防接種の実施有無をリーグで管理
- もちろん個人の主張も尊重
- PCR検査は2週に1度実施
- 抗原検査を各チームでも実施、今後さらに強化
プロチームでは試合は興行として収益となるため、試合が開催できないことのダメージは大きく、私もトレーナーとして最善を尽くして試合の開催が行えるように体調管理を務めている。
どのチームもかなり対策を立てて活動しても感染しているオミクロン株がいかに強力なのかと改めて考えさせられる。
今後いかにチームはコロナ対策をして試合を開催できるように活動するかという点は後半戦やプレイオフにて大きな課題となる。
来場して応援してほしいけど、安全も検討してほしい
試合会場で観戦して盛り上げてほしいと願うばかりです。
現在のバスケットボールの試合観戦では声出しは基本NGなので来場していただいても問題はないです。
それでも控えたほうが安心というあなたには、ぜひバスケットLIVEを自宅でオンライン観戦し大声出して共に戦ってほしいです。
あなたのエナジーはチームや選手に必ず届き、それに応えていきたいとチーム関係者は常に思っています。
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後半戦の展望
前半戦の30試合を終えて、試合中止となり試合数に違いが出てしまい、勝率で確認するようになっています。
試合数に違いが出ているので、後半戦は順位が分かりにくくなってしまいますが、まずコロナウイルスにて試合がどうなるのかも最新情報は入手する必要があります。
コロナによる試合の影響はしばらく続きそう
沖縄開催のオールスターも中止となり、天皇杯も延期となっている。
現状バイウィークにて試合が一旦休みとなることは、救われる点となっている。
しかし、コロナによる影響は各チームでも濃厚接触者になれば、チーム活動もできなくなり、自宅待機となってしまうため、コンディション不良の状態から試合を消化していかなければならず、選手への負担は避けられないような感じる。
怪我が抑えられることを願うばかりである。
中止となっている代替試合によってよりスケジュールが過密となり、60試合消化できないチームも出てくるだろう。
混戦の状況からどのチームが抜け出すのか見どころ
コロナによる影響からここ数年は、チーム力強化のための外国籍選手の変更もビザの問題と隔離期間の点からそう簡単には実施できない状況となっている。
その為、チームとしてもかなり計画的に実施しなければならず、今後怪我での離脱もまだあるので、その辺りもGMや経営陣の決断によって状況が吉と出るか凶と出るかの別れ目となるように感じる。
今シーズン降格がないので大きな動きは少ないように予想できる。
後半戦の出だしが良い状態で勝ち星を掴み、チームを良い流れに導きたいと、どのチームも思っているであろう。
そのためにはいかに練習で調整してチームをまとめ、コンディションが良い状態で試合に臨めるのか、さらに粘り強くチームメンタルを継続して突き進めるかということが、大きな差となってきそうである。
後半戦は楽しみで仕方がない
コロナで不安はあるものの、過去2シーズンすでにコロナ禍でチームは活動しているわけであり、その経験を生かし、感染者が出たとしてもいかに次に繋げるか、巻き返せるかという部分は経験地を活かせればと思っている。
選手やチームは最善を尽くし日々鍛錬し後半戦に臨み、ファンやブースターも最後まで応援してくださるので、皆で乗り越えてプレイオフに繋げていければと思う次第である。
無観客試合は何度か経験しているが、やはり来場していただき、共に戦ってこそバスケットボールは醍醐味があると実感している。
後半戦も更なる苦難を乗り越えて一人でも多くの方にご来場いただき、Bリーグを盛り上げていただきたく思っています。
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