
バスケットボールのプレイ中に怪我をした事はありませんか?
実はバスケットボールでは各年代によって起こりやすいケガがあります。
なぜならスポーツ全般で見られる成長痛もあれば、成長過程で急激に身長が伸びることで、体の変化に対応しきれなく怪我をしやすい時期もあります。
さらに高校生になると身体接触も激しくなり、練習量や試合も多くなることでバスケットボールに起こりやすい特有のケガもあるからです。
私はバスケットボールのトレーナーとして長年学生からプロチームまで多くの選手と関わってきて現在もプロチームでトレーナーとして活動しています。
この記事ではバスケットボールに起こりやすい怪我を年代別に記し、この記事を読むとその対策にもなるかと思います。
各ケガに関しては別項目で詳細を記していきますのでサイトのその他の記事も参考にしてください。
小学生

小学生は成長痛がもっとも多い傾向にある。
小学3-4年生は踵の成長痛、小学5-6年生は膝の成長痛が多くなる。
突き指
バスケットボールを始めたばかりの小学1-4年生あたりは、バスケットボール自体が重く、パスをキャッチする際にまだまだ指が弱いため、どうしても突き指をしやすい傾向である。
小学生の怪我で最も多いのが突き指である。
指のテーピングはこちらを参考にどうぞ
前腕骨折

バスケットボールだけではなく、小学生1-4年生くらいの子供が腕を骨折してよくギプス固定して腕を吊っている場を良く見かける。
バスケットボールの場合、ルーズボールの際や転倒の際に手首をついてしまうことで、まだ未完成の前腕の骨が骨折または若木骨折(骨がしなる)をしてしまう。
若木骨折とは、木で例えると乾燥している木はパキっと綺麗に折れるが、新鮮な枝葉水分が多く、パキッとは折れずしなってしまう。
骨も同様で未完成であると骨がしなって変形してしまう。
そのため、手首をつくのではなく、受け身をとって転倒する方が怪我のリスクは軽減できるのである。
しかし、運動を始めたばかりの選手やコーチになりたての指導者は、転び方を教えてはくれないので、手をついてしまうことになる。
コーチや保護者がこの辺りは指導していただけると怪我のリスクは減少すると思う。
踵の成長痛
小学3-4年生あたりになると足のサイズが大きくなりやすく成長する。
骨の成長が筋肉の長さの成長よりも早い。
そして運動することで筋肉が疲労して縮むことによって、筋肉がついている骨の部分が引っ張られて痛みが出る。
特に朝起きて歩き始めで痛みが出やすい。
これは、寝ている間じっとしていることで、筋肉が硬く縮まっている。
そして朝起きて歩くとより一層引っ張られることで痛みが出る。
歩き出してしばらくすると筋肉もほぐれていくため、痛みは無くなって気にならなくなる。
踵でも痛みが出る部分が2種類ある。
足の裏側の踵とアキレス腱側の踵である。また両方とも痛みが出る場合もある。
踵の痛みに関しての詳細記事はこちらを参考にどうぞ
オスグッド

膝の成長痛である。小学5-6年生、中学1年生くらいまでが最も多い。
この世代は大腿部(もも)の骨の成長が著しい。
筋肉の成長よりも骨の成長の方が早いこと、また練習量も増加するため、大腿部の筋肉が疲労して縮んでしまう。
そのことによって筋肉がつく下腿の脛骨(読み:けいこつ、膝の下側の骨)が引っ張られ痛みが発生する。
成長線となる部分に付着しているので、さらにひどくなると骨がはがれて浮き上がるような形となってしまう。
そのような状態になると、成長期が過ぎ安定しても後遺症として痛みが残ってしまう。
このようなケースの場合は、動きや筋力に問題がある場合があるので、動作の確認をトレーナーや理学療法士などの専門家にチェックしてもらえるようにしなければならない。
さらにセルフケアの徹底も行い、それでも改善されない場合は、痛みが引くまでしばらく練習は別メニューとし、足を使わないメニューに切り替えることも検討したい。
ただし、成長痛は痛みが長期間持続するので、よっぽどな場合以外は基本的に練習を行いながらセルフケアや接骨院などでの治療で対応していくことが望ましい。
休むだけでは練習を再開するとすぐに痛みが再現するのでただ休むだけでは意味がない。
ポイント
・セルフケアを徹底して行おう
・休んで痛みがなくなっても練習するとすぐ痛くなる
・基本的にセルフケアで練習はやりながらでOK
・どうしても痛い場合は足を使わないメニューを行う
・できない場合は専門家に診てもらおう
詳細はこちらを参考に
中学生
中学1-2年生では腰椎分離症になりやすく、膝の成長痛が安定し、ジャンパーズニーとして痛みが出現する。
運動量や身体接触も増えてくるため、足関節の捻挫が増え出してくる。
また試合でも接触が多くなり、ドライブも増えるため、ももの打撲も多くなってくる。
腰椎分離症

腰の背骨は1つ1つ連なって形成されている。
1つ1つの骨を椎骨(ついこつ)という。
腰の椎骨を腰椎といい5つある。
この椎骨が負担がかかり、骨が疲労骨折によって分離してしまう状況を腰椎分離症という。
腰を後ろに反らしてさらに横にひねると痛みが増強する場合が多い。
ただし痛みを伴わないケースもあり、個人差がある。
動作の問題が大きいことが多く、体幹を強化し安定させる必要がある。
また肩周りの動きもバスケットの場合は影響する。
特にリバウンドを取る際に腰を反るケースは多くあるので、負担がかかり過ぎないよう動作の改善は必要になる。
詳細はこちらを参考に
バスケに多い腰椎分離症はこれをやるべき!!【+体幹の強化も解説】
オスグッド
中学生でもまだまだ成長途中のため、痛みが出やすくなる時期である。
また中学から運動やバスケットボールを始める選手もいるので、今まで行った事のない動作を練習時に反復するため、痛みが出やすい。
詳細はこちらを参考に
ジャンパーズ・ニー

オスグッドと原理は同様である。
ただし痛みが出る部位が異なる。
ジャンパーズ・ニーの場合は膝蓋骨(膝の皿)の下にある靭帯に痛みが出る。
お皿にくっついている大腿四頭筋(ももの前の筋肉)が使われ疲労によって縮む、それによってお皿が上に引き上げられる事で、お皿の下の靭帯が伸ばされ痛みが出る。
またお皿の上側に痛みが出る場合もある。
足関節捻挫
中学生はまだまだ身体が成長過程であるため、バランスや筋力も安定していないため、バランスを崩しやすい。
ドライブに行った時に接触して足を捻ってしまうことは多い。
またリバウンドの際、相手の足の上に乗ってしまい捻挫することも多い。
大腿部の打撲

ドライブも多くなるのでももの前面部の打撲も多くなってくる。
打撲した時には膝を曲げてアイシングを行う方が良い。膝を伸ばして冷やすと固まって、膝が曲がりにくくなってしまう。
バスケットボールを行う際には膝が最低でも90度は曲がらないとプレイはできないため、可動域を確保して冷やした方が復帰が早くなる。
大腿部の打撲の詳細はこちら
足の痙攣(ツル)
中学生になると試合時間も長くなり、またプレイ時間も長くなる。
まだまだ経験値が浅く、試合ではいつもの練習以上に運動量と集中力を使うことが多くなり、足をつってしまうシーンも多くなる。
1日に2試合大会では行われる。
そして連日試合することも多くなる。
高校生
高校生になると成長も安定してくる。
練習量の増加、試合や遠征、合宿などかなり体に負荷をかけて練習が行われる。
休みもなく毎日行うことで、疲労骨折や筋膜炎など障害が増えてくる。
障害とは、急に怪我をする外傷に対して、障害は練習をしすぎることで疲労してだんだんと痛みが出てくることを言う。
特に練習の後半になると疲労してくるため、筋力や集中力も衰えてくるので怪我をしやすくなる。
障害から足をかばって別の部位が痛くなったり、外傷するケースも多くなる。
部活を引退し勉強に集中して運動量が激減する時期から、突然運動量が増えるので、かなりの負荷がかかってしまう。
受験が終わり、進路が決定したら、身体を動かし準備をしてから高校の練習に入れるよう対応しておくことは大切である。
ジャンパーズニー
高校生になるとジャンパーズ・ニーはかなり増加してくる。
1番は練習量の増加である。
トレーニングも本格的に始動するのでまずはフォームを作ることが大切で、プラス競技に発展できるようにすると良い。
シンスプリント/脛骨の疲労骨折
練習量が増加して、走るメニューやジャンプのメニューも増えてくる。
特にバスケットボール選手は体育館での練習が多いため、野外のラントレでアスファルトを走ることが増えるケースもある。
すると脛(スネ)の痛みが出てくる。
ひどくなると疲労骨折となって数ヶ月練習できなくなるケースもあるので注意が必要である。
シンスプリントの詳細はこちらをどうぞ
足関節捻挫
高校生になると土日の試合や練習試合、大会が重なり、無理をしなければならないケースも多くなる。
そのため、十分なリハビリや筋力強化ができないと足関節の捻挫の後遺症が残ってプレイをし続けなければならなくなる。
特に高校生になると身体接触が多くなり、バランスを崩して捻挫をするケースが圧倒的に増える。
高校生では足関節の捻挫がとても多い怪我となる。
腰痛/腰椎椎間板ヘルニア

疲労から腰痛になる選手も多い。
また椎間板ヘルニアになるケースも多い。
試合が続くとどうしても無理をしなければならない場面が多くなる。
しっかりと対応できる体幹を強化することは重要である。
ヘルニアは腰の痛みはあるものの、足の痺れの方が問題になることが多い。
腰は特に痛くなくても、足の痺れによって影響する。
力が入りにくくなり、継続して行っていくと、痺れも増してきて、しびれる範囲も増えてくる。
↑MRIで腰を横から撮ったもの。
赤丸の部分が椎間板が飛び出ている。
そのため下肢にシビレが出ている。
前十字靭帯損傷

高校生になると関節に対する負担が多くなっていく。
練習によって酷使され、身体接触によるケースが増える。
前十字靭帯では女子が怪我をする比率は高い。
ホルモンバランスから高校受験にて運動量の減少から体脂肪が増えやすい時期となる。
この時期は第3次肥満細胞の増殖する時期である。
体脂肪の増加で身体を支える筋力と体にかかる負荷がバランスが取れず、非接触時で受傷するケースも多い。
前十字靭帯損傷では手術がベストな選択となるため、長期離脱せざるを得ない。
高校生は試合のタイミングでその後のキャリアにも大きく影響するため、入学時から練習だけでなく、自分の身体をコントロールできる筋力が必要となる。
男子でも多い怪我となっている。
女子は身体能力が高い選手の場合で受傷しているケースがある。
能力が高いことで無理なステップを使い受傷するケースもある。
半月板損傷
ドライブに行った際、膝を捻挫することで半月板の損傷をすることがある。
中学生では少ないが、高校生になると増加傾向となる。
半月板も内側と外側にある。
損傷の仕方によっては手術にて取り除いたり、縫合したりと対処も異なり、復帰も異なってくる。
大腿部の打撲
頻繁に起こる怪我の一つである。
打撲もかなりの強度の場合骨折よりも復帰の期間がかかる場合もある。
また対応や治療経過が悪いとしこりとして残り関節の動きも悪いままとなってしまうので、打撲だからと侮らずしっかりとリハビリをしてもらいたい。
大腿部の打撲の詳細はこちら
足の痙攣
高校生の大会では1日に2試合行い、2日で4試合行うことはよくあることだ。
そのため過度な疲労から足の痙攣を起こしやすい。
疲労の影響から起こる。
1つは肉体疲労、2つ目は精神疲労、3つ目は循環の疲労だと思う。
肉体疲労は乳酸の処理能力などの影響で神経-筋の働きに異変が生じるため、2つ目は練習では大丈夫であるが試合だと痙攣してしまうケースは特にそうである。
日頃の練習よりも集中力によって脳の疲労が起こり、反応に異変が起こる。
3つ目は多量の汗をかき、水分補給することで内臓や皮膚での電解質やミネラルの出入りが大きくなり、疲労する。
脱水の状態になったりするものである。
日頃から試合と同じ精神状態を保ち、練習と試合を同じレベルで行えるようになると回避しやすい。
それでもダメな場合はサプリメントや吊り留めの薬もある。
下肢の筋膜炎
選手は痛みがあってギリギリまたは無理な状況でもコーチに練習をできない状態であることを言い出せない。
また休んでしまうとメンバーから外されてしまうといったプレッシャーがある。
そのため怪我を押して無理をすると異変が出る。
筋膜炎は筋肉を包んでいる膜に炎症が出たり、少し損傷が出たりする症状である。
さらに筋肉実質にダメージがある場合は肉離れと診断される。
走るメニューが急激に増えたり、ディフェンスの練習が多くなると筋膜炎になりやすい。
皮膚炎/マメ
練習のしすぎ、あっていないシューズから足のマメや股ずれなど起こることも多い。
まめや皮膚に対しては救急用品にて対処できる場合も多いので、必ず行いたい。
マメの場合は人工皮膚やゲル状のパッドで保護できる。
セカンドスキンが有名である。
大学生
大学生になるとかなり専門的な部分になっていく。
トレーニングも本格的に重量を持ち上げる内容が多くなる。
高校生と違って選手の層も厚いことや、オフシーズンもあるため、しっかりとリハビリに時間もかけられる。
この辺りは高校生との違いは出てくる。
またウエイトトレーニングで肩や腕を怪我する場合も増えてくる。
チームにトレーナーやストレングスの専門家がスタッフとしているか、いないかでは大きな差となる。
前十字靭帯損傷
最近は大学生になると練習も科学的な考えを持って効率よく強化される。
そのため、専門家のいるチームでは障害は抑えられ、怪我は外傷が中心になっていく。
前十字靭帯損傷も高校時代の後遺症として対応するケースも多い。
また高校で引退した後に手術したりと、大学に入学してリハビリから確認するケースもある。
ジョーンズ骨折

大学生は身体能力が高い選手が集まってくる。
そのため、ドライブもスピードやパワーも出るため、捻挫をした際に大きな怪我をする場合がある。
ジョーンズ骨折は足の小指の中足骨が骨折してしまうケースをいう。
ここを骨折してしまうと骨が筋肉の付着の影響でくっつきにくく、アスリートは手術をした方が復帰が早い。
↑写真はレントゲンでのもので、赤丸は小指の付け根部分で骨に亀裂が入っている。
赤丸の右側に筋肉がついて、歩くことで引っ張られるため骨が治癒しなくなり、手術した方が良い。
大腿部の打撲
大腿部の打撲は中学生〈 高校生〈 大学生 〈 プロ と年代が上がるにつれて多くなる傾向である。
大腿部の打撲の詳細はこちら
肩鎖関節炎
トレーニングをして重いものを持ち始めると痛めることが多い。
特にベンチプレスにて痛める選手は多い。
また試合中の接触で強打して痛める場合もある。
腰痛
腰痛も高校時代の後遺症として痛みが常に出てしまう選手が多い。
またトレーニングでデッドリフトで痛めるケースもあることだ。
ハムストリングス肉離れ

疲労困ぱいの合宿や遠征にて痛める場合が多い。
肉離れにも1度の痛める、筋肉中の内出血などの軽い症状、2度の部分断裂、3度の完全断裂とグレードがある。
肉離れの場合は筋肉の損傷があるため、ストレッチを行うとさらに悪化する可能性がある。
そのため試合中に足をつったのか、それとも肉離れなのかで応急処置の対応も変わってくるので注意が必要となる。
足の筋膜炎
練習のやりすぎよって発生する障害である。
大学でトレーナーがチームスタッフにいるとケアも対応してくれるため、ある程度は防ぐことが可能である。
またセルフケアにて自分自身でも体に関して知識をつけていくと怪我の回避ができ、予防は十分可能となる。
この辺りは高校生と大学生の違いは、経験値や知識として差が現れるところである。
足関節捻挫(反復性)

足関節捻挫を繰り返している選手は、かなり足が緩くなっている場合の選手も多い。
そのため捻挫を繰り返したり、慢性的に痛みがある選手も多い。
足関節の強化をして、怪我をしても最小限で抑えられるように努めたい。
↑足首に内返しのストレスをかけてレントゲンを撮った写真となる。
赤丸の部分で関節が脱臼してしまう。
何度も繰り返し捻挫することで関節が緩くなる。
しかし、この状態でもプレイは十分テーピングで行えている。
半月板損傷
ドライブでのコンタクトなど膝の捻挫した際に半月板損傷が起こることはある。
また高校時の後遺症として痛みが出やすくなる選手も多い。
セルフケアの徹底がポイントとなるかと思う。
歯が折れる/鼻が折れる
大学生ではそこまで多くはないが、ポジションでの身長差によってGの選手が受傷しやすい。
ビッグマンの肘がちょうど顔に入ることが多いためである。
プロ選手
プロ選手は20代前半から40代まで幅広い年齢層となる。
足関節捻挫後遺症/インピンジ痛

足関節捻挫も後遺症として無理をし続けると骨棘(こつきょく)という骨にトゲができてしまう。
そうすることで骨と骨が常に擦れて痛みが増し、変形してしまう。
痛みが強くなると手術して取り除かなければならなくなる。
↑赤丸の部分に黒く尖った部分は本来はないもので、刺激が加わり、骨に棘(トゲ)ができてしまったケース。
そして常に骨と骨がぶつかるような刺激が加わることで棘が成長して大きくなって、より痛みを生じる。
アキレス腱炎/アキレス腱断裂
プロ選手で多いのがアキレス腱炎である。
試合数が多くなっていることも含めベテラン選手に多い障害である。
アキレス腱断裂は、慢性のアキレス腱炎から起こる場合と、全く痛みがなく突然切れる場合とがある。
痛みがなくても柔軟性の確保やケアをして状態をよくしておくことは大切である。
前十字靭帯損傷
そこまで多くはない。年間通してリーグでも数名である。
プロになると自分のプレイスタイルが確立され無理にドライブに行かなくても機能してくる。
これはプロならではである。
一般の大人として考えた場合、前十字靭帯損傷はかなり多い。
原因は筋力の低下と悪い動作習慣である。
慢性腰痛
プロになると後遺症として様々な症状の痛みを抱えている選手は多い。
腰痛もその中の一つである。
小指PIP関節脱臼
プロリーグでは指の突き指がまた多くなる。
特に小指の第二関節(PIP関節)と親指の付け根の関節は多い。
小指のPIP関節は脱臼することや剥離することも多い。
ドライブに行った際に、手を叩かれることが多いため発生する。またボールをキャッチする際に叩かれたり、指が引っかかったりすることで生じる。
またユニフォームに引っかかり持って行かれることもある。
とはいってもプロ選手は脱臼しても戻ればすぐプレイするメンタルは備えている。
痛みがあってもプレイするため、治りが悪いし変形してしまう。

↑小指の脱臼から変形してしまい、通常でも外を向いている
肩関節周囲炎
プロの場合身体接触がとても強い、学生よりもプロはコンタクトさせるので(審判のジャッジ)簡単には笛がならない。
特に外国人選手が複数コートにいるので、体格差もあり、肩周囲は痛めやすい部分である。
プレイ中に審判の見ていないところで掴んだり、腕を絡めたりとよくあることであり、痛めやすい。
膝蓋軟骨軟化症

膝の障害として軟骨損傷がある。
お皿の裏側や、大腿骨の軟骨がすり減っていたり、壊死して剥がれてしまうことも多い。
血の循環が悪いため、回復しにくい部分である。
NBAの選手は膝蓋軟骨軟化症で引退する選手が多いと聞く。
損傷すると手術での対応となってしまう。
↑赤丸は膝蓋骨(お皿)と大腿骨の間が白くなっていて、強い炎症症状が見られる。
痛みが強く出ている状態である。
半月板損傷
半月板損傷もそこまで多い怪我ではなくなっているが、膝の怪我の中では多いものとなる。
手術をすると損傷程度にもよるが3ヶ月前後は復帰に時間が必要となる。
ハムストリングス筋膜炎
練習の強度が高くなる合宿などに起こりやすい、ベテラン選手の場合は若手よりも筋膜炎になりやすい。
シーズンが長いため、特に試合の感覚が短い期間では筋膜炎になりやすいのでしっかりとケアをする必要がある。
三角線維軟骨炎(手首)
トレーニングのベンチプレスやアームカールで痛めやすい。
小指側の手首に痛みが走り、重みの負荷がかかると痛みが出る。
長期的に痛みが残るため、テーピングにて固定して痛みの発生を抑えることも有効である。
歯が折れる/鼻が折れる
プロ選手では歯が折れることはよくあることで、マウスピースを予防で装着する選手は多い。
慣れるまで、呼吸としゃべりづらさ出てしまう。
Bリーグでは透明のみ許可されている。
リーグ中に3-4人は鼻を骨折している。
おって曲がった場合は整復するが、あとはフェイスガードで保護して再び鼻に接触することを避ければ、試合は出場できる。
オーダーメイドのフェイスガードは病院にて作成できるか確認する必要がある。
まとめ
年代によって起こりやすい怪我は異なるものもあれば、バスケットボール特有の怪我もあり、この辺りは年代関係なく発生している。
ただし起こる発生器点は異なっていたり、年代によって同じ部位でも起こっている現象は異なっていることが多い。
起こりやすい年代での怪我を把握して、トレーニングやセルフケア、コンディショニングで予防できるように準備していこう。
怪我もケースによっては手術した方がその後のスポーツ活動で安全に早期復帰できるものもある。
手術しないで対応するケースもあるので、この辺りは専門家へ相談したり、病院へ受診する必要がある。
この記事が参考になれば幸いです。
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