プロチームにも様々なチーム状況があり、一見同じようでも全く異なった体制になっています。
このチームはここが素晴らしいな、ここは改善の余地があるなと思ってきました。
私はプロバスケチームのトレーナーとして現在活動しています。
プロバスケチームは海外チームも合わせると8チームに在籍していました。
プロチームの設立から3年で日本一になることもできました。
あくまでも個人の意見ではありますが、私なりに感じたプロチームの条件を記していきます。
選手スタッフが素晴らしいプロチームと思える5つ条件
選手スタッフが素晴らしいプロチームと思える5つの条件
- ストレスを感じる機会が少ない
- 仕事に対して質にこだわれる環境下耳を傾け話を聞き、改善努力を示してくれる
- 耳を傾け話を聞き、改善努力を示してくれる
- ファンやスポンサーと小さなことにもチャレンジする姿勢
- このチームに居続けたいと思える体制であるか
このような事を考えています
個人で感じる感覚は人によって大きな違いがあるかと思っています。
人によっては素晴らしいチームでも別の人にとったら悪いチームに感じるケースもあるわけなんです。
1.ストレスを感じる機会が少ない
人によってストレスの感じ方は様々であると思う。
選手やスタッフでも置かれている環境や立ち位置でも異なってきます。
素晴らしいチームでは
選手もスタッフも仕事に集中することができ、無駄なストレスがかなり少ないと実感できます。
自分の仕事が明確に整備されているので、スムーズに活動できるんです。
良くないチームの特徴
この仕事は誰が担当なのか不明確で、そこから調整しなければならず、非効率な仕事体制となっています。
こういうチームは、集まると自然と話題は文句が多くなってしまう傾向があり、文句を言っているだけで改善しないことが多く悪循環しています。
こういうチームはGMが不在であったり、GMが他業務と兼務していることが多く、話が進まず改善されない傾向にあります。
勇気を振り絞って上に提案すると、却下して出る杭打たれてる形でチームを去るケースも目にしています。
こうなると誰も何も言わなくなり、そのチームは改善せずに同じことを繰り返してしまいます。
2.仕事に対して質にこだわれる環境下
素晴らしいチームでは
各自の仕事の質を上げるように工夫してこだわっています。
選手やスタッフがストレスを感じずに競技に集中して練習や試合ができるように対応しています。
その結果選手も最善尽くして努力していきます。
環境や体制で言い訳できないくらいスタッフが仕事の質を高めると、チームとしても相乗効果が生まれてきます。
良くないチームでは
スタッフ構成が人数不足となり、仕事が質を求めるまでできずに仕事をこなすレベルに留まってしまいます。
すると色々な面でエラーが出てしまい、問題が発生して悪循環し、ストレスがかかってきます。
人数が多くなると組織をまとめるのが大変だという理由をつけ、改善策を示さないケースが多いのです。
仕事の質にこだわっていた者ができないとジレンマとなり、このチームで活動しても成長できないと考えてしまう者です。
3.耳を傾け話を聞き、改善努力を示してくれる
素晴らしいチームでは
良い経営者や指導者は、いかなる立場のスタッフでも話を聞いてくれたり、ミーティングを開催します。
ここで改善点や問題点に対して解決するよう努めてくれます。
もちろん現実的に不可能なこともあるけれど、対応してくれる態度を示してくれるだけでも救われるわけです。
要するに仕事にゆとりがあり、業務分担ができて仕事を任せられる育成ができている、これが上層部でもできていると言うことです。
良くないチームでは
上層部が仕事に追われ、ゆとりがなく、現場の意見を対応するどころか現場の意見を聞くことすらしない状況となり、現場は諦めるような状況になっています。
何かあると話を逸らして、知らん顔となるのに、試合で勝てないどうなっているんだと平気で言ってくるようなケースになります。
4.ファンやスポンサーと小さなことにもチャレンジする姿勢
素晴らしいチームでは
素晴らしいチームはファンやスポンサーをとても大切にします。
ちょっとした提案にも対応し、一緒に成長して築いていこうと考えています。
チームとして選手やスタッフは、お金はなかなか出せないけど、会社で扱っている製品やシステムは活用してほしいと思っています。
チームにとっても必要な事であれば導入して環境を良くしていきたいし、SNS等で発信もできるわけです。
もちろん会社としてお互いがメリットがあり、winwinとなればとても良い関係となります。
良くないチームでは
良くないチームの考えでは、物品提供は必要なく収益としていただきたいという考えのチームもあります。
営業も金額のノルマがあり、物品提供のスポンサーに対して対応しないと言うケースも出てくるのです。
チームと会社の価値観が異なっているわけです。
特に営業スタッフが少ない会社では挨拶回りの件数だけ増えてしまうので物品提供はリスクになると言う考えの経営者もいるくらいです。
このような考えのケースだとチーム側としては物品提供してほしいけど、その代わり試合会場で看板など含めて対応してほしいのですが、会社としては物品提供は必要なくあくまでも収入としてほしいと言う考えのため、話を進ませることができないわけです。
結果的に何もことが進められずと言う形になり、チーム側が協力していただける企業であっても進展させられないのです。
でも企業もプロチームと関わるとどのような成果があるのか未知な部分であり、物品提供から大きなサポートに繋がるケースもあるように感じています。
現在も大切であるが未来予想も想定してチーム作りはあるものだと思っています。
この辺りは1人のファンを大切にしていくということにもつながっていくことだと思っています。
5.このチームに居続けたいと思える体制であるか
チームを移籍する時は見えない部分が、1週間も関わればチームも形式は見えてきます。
このチームは良いチームだ、このチームは厳しいなという事は正直わかるようになりました。
素晴らしいチームでは
選手もスタッフもそのチームに居続けたいと思える事だと思います。
チームによって良い点もあれば悪い点もあるのは事実で、個人差もあるわけです。
それでもこのこのチームで学べることがある、やりがいがある、必要としてくれている、やっていて楽しいなどの感情があると思います。
このチームで働きたいと思っても契約満了となってしまうこともあり、会社の方針で仕方がないこともあります。
良くないチームであっても、このチームで活動しなければならないケースもあり、我慢しながら働くことは当たり前なことなのかもしれません。
素晴らしいチームの特徴
今まで経験したチームでこのチームは素晴らしいなと思った点です。
素晴らしいなと実感できた点
- 選手の疲労やモチベーションのために移動をアップグレード
- 社長自ら選手スタッフと面談して改善点を対応してくれた
- 若手選手の食事問題を解消するためにフードパートナーを提携してくれている
- スキルや経験値の高いスタッフ構成にして質を高めてくれた
- 怪我をして手術となり落ちている選手に個室を準備してくれた
- プレイオフでマンパワー増員し充実したケア体制を整えてくれた
良くないチームの特徴
今まで経験したチームでここは残念だと思った点です。
この状況は残念だったと思った点
- 社長とGMで派閥がありとても面倒であった
- ヘッドコーチのパワーを見て見ぬふり
- 仕事の役割が不明確で余計な部分でストレスがかかる
- 現場で解決しろと言うだけで全く対応しない上層部
- 決断できない社長のため全てが後回しに
- 方針が確立されていなく言っていることが平気で二転三転する
- チームのルールが不明確でその場その場で揉め事に
GMの仕事に関してはこちらを参考に
シーズンオフにGMが奮闘するストーブリーグ
まとめ
チームによって体制は全く異なり、仕事の役割も変わってきます。
いかに対応できるのかという事は現場のスタッフには特に求められる事です。
プロチームで選手として関われる、またスタッフとして関われることはなかなか経験できない領域なのかもしれません。
まずはどんな環境でもプロチームに関われることを幸せに思い、業務を全うしてほしいです。
プロチームでも正直、ハイレベルなチームもあればこれでプロと言えるのか、と言うチームも存在します。
個人的に思うこととして、素晴らしいチームには5つの条件が存在しているかと思っています。
選手スタッフが素晴らしいプロチームと思える5つの条件
- ストレスを感じる機会が少ない
- 仕事に対して質にこだわれる環境下耳を傾け話を聞き、改善努力を示してくれる
- 耳を傾け話を聞き、改善努力を示してくれる
- ファンやスポンサーと小さなことにもチャレンジする姿勢
- このチームに居続けたいと思える体制であるか
Bリーグを観察する際にこんな点も注意深く確認するとまた楽しみが増えるのかもしれません。
この記事が参考になれば幸いです。
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